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今年から始まる AFC U-22 に向けて… アジア新時代..に入るかな??

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夢潰えた UAE 戦…   UAE 1-0 Australia 20th February 2012

日本がマレーシアを 4-0 で撃破した数時間後、 AFC の Web Site にアクセスした。

UAE 1-0 Australia

Al Ain 所属の MF Omar Abdulrahman が前半立ち上がりに決めた先制ゴールが決勝点となり UAE がオーストラリラを 1-0 で降した。 そしてウズベキスタンがイラクに 1-2 で敗れた為に1試合を残して2位ウズベキスタンに3勝点差を付けてUAEが単独首位となり次節アウェーで行われるウズベキスタン戦で引分ければロンドン五輪出場が決まる。
その一方オーストラリア次節3月14日に行われるイラク戦で今予選の初勝利を目指すこととなった。



Olyroos miss London Games with 1-0 loss

アブダビで行われた UAE 戦で猛攻を仕掛けたにも関わらず 1-0 で敗れたオーストラリアは1984年以来五輪に男子サッカーチームが出場出来ない事となった。

この試合では勝利が必要だった、最低でも2位に入りプレーオフへの出場権を得る為にも。
またもやオーストラリアは牙を抜かれた様な攻撃でゴールを挙げられず5試合連続無得点試合となってしまった。

この敗戦でオーストラリアはグループ最下位となり3月14日に Gosford で行われるイラクとの最終戦を残して2位ウズベキスタンと5勝点差をつけられてしまった。

次戦での勝利は最下位から脱出しウズベキスタンを 2-1 で破ったイラクを上回る3位に上がる事が出来る。
Olyroos は最終的に決勝点となる先制点を奪われる前には何度かチャンスを掴んでいた。
Dugandzic のシュートはクロスバーに阻まれ、 Aaron Mooy と Oliver Bozanic のシュートはGKのセーブに阻まれた。
この試合唯一のゴールは前半の中盤にショートコーナーからOmar Abdulrahman のネアーサイドを狙ったショットがGK Matthew Ryan を破りオーストラリアゴールに突き刺さったもの。
この得点の前には Ryan は2つのFKを連続してファインセーブで防いでいた。

ホームの UAE は最後の15分は守備を固め時折カウンター攻撃に転じる方策に出た。
オーストラリアは素晴らしいボール占有率を見せたがセットプレーからでもそしてオープン攻撃からでもゴール前の詰めに甘く決定機は創れなかった。 終了10分前にはMooy のシュートが高くそして横に外れ Olyroo の得点力不足はまたも続けられた。

UAE は前節イラク戦に続いて連勝を飾り一気に五輪に近づいた。この要因は2月8日に発表されたイラクへの制裁。 11月27日にホームでイラク相手に0-2 で敗れた試合がイラクが累積警告で出場出来ない選手を起用した為に UAE が 3-0 で勝利とされた。 これで一気に勝点が加算されそれまでウズベキスタンとイラクが首位争いをしていたところに UAE が割って入った。そして更に連勝を重ねロンドン五輪を一気に手繰り寄せた。

両チームともに3人ずつ選手を替えて迎えた試合、Olyroos は話題のFW Kerem Bulut はこの試合も
ベンチスタートだった。そして23分 Omar Abdulrahman が先制ゴールを挙げた。
その後はオーストラリアが主導権を握り何度も UAE ゴールに迫るがゴールネットが遠い、66分に Kantarovski に替って Kerem Bulut, 74分には Peter Dimitrios そして88分には Mohammad Mustafa と言ったFW選手が次々と投入されたが得点を決められず5試合連続で無得点に終わり、この敗戦によりグル-プ3位以下が決まり史上初めてオーストラリア男子サッカーが“五輪予選落ち”となった。



FFA defend Olyroos coach

オーストラリア協会は今般の五輪予選の結果に就いて調査をするが技術ディレクターの Han Berger はすぐにAurelio Vidmar Olyroos 監督を擁護した。

この結果を受けて“ very very disappointing “ とコメントしながらも、UAEに敗れて男子サッカーが五輪に再エントリーをして以来28年振りに地区予選を突破出来ず、5試合連続で無得点でありながらも ,Olyroos は常によくやっていると主張している。

“得点出来なければ多くは期待できないと言う事は明らかである。 私の記憶ではここ暫く5試合連続無得点という結果は記憶にない。 しかし我々はウズベキスタン戦ではパーフェクトな2ゴールを取り消されUAE 戦では二つの試合のベストチャンスを決められなかった。” この様に語った。

そしてこの五輪最終予選は欧州選手を召集出来ず、選手召集を巡ってA-League クラブ首脳陣との対立もあった。

“選ばれた選手達の中でリスペクトしなかった選手は1人もいない。彼らは全力を尽くしてくれた。しかしもし欧州ベースの FW Oar, Leckie そしてMcGrath を考えると彼らは攻撃シーンにおいてまさに欠如していた選手達だった。
私は常に世界ランクが我々の期待通りに行くとは理解している訳ではない。人々は常の Joeys ( U-17 ) そして Young Socceroos ( U-20 ) を成功しているとは言わないが世界ランクで言えば U-17 は 15位で U-20 は19位である。

Neill: Olyroos need to wake up

“率直に言ってしまえばこの五輪予選の結果に就いては大変失望している。何人かの Olyroos のメンバーはこの結果に責任をすこし感じるべきだろう。 Football に関わるものとして我々全てが積んんを感じなければならないが選手としては…. 代表のユニフォームに袖を通すと言う事はそういう機会があると言う事だ。
そう云う機会はたった1度かもしれないし Mark Schwarzer の様に90回以上もあるかも知れない。
選手達は幾つもの人物像を背負う事となる。ある時は自分を犠牲にせねばならないそして Socceroos の為にオーストラリアの為にそしてチームの為に喜んで全ての事をせねばならない。
私は我々は今敗北からスタートしていると思う。 選手達が自国の為に何を行うかを理解する事は自分のキャリアーの中で最も重要なことである。 それを重きに置く事だ。 人として代表選手としての機会を理解せねばならないと言う事は自分の誇りと栄光を踏襲する事に等しい。“

また Neil は全ての五輪チームの選手達がユニフォームに対して尊厳の念を抱いていないとは信じていなかったが何人かの選手達は自分自身に厳しい問いかけが必要であると強く思っている。

“もしオーストラリアチームが5試合も得点を挙げられないのなら攻撃の選手は恥じてそして攻撃的なチームになりたいと望むべきだ。そこには多くの期待外れの選手がいただろう。 五輪にはオーバーエイジの選手が3人起用される。出来れば私はそこに入りたかった。五輪でプレーするなってそうそう機会はないものだ。
それを望んだ選手達は五輪が開催される7月にはその機会を失った事を後悔するだろう。そして私も傷つくだろう。

オーストラリア協会はこの予選の総括を考えている。 予選の間クラブと代表間の問題がまた浮き彫りにされる中 Neill はその反省は良い事だと捉えねばならないと語った。

“我々が分析した事は肯定的と捉えることで、今や我々が分析した事は自己満足に遭った事で我々の犯したミステークを改善しなければならない。 我々はそれらを前向きに捉え、世界は常に進化しており我々はそれに充分達したレベルにあるとは考えられないと言う事を肝に銘じなければならない。 
オーストラリアは常にハードルを挙げ進歩する必要がある。私はそれをしていないとは言わないが我々は過去の栄光に甘んじられないと言う事を考えるべきだ。“

ワールドカップ予選のサウジアラビア戦の前に Neil は元代表選手の Mark Robertson と共に彼は Mr. Soccerとしてジュニア達の為のサッカークリニックイベントに参加した。



さすがベテラン。云う事ははっきりしている。しかし“自身も五輪に over age 選手として出られる機会を失い….とは公共の場で言わなくてもなぁ… Socceroos でも彼の後継者はまだ見つかっていないと思う…

日本の専門家諸氏の間ではあまり知られていないがユース、ジュニアユースレベルではオーストラリアは結構実績を残していた。バルセロナ五輪でも準決勝まで進出している。
あのワールドカップドイツ大会で日本を破る前にそう言った実績はあった。ワールドカップ予選でも大陸間予選を戦わねばならず Scotland, Argentina そして Uruguay と死闘を繰り広げていたのだった。

Vidmar: we’re playing to win

Qantas Australian U23s のAurelio Vidmar 監督は五輪予選の最終戦となるイラク戦には選手を大幅に入れ替えて臨む事を明らかにしたが新たに選出された選手達には前線でのプレーを意識して欲しい必要があると語った。

3月12日に Gosfors の Bluetongue Stadium で行われる試合は共に五輪出場の可能性の無い
チーム同士の試合となる。そしてその一方で Vidmar 監督は準備期間の短さからこのチームは
“非常に素晴らしい”か“ミスマッチ”の両極端に終わるかもしれない。
最終戦は何人かの新しい選手達にとってまだアピールの場となるだろう。

“我々には準備期間が全くなくて少し難しい最終戦になるだろう。おそらく即席のチームとなるだろうが選手達は本能的に自然にプレーするだろう。 
我々は彼らに期待する事を行うだろう。しかしこう言う試合ではよく起こり得る失敗もするだろう。しかし選ばれた選手達は国を代表して全力を尽くすだろう。例え誰もが最終戦を消化試合と言うだろうが私はそうは思わない。我々が勝利を収めたい国際試合である。“

これまで5試合に就いては以下の通りに述べた。

“ Adelaide で行われた最終予選の最初の試合は攻撃機会が少なかった。しかし続くカタールでのイラク戦そしてそれ以降の試合は攻撃の機会が少なかったとは言えないがゴール前でのフィニッシュの質に欠けていた。 イラク戦ではハーフタイム迄に多くのチャンスを創れたがただボールをゴールネットに入れる技術が欠けていた。それがこの予選のアキレス腱となった。
このチームは新しいグループで選手達がもっとも能力を発揮できるポジションに選手を投入する。少しの練習をしただけでそれ以上の練習は出来なかった。 こんな状態でゲームに臨むのは好きではないが我々はやらねばならない。そしてこのチームには前線にゴールを決められる選手を揃えた。そして我々はモノに出来なかったチャンスを決める事が必要だ。

イラク戦へのチームには Central Coast Marinerrs の MF Mustafa Amini がMelbourne Victory の James Jeggo に替って召集されそしてBen Kantarovski がキャプテンマークを腕に巻く事となる。今回のイラク戦へのメンバーは下記の通りだった。

Gold Coast United ; Zac ANDERSON , Chris HAROLD

Central Coast Mariners ; Mustafa AMINI, Sam GALLAGHER , Bernie IBINI , Tom ROGIC

Adelaide United ; Mark BIRIGHITTI ( GK )

Brisbane Roar ; Kofi DANNING , Nicholas FITZGERALD

Melbourne Heart ; Craig GOODWIN, Brendan HAMILL

Sydney FC ; Rhyan GRANT , Mitchell MALLIA, Dimitrios PETRATOS

Newcastle Jets ; Ben KANTAROVSKI, Jacob PEPPER

Perth Glory : Joshua RISDON

Melbourne Victory ; Lawrence THOMAS ( GK )


Vidmar: qualifier no dead rubber

“ 我々は五輪予選はただ選ばれた選手を闘わせるだけの試合では無く、我々にとっては勝に行く試合である事を理解している。 それは単純ではない。我々はまだ真剣に試合に勝とうと考えている。“ Vidmar 監督は語った。 
AFC U-22 大会が6月から開幕する。 この世代の選手達はあまり国際レベルでの試合を経験出来ていない。もし彼らが国際レベルの将来を見せたいのであればその機会さえあれば見せる事が出来る。 それは自国を代表してプレーする時に非常に重要である。

“私の中ではそれは決して消化試合では無い、勝ちたい試合である。 例えこの予選を戦った選手達にとってこの1年が少し苦いものではあったが我々は A-League のクラブにこの週末にプレーする選手達を拘束する為に妥協してもらう必要があった。”

“もし我々が最強のチームを組む事が出来れば恐らく攻撃面ではもっと良いオプションがあっただろう。 Leckie, Oar, McGarath, Holland 彼らは海外に12カ月から24カ月いる。しかし彼らはもう少し高いレベルでプレーを続けている。 しかし我々は最初から A-League の選手達を頼りにせねばならない事は解っていた。

私は大変正直だ。選手達は全身全霊を以ってプレーをした。我々は結果を得る為に全てを尽くした。選手達はコーチを楽しませたそして我々は様々な試合で結果を得る為の事は行った。しかしそれらは過ぎた話だ。 もしボールをゴールにさえ入れられれば。 我々は勝つ為に多くのチャンスを創った。しかしそれらは少しの差であった。

イラク戦に向けて選出された選手の多くはニューフェースだった。そして Vidmar は語った。これはそう言った選手達にとってアピールの機会を伺っていた選手達に為のものだ。

多くの選手達のパファーマンスは非常に良かった。 Tommy Rogic は今月は非常に良くやっている。今シーズンはなかなか機会が与えられずまさにシーズン終盤になって見出された選手だ。 Mariners でも非常に良くやっている。 ここ数年フル代表でも召集されたBen Kantarovski はシーズンを通しての活躍を見せた。 Jacob Pepper も良くやっている選手の一人だ。そして Craig Goodwin ( Melbourne Heart ), Rhyan Grant ( Sydney )もそうだ。
“ Mark Biringhitti は長い間 Adelaide United そして代表でポジションを待っていた選手だ。
そしてこれは何と良いGKだと思わせる良い機会だ。良い選手達が集まった。 しかしこれは本当のテストの場だ。 なぜなら準備期間の短く僅かな時間でしか選手達が集まる時間がなかった。
そしてイラクと言う好敵手が相手だ。良いテストになるだろう。短期間でこう言う大きな試合に臨むと言う柔軟性を見るのも良い事だろう。 それはフットボール選手のプロフェッショナリズムの一部である。



Iraq hold Under 23s to scoreless draw

“注目の最終戦”もスコアレスドローに終わった。
両チームは中盤から素晴らしい構築を見せたがラストパスの精度に欠け、シュートに持ち込めなかった。とりわけ GK, Mark Birighitti とJalal Hassan Hachim の2人はあまりゲームに関わる機会が無かった。

最初のチャンスはイラクに訪れた。 オーストラリアの DFのクリアーミスに乗じてチャンスを掴んだがゴールには至らず、その直後 MF Mustafa Amini からスルーパスを Chris Harold に送るがすこし強すぎた。

Brendan Hamill とZac Anderson の2人は常にイラクを守勢に回らせた。そしてイラクはやや遠いレンジからのシュートを強いられたが17分の Ahmed Yaseen のショットは Birightti は見送るだけであったが大きくバーを越えた。
36分には Kantarovski からパスを受けた Chris Harold が倒されてFKを得たが Dimitrios Petratos のFKは イラク GK Hassan Hachim を脅かす事は出来なかった。

前半終了直前には Ammar Abdulhussein Ahmed が強烈なショットを放つが GK Birighitti が
ファインセーブでストップ。

後半に入っても試合展開は前半と変わらず交替出場のTomas Rogic とHarold らが可能性の低い位置からシュートを撃つが 攻撃を構築しようとするが Hassan Hachim にファインセーブを導き出す事は出来なかった。 
そして67分には Abdulhussein Ahmed が低い弾道のショットを撃つが僅かにポストを外れた。

この日競技場に集まった 2,071人の観衆は不運にも得点シーンは見る事が出来ずロスタイム4分を終えて日本の西村主審が試合終了のホイッスルを鳴らした…..



五輪最終予選が始まる前、日本は中国がその前のラウンドで落ちた為にシード国に繰り上がり、オーストラリア、韓国と別の組みに入った幸運を喜んだ。
しかし欧州組が召集出来なかったオーストラリア相手では….もし中国が勝残っていたとしても韓国と同組でさえなければ首位で五輪出場を決められただろうなぁ….
“A-League 選抜”チームをこの目で見てみたい気もした。 だけどグループ最下位に終わるとは本当に意外だった。
Mark Milligan , Kristian Sarkies, Mark Bridgs, Billy Celeski Ruben Zadkovich, Nikolai Topor-Stanley Zadkovich, Adrian Leijer, Celek。4 年前の Olyroos だ。彼らと比較すると今回は….と思ってしまう。

オーストラリアの友人から text が来た。 

Couldn’t get overseas strikers because non FIFA natch days….

きっとこれが全てだったのかもしれない…

だけど AFC U-22 は私も楽しみで仕方がない。





五輪最終予選….シリアの選手達は。

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For Syrians, Olympic bid has troubles backdrop

3月14日。 日本はバーレーンを破り5大会連続の五輪出場を決めた日。シリアはマレーシアを 3-0 で降し2位の座を確保し25日からハノイで開催される Play Off 進出を決めた。 この試合も日本が敗れた試合同様隣国ヨルダンの King Abdullah International Stadium で行われた。 前節マナマで行われたバーレーンとのアウェー戦では終了直前 Mohamed Alalawi のゴールで 1-2で敗れそのおかげで日本が単独首位に立ちロンドンに行きに大きく一方前進した。



最終節の“ホーム”でのマレーシア戦には日本戦で決勝ゴールを決めてバーレーン戦を累積警告で出場停止だったCB  Ahmad Al Salih そして怪我の為かバーレーン戦ではベンチ入りしなかったFW Mardek Mardkian らが出場をするもエース Omar Al Suma がベンチスタートだった。 しかし Al Suma は後半から出場し80分にはゴールを決めている。



この五輪予選、日本はバーレーンに苦しめられた。もし彼らがホームゲームをシリア国内で戦えていたら、日本はロンドン五輪に行けただろうか… Haitham Jattal シリア U-23 監督は
“ 勿論自分の国で自国民の前で戦う方が国外で試合をするよりずっと良い。 しかし我々はそれを克服して来た。その先の御褒美としてロンドン五輪がある。選手達は解っている。自国では多くの国民が試合を見ている。そして国民は我々の勝利を願っている。”  と語った。 シリアは“ホームゲームは”日本戦を含めて3連勝だった。 

この最終予選6試合のGKは初戦のマレーシア戦は Mahmoud Yousef で以降は Ibrahim Alma であったが、本当の正GKはAbdul Baset Saroot だったらしい。 彼は歌うGK として知られており革命的なそして反政府的な歌を歌いそれが YOU TUBE にアップされ、それ以降政府側の弾圧を恐れて姿をくらませているらしい。
国連の発表によるとシリアでは内戦勃発後政府軍によって 8,000 人以上の犠牲者が出ているらしい。
試合後の記者会見等で海外のメディアからはそれに就いて選手達も訊ねられる。
Jattal 監督や Ahnad Al Salih 主将達はマレーシア戦の前にもこの内戦に就いて訊ねられたらしいがノーコメントを貫いている。
チームのスポークスマンは “ 我々はその事に就いては答えられない。 ノーコメントだ。私はチームの事に就いてメディアに対応している。だからその事に就いては答えられない。” と語っていた。

U-23チームにはシリアの人気チーム Al Karama や Al Wathba 所属の選手が多いが両チームとも内戦で大変な被害を受けている Homes と言う街をホームにしている。 GK Saroot は今や“内戦のシンボル”となっている。 
その Saroot のメッセージが3週間前に YOU TUBE にアップされたらしいがチームメイトは今彼がどこで何をしているかは解らない。 MF Thaer Krouma は “ 彼は戻ってくると思っている。 彼は素晴らしいGKだ。そしてその前に我々の友人だ。” こう語っている。



http://www.youtube.com/watch?v=3KT9PZszLDg


Jattal 監督はグループ2位に入りプレーオフに回った事を肯定的に考えている。 
“幸福だ。 しかしもしプレーオフ無しでロンドン行きが決まっていたらもっと幸福だった。”
King Abdullah International Stadium では試合後 Asaad 大統領を支持するチャントが歌われた。 国立競技場でも反政府と政府側のシリア人同士で争いが有ったみたいだった。 

海外の報道では連日シリア情勢が伝えられる。 3月20日の報道では前日に30名近くの犠牲者が出たらしい。
反政府側の戦闘は“原始的なゲリラ戦”に移行してきており、反政府側は政府側と通じている人間を探し出す為に拷問も横行しているらしい。犠牲者の数にはそういう人も含まれているのだろうか…..
また“資金不足”の反政府側にはシリアのビジネスマンからの支援も少なくないとか…



Asma al-Assad praises Syria's mothers in TV appearance

3月21日水曜日、シリアの国営放送は Asma al-Assad のスピーチを放映した。
Asma al-Assad は Assad 大統領夫人。所謂ファーストレディだ。 彼女は今の状況を “ difficult conditions “ と表現し、惨状を“ victims of terrorism “ と表している。 
この日は Mother’s Day でそのイベントの一部としてのテレビ出演だったらしい。
彼女は大統領の事には何も触れなかったが、反政府勢力の恩赦に就いてはある事をほのめかした。
“母親は子供達を愛する。そして子供たちを分け隔てしない。 そして子供達が失敗をしても母親は子供を許す。”
と話した。 
そして "May god protect Syria and all its people. ( シリアに神の御加護を。) "とのコメントも残した。

反勢力側では彼女のテレビ出演に就いて“政府側は彼女に強く、情熱的にそして感情的に振舞って欲しかった。 それは古典的な宣伝工作だ。” と述べているらしい。



それにしてもさすがファーストレディ。美人だなぁ…..

25日 Play off の初戦、シリア対オマーン戦はどうなったのだろう….

天候は寒かった。試合は熱かった。 浦和 1-1 川崎 31st March 2012

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天気予報を当たらない事を願った。朝から突風が吹き荒れていたけど家を出た時はまだ雨は降っていなかった。
競技場に着くまではもつだろう。そして試合が終わった頃には雨が止むだろう….
スタジアムに到着すると本格的に降り出した雨はチケットを購入しさぁこれから場内に…と思った瞬間にあっという間の豪雨となり折からの強風と重なり嵐になった。 早く場内に“避難”しないと…必死に競技場に向かって走る。チケットをしっかり握りしめて。
場内の廊下には観客席から“避難”して来た人達が多く犇めいており鮨詰め状態。 濡れ鼠の私はまず着替える為にトイレを探した。そして雨具代わりに持参して来たジャージーに着替えた。これを持ってきて良かった…しかしあと10分早く家を出た方がもっとよかった….

20年目のJ-League 。あの国立競技場で開催されたマリノス対ヴェルディの試合を観戦以来何試合J-League の試合を観たかなぁ….今シーズンの第4節となる浦和対川崎の試合は日程が発表された時から楽しみにしていた。
今シーズンの浦和は昨シーズンとは異なり久し振りの“まずまず”のスタート。開幕戦の広島戦こそ落としたが次の前年度リーグ王者の柏を破り続く札幌も降して2連勝。 息子に言わせれば槙野の加入と阿倍の復帰で守備ラインが安定しその分柏木がトップ下の役割に従事出来ているのが昨シーズンとの違いらしい。  一方、昨シーズンは9連敗を喫した川崎。 前節はセレッソに敗れたが開幕から新潟、鹿島相手に連勝。 今シーズンは違う、という印象をそれぞれのサポーター達に与えたのではないかな?
しかし2007年は共にACLに出場し上位に進出を果たしたチーム。 昨シーズンの低迷が本当に信じられないのだった。



浦和は原口がベンチスタートで矢島がスタメン。ワントップにはデスポトヴィッチではなくポポ。ちょっと怪我をしたらしい。
私が注目する長身193cmのCBスピラノビッチはベンチには入ってなかったなぁ…3バックを敷いているのでちょっと出番は…とは息子の分析。 もう教わるばかりだなぁ…



川崎は右SBにはアジア大会、五輪予選に出場した實藤ではなく田中祐介。このスタメン起用が的中した様に試合後思った。
2列目右にはかつて浦和ででも活躍した山瀬が。サポーター達から拍手が起こるかブーイング飛ぶかな…
稲本そして井川はベンチスタートだった。  フロンターレと言えば愛するサンガが散々やられたジュニーニョ、レナチーニョの印象が強い。それは相対するレッズのペトロヴィッチ監督も同じではなかったか.. ペトリビッチ氏はサンフレッチェ広島監督は9度対戦して3分6敗。 しかし昨シーズン浦和は降格に危機のずっとさらされながら対川崎戦は2連勝。そしてここ5試合負け無しらしい。この試合どちらの“持っているジンクス”が生きるのだろうかと思った。 
そして何よりも私がここに来た目的“中村憲剛”がどんなゲームメークをするか。それが楽しみでここまでやって来たのだった。



川崎のキックオフで始まった試合は開始早々梅崎が左サイドを上がって浦和がチャンスを掴み掛けるが川崎の方が連動した動きを見せ得点の可能性を見せていた。 レナトの中盤からのボールキープも効いていた。 阿部がいなかったらとっくに失点していたのでは無かったか? 2分35秒にはレナトが倒されて得たFKに小松が走り込むがここは阿部がコーナーに逃れる。
浦和は6分15秒に柏木がシュートを放つまでパスが足元にしか行かない気がした。それでも先制したのはホームのレッズ。
10分に中央でボールを受けた柏木がワンタッチで左サイドを上がった梅崎に送り中に入れたところをポポが上手く頭で合わせて川崎ゴールネットを揺らした。





大歓声が沸き上がる。最初のチャンスを得点に結びつけるところ昨シーズンとは違うのかもしれない。 
相手ゴール前近くになるとワンタッチパスが増えるのか…と思った。
しかしその後、主導権を握ったのは川崎だった。特に左SB小宮山の攻撃参加は顕著で浦和ゴール前までボールを持ってくることも何度か。その度に坪井と平川が2人がかりでマークに入る。失点直後のキックオフからもドリブルで上がりファーサイドに送るとそこに小松が槙野と競りながら飛び込む。 
そして憲剛が時折繰り出すミドル、ロングパスがサイドチェンジに繋がる。24分には素晴らしい波状攻撃を見せるが攻撃時には白いユニフォームの川崎の選手達が人数をかけて一気に上がってくるので浦和は守勢に回らざるを得ない。 そしてここまでセカンドボールを拾われると…
浦和も30分、32分にチャンスは掴んだがゴールは生まれない。30分にはポポのスルーパスが柏木に通りフリーになったがトラップが僅かに大きくシュートが撃てなかった。32分には啓太のスローインを左サイドでいち早く受けた柏木が中に送ると逆サイドに流れそこに走り込んだ平川が中に折り返し矢島が放つが柴崎に当たってコーナーに。ここは平川が撃っても良かったか….
いずれも相手のスペースに走り込む動きから生まれたチャンス。 前線でこう言う動きが、特に相手の両サイドの裏に入る事が出来る展開になれば…と思った。
このチャンス以外は川崎が主導権を握る時間が続く。そして天候も計算に入れてか田坂、柴崎がミドルを放つ。だがGK加藤順大のキャッチは安定していた。
35分からはちょっとファールの多い展開となったがカードは出なかった。 小松が阿部を倒し、梅崎を連続して倒した時はカードが出るだろうと思ったけど…そして浦和リードのまま前半は終わった。



後半に入り川崎ベンチは元浦和所属の山瀬がベンチに下がり矢島卓郎が投入されトップに入り小松が山瀬のいた左サイドに回った。この選手交替がぴたりと当たった。45分30秒には小松が左サイドから中に入れ矢島卓郎のヘッドを引き出すがここは加藤順大がパンチで防ぐ。 後半立ち上がりは憲剛が右サイドによりそこから攻撃の芽を創る。またレナトのドリブルも勢いを増す。 ジュニーニョ、レナチーニョと川崎はドリブル突破の出来る外国人選手を探すのが上手いのか?
51分15秒には森下のロングフィードが小松に渡るがここは槙野がマーク。54分、レナトからボールを受けた小松が中の矢島卓郎に送るが梅崎がクリアー。 55分38秒には憲剛から右サイドを上がった田坂にパスが通りセンタリング気味のシュートを放つが加藤順大が弾き出す。 劣勢に続きの浦和を見て同点にされるのも時間の問題と感じる。



すると梅崎が左サイドをドリブルで突破しファーサイドにクロスを送るとそこに矢島慎二が飛び込んだが合わなかった。そしてこれが後半浦和の唯一のチャンスであった。
56分、浦和ベンチはMF矢島慎二を下げてマルシオ=リシャルデスを投入する。中盤でボールをキープする為か。



しかし遂に川崎が同点ゴールを挙げる。 58分、左サイドから小宮山が中に入れる、一旦は坪井がクリアーするも柴崎が拾って右側に攻撃参加した森下に送る。森下は前線に入れ小松がヘッドで折り返したところ中央からフリーで矢島卓郎がヘッドで浦和ゴールに捻じ込んだ。 浦和DF陣も揃っていたんだけど完全に振り切られ小松、矢島には着けていなかった。



同点に追い付かれた浦和はなかなか相手PA付近と言うよりも相手コートに入れない。 60分40秒には柏木からのパスをインターセプトしたジェシがそのままサイドを突破しようとしたところを槙野がファールで止めてイエローカードが出る。 浦和のDFラインは3バックなのでその両サイドの端を突かれているのか、後半は特にタッチライン付近を何度も破られていた。
そのリスタートからジェシがヘッドを放つがクロスバーを越える。  劣勢続きの浦和は62分啓太を下げて山田暢一を入れる。 今度は中盤と言うよりもタッチライン際の守備を安定させる狙いか。 
山田暢一が投入されてもなかなかプレーが始まらない。誰か倒れたのかと思ったらジェシのシュートの時にゴールカバーに入った阿部が勢い余ってゴールネットを外してしまった。 この間ストレッチをする選手らがいたが浦和にとってはありがたいインターバルだっただろう。 71分、浦和ベンチ前で原口がペドロビッチ監督に呼ばれている。だれと替るのだろうとピッチを見ていると、槙野ミスパスが小松に拾われドリブルで上がると阿部が後ろからチャージに入る。ボールがこぼれて今度はレナトが拾ってドリブルシュートに持ち込む。ここは加藤順大がナイスセーブで防ぐが、家本主審が阿部に走り寄る。あぁイエローが出されるかな…と思うと家本主審は胸ポケットからイエローカードを出した。3分前にも阿部はイエローを受けており、これで退場になってしまった。
阿部もイエロー覚悟のバックチャージだったのだろう。憲剛が駆け寄りすぐに腕からキャプテンマークを外して柏木に渡した。



浦和ベンチはこの退場を受けて原口ではなく濱田を投入しポポを下げた。





濱田と槙野のどちらを最終ラインに入れるのだろう…とその6分後今度は槙野が2枚目のイエローカードを受ける。 正面からドリブルで突破され様としたレナトを手で引き倒してしまった。ただレナトもファールを貰う様なドリブル突破だった。 このイエローは槙野をはじめレッズの選手達も納得いかないと言った表情。
当然判定は変わらずこれで浦和は残り十数分間を9人で凌がねばならなくなった。 



2人少なくなったレッズをサポーター達は川崎の選手がボールを持つと大ブーイングを飛ばしレッズイレブン(いやナインか?)を鼓舞する。 85分、川崎ベンチは小松を下げて小林を投入する。 前線で上背のある小松、矢島に手を焼いていた浦和DF陣だったのに、しかも長身の阿部、槙野が退場してしまったのになぜ小松を下げたのだろうとこの時思った。中盤またはDF選手を下げての小林投入でも良くはなかったか? その直後に川崎は波状攻撃を見せるが梅崎、坪井が必死のクリアー。 平川、梅崎はもうDFラインに入っているみたいだった。 





もし中盤でボールキープして時間を稼げるリシャルデスがいなければ敗戦を喫しただろう。
ロスタイムに入るとサポーター達から“ We are REDS !! “ のコールが繰り返される。 この大歓声が相馬監督の指示の声をかき消してしまったらしい。 ロスタイムは5分と表示される。 浦和にとっては長すぎると感じられただろう。 
91分平川が一気にドリブルで右サイドを上がり最後は柏木が粘ってCKを取る。シュートコーナーを送り時間を稼ぐ。このプレーで2分間時間を稼げたことは大きかった。



94分55秒、柴崎からボールを受けたジェシが右の田中に送り更に前の田坂に繋ぐ。そして田坂がクロスを上げようとした時の家本主審の試合終了を告げるホイッスルが鳴った。 今度はプレーが終わる前に笛を鳴らされた川崎の選手達が主審に抗議をする。
勝点1を分け合った両チームだけど2人すくないチームを相手に川崎は絶対に勝点3を挙げるべき試合であっただろう。 そして浦和にとっては勝点を死守した試合結果だった。

そして審判団が退場する間レッズサポーター達からは大ブーイングが浴びせられた。 



退場者を出す前から浦和は劣勢続きだった。 あのまま11人で戦っていても勝点1以上稼げたか解らない。次節鹿島を相手にどういう布陣で臨むのだろう。
川崎は本当に惜しい試合を勝てなかった。次は好調のFC東京だ。今度はスタメンから矢島、小松を並べるのだろうか….

帰りはすっかり雨が上がっていた。 日本にJ-League がある喜びを感じながら帰途に着いた。 

しかし4月がすぐそこに来ているのになんちゅう寒さや….と言う事の方が強く思った….. 


ACL日中対決 これが中国超級の実力なのか…. 柏 0-0 広州恒大   4th April 2012

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先週発表された週間天気予報ではこの日も寒くなるとの事であった。 こりゃあ、キックオフ時間が変更となったキリンチャレンジカップ、アメリカ女子代表対ブラジル女子代表戦に続いて現場観戦中止かなぁ…と思った。
しかし前日吹き荒れた“春の嵐”から一転この日は“春の陽気”だった。

柏駅前には“広州恒大”サポーターがスタジアムまでの道程が解る様に臨時の案内所があった。 そこに貼られている地図を見て競技場までの道を調べているとボランティアだろうか中国人の若い女性に声を掛けられた。
“没有問題。我是日本人。”と大学時代に習ってまだ頭の中に残っている数少ない中国語で答え二度三度と頭を下げて競技場に向かった。 



前に来た時も歩いて行ったなぁ…あれは2009年衆議院選挙で民主党が政権を獲った日だった。 愛する京都が柏レイソルとのJ1リーグ戦を観戦して以来だった。あの時のレイソルはJ1残留に必至だった。試合は京都が押していた。試合結果は 0-0 だった。そのシーズン、柏はJ2に陥落してしまいサンガは何とか残留した。
そして約2年半後、京都はJ2に逆戻りそして今シーズンもJ2でのスタート。柏はすぐにJ1昇格を果たしそしてそのままJ1制覇。ACL 出場権も手に入れた。それにしてもいつになったら愛する京都のACL観戦が実現する比が来るのだろう…..

道中競技場に向かう多くの中国人達を見掛け国際試合の雰囲気がぐっと上がってくる気がする。
年々日本に渡ってくる中国人が増えているが広大な地域によって言葉も文化も料理も言語も異なる中国では地域間の、南北間の対抗意識も強いと聞いた事がある。 広東省の省都である広州は世界史の授業でアヘン戦争の発端となった都市。今では香港の奥座敷と言われているらしい。 この試合観戦に来た“広州サポーター達”の中には東北部や上海、北京から来た人達もいたのだろうか….
その広州恒大も柏レイソル同様2010年中国甲級リーグで優勝を納め中国超級に昇格したシーズンに優勝を果たしAFC Champions League 初出場を決めた。柏、広州、いずれかがACLで優勝すれば 1978-79 の Europe Champions Cup で優勝した Nottingham Forest と同じだ…と言っても例えが古いか…



最も注目される選手はアルゼンチン人MF Dario Leonard =Conca 。2008年にはかつての浦和レッズの中心選手、ワシントンと共にフルミネンセでプレーし。 リベリタドーレス杯準優勝の立役者に。 2009,2010年と連続してCBF MVP を受賞。
そして2011年に移籍金 €1000万 ( 約1億1574万円 ) 年棒US$1040万 ( 約8億3,740万円 ) という記録的破格な金額で広州恒大に移籍して来たMF. アルゼンチン代表に入ってもおかしくない逸材らしい。 更に 2011年中国超級 MVP のブラジル人MF ムリキ。 ワントップには Cleverson Gabriel Cordova ことセルビア人 FW のクレオ。 ブラジル国籍も持っているが2013年からセルビア代表でプレーできる資格があるらしい。 Liverpool も食指を出したらしい。
MF 29.郜林、ボランチの?趙旭日は AFC Asian Cup そしてワールドカップ予選メンバー。CB コンビは北京五輪メンバーだった?馮瀟霆と 2004年AFC Asian Cup のベストイレブン?鄭智。右 SB 孫祥はかつての上海申花の中心選手で2007年 AFC Asian Cup, ワールドカップ南アフリカ大会予選のメンバー。当初予想スタメンだった李健華に替って起用された 右 SB は韓国人の?趙源熙。水原、光州、蔚山でプレーし Wigan Athletics にも所属した。
タレント揃いのイレブンだった。 3月30日に行われた中国超級のアウェーでの上海申花戦 ( 1-0 で広州の勝利 ) は主力を休ませたのかこの試合に続いて柏戦に出場した選手は5選手だけ。 郜林、鄭智そしてクレオは途中出場だった。
柏は右SB に今シーズン北九州から移籍して来た福井諒司が負傷の橋本に替って今季初スタメンに抜擢された。 



試合は広州のキックオフで始まりそのままアウェーの広州が押す展開。 いきなり?趙源煕がドリブルできれこみ、その後も?クレオが?コンカとのパス交換で抜け出しシュートに持ち込み柏DFに当たりこぼれたところを29.郜林が拾って放ったシュートは?増嶋に当たりもう一度こぼれたところを?ムリキがシュートを撃つが?酒井が身体を入れて弾道をゴール枠からそらす。 広州は?馮瀟霆 ?秦升、29郜林らの長身が目立つ。そして?ムリキを起点とする左サイドサイドからの崩しが目立った。 
5分にはクレオからボールを受けたコンカがオーバーラップして来た右SBの孫祥に送り再びコンカに縦パスを送る。コンカが中に入れようとすると増嶋が身体を張ってクリアー。6分17秒、?酒井の?ムリキへのチャージがファールに取られる。広州の韓国人イジャンス監督はイエローカードをUAE人のアリハマド主審に促す。コンカが蹴ったFKからクレオがシュートを撃つが大谷に当たってゴール枠には至らない。12分49秒には福井が郜林へのチャージにイエローカードが出される。 
14分には波状攻撃を受け最後はクレオのシュートを?近藤が身体を入れて弾道をそらせる。17分51秒、ムリキが左サイドを上がったSB孫祥に送り絶妙のクロスを入れられるが増嶋がヘッドでクリアーしコーナーに逃れる。



広州は自軍GKの際はDFラインがセンターライン付近まで上がり、ボランチから前が攻撃時は高い位置をキープし柏ボールになると中盤以降が素早く守備陣形を敷き常に数的優位を保つ。劣勢の柏は?レアンドロのボールキープだけが頼り。そのボールキープも次第に持つ時間が長くなり還って他の選手にボールが出なくなって来た。
私が座っていた位置は前半、広州ゴール側付近だったので試合は視界から遠方で展開されていた。



しかし20分を過ぎると徐々に目の前で試合が展開されてくる。 酒井、レアンドロが相対するムリキ、秦升らに競り勝つようになり右サイドをどんどん切り裂いて来た。 24分には酒井が孫祥を外して中へ入れると工藤がヘッドで落としワグネルが放った強烈なショットはポストの右へ外れて行った。これが柏の最初のチャンスらしいチャンスだった。
“サ〜カイッ !!サ〜カイッ!!やってやれ!!”と言う柏サポーター達からの声援回数が徐々に増えて来る。
目の前でも何度も酒井が相手選手を外すシーンが演じられる。さすが球技専用競技場。迫力ある。



そしてワグネルを中心に左サイドからの突破も目立って来た。しかし工藤、田中と言ったFWになかなかボールが渡らないのでシュートシーンは演じられない。広州は劣勢時でもDFラインを下げて来ない。しかしGK楊君との間にスペースがある様に見えるのでそこに放り込んで走り込めば…と見ている方には簡単に思えるのだけどそうはいかんのだろうなぁ….
40分を過ぎるとレアンドロが2列目の中に入り酒井、ボランチの栗澤が2列目右に上がって来る様になりまた広州選手の脚が止まって来たせいか柏の攻勢が続いた。42分には田中が左サイドから福井、ワグネルの崩しからシュートに持ち込んだがGK楊君の正面に。 その後も何度か柏は広州ゴールに迫るもロスタイムが無かった前半は両軍ゴールを挙げられないまま終わった。

今シーズンのACL Group H は他に昨シーズンACL準優勝の全北現代(韓国)そして Buriam United ( タイ ) が同組。4カ国全て昨シーズンの国内リーグ覇者。 こうやって見てみればもっとなぜこういう組み合せになったのか不思議だ。 
そうしてこれまでこの Group の台風の目になっているのが Buriam United 。柏、広州を連破しこの組の首位に立っていた。
これまでタイと言うよりも東南アジアのチームがここまでやるのは記憶が無い。 一度このチームのゲームを観戦したいんだけど….

両軍交替選手無しに始まった後半、前半終盤に続いて柏の攻勢を期待するが再び広州が試合を試合する。
クレオのワントップだった前半とは異なりムリキが上がり2トップに。そしてダリオが右に郜林が左にそれぞれ両サイドに置かれた。
そしてボランチ秦升、趙旭日は相変わらず前後に精力的に動いていた。 
48分21秒にはムリキがこぼれ球を拾って柏ゴールに迫るが近藤がクリアー。49分29秒には郜林がこぼれ球を拾い放ったショットはGK菅野の正面に。58分ワグネルのクリアーボールをクレオが拾い繋いで右に送り趙源煕が入れたクロスをクリオがヘッドで後ろに落とすと郜林が切り返して上手く酒井のマークを外しシュートを放つが増嶋が飛び込んでブロック。 60分15秒には郜林からのクロスを受けたムリキがシュート体勢に入るが酒井、増嶋が身体を張ってストップ。 その直後にはムリキのドリブルシュートを近藤が何とかブロック。 広州の連続攻撃に柏DF陣がかわるがわる身体を張って失点を防ぐ。



劣勢のホーム柏レイソルは66分 FW 田中を下げて茨田を入れて工藤のワントップにし2列目を3人に増やす。茨田は昨シーズンのJリーグ優勝を決めた最終戦の浦和戦ではボランチのポジションだった。
70分頃には広州ベンチは長身の郜林がトップに上がりムリキが左サイドに入る。 これで前線にはクレオ、郜林の長身選手が並んだ。


 
73分柏ベンチは工藤を下げてリカルドロボを投入する。 サポーター達からは“進めリカルドロボ、立てリカルドロボ”と私が幼少の頃大好きだったジャイアントロボのメロディーに乗せた声援を送る。 あぁもっとこのメロディーを聞きたいなぁ〜と思った。



77分そのリカルドに酒井からクロスが入るが馮瀟霆と競り合いながら放ったヘッドは惜しくも外れる。 
80分大谷が福井に送ると郜林の競りながらもワグネルに送る。この時郜林の手にボールが当たったようだけどアドヴァンテージをとったのか?そしてワグネルが中に入れるとそこに走り込んだ福井の放ったシュートは惜しくもポストの右に外れて行った。 ちょっと福井へのボールが足元に入り過ぎていた。 
残り10分を切り、終了時間が近づくとアウェーの広州は勝点1を守るかのごとく中盤が前に出て来なくなった。それでもムリキ、コンカのドリブルは脅威。柏の方ものそれを恐れてかなかなか攻撃に人数を掛けられない。そして何度か広州ゴール前に迄迫るシーンもあったがゴールは決まらずタイムアップとなった。





広州としても次節はホームで柏を迎え撃つ。このアウェー戦で勝点を計算出来ると思われたのではないか…..
それにしても広州恒大は強かった。 アウェーでありながら終始優勢に試合を進めていた。東アジア地区ナンバーワンの下馬評は正しい様だった。

翌週、柏は札幌を2-0 で破った。そして茨田がロンドン五輪候補合宿に愛する京都サンガの宮吉らと共に召集された。
ベガルタとの練習試合では宮吉のゴールで五輪候補チームが 1-0で勝利を収めた。
Jリーグ王者の柏は日本を代表して次節はアウェーで広州相手に勝点を稼いで欲しいんだけど…
広州はホームで Buriram United に 1-2で敗れている。 柏にもチャンスは充分にあるだろう。

そして春の陽気がようやく続く様になった….

柏レイソル:21-菅野孝憲;4-酒井宏樹、5-?嶋竜也、3-近藤直也、26-福井諒司;10-レアンドロ・ドミンゲス、7-大谷秀和、15-ジョルジ・ワグネル、28-栗澤僚一;18-田中順也 ( 65分 20-茨田陽生)、19-工藤壮人 (72分 25-リカルドロボ )
  
広州恒大:1-楊君;32-孫祥、10-鄭智、6-馮瀟霆、16-趙源熙;8-秦升、37-趙旭日;11-ムリキ、15-ダリオ=コンカ、29-郜林;9-クレオ

柏駅にまで行く途中子供の時大好きでよく見た“ジャイアントロボ”の主題歌を何度も口ずさんだ。 





Auf Widersehen Jarolim HSV Hamburg 0-0 1FSV Mainz 05 28th April 2012

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88分ピッチサイドに選手交替を告げる掲示が出された。14 と言う数字が出ているスタジアムの大観衆が立ちあがり拍手を送る。背番号14番チェコ人 MF David Jarolim が大歓声に応えながらピッチを離れる。Die Bundesliga 出場318試合目。うち HSV 在籍中では257試合目。来月17日に33歳になる大ベテランはかつて高原がこのチームに在籍した時からレギュラーだった。
この試合がHSV のホームゲームでの最後の試合であった。 見ていたこちらも胸が熱くなった。 
“彼の事はよく知っている。タカハラがここにいた時からプレーしていた。恐らく彼を憶えている日本人も多いと思う。”
隣に座っていた親子連れに声をかけた。 あぁそうか日本から来たのか...てな事を言われた。恐らく背番号15番孫興民を観に来た韓国人と思ったのかな...高原が去っても HSV に興味を持つ日本人と周囲の人達が少し尊敬の眼差し( と思う )を向けてくれた。



試合はその後2度ほどアウェーの Mainz が HSV ゴールに迫ったがゴールには至らずスコアレスドローで終わり HSV の1部残留が決まった。と言うよりも試合中に何度も16位の 1FC Köln が何度も失点を重ねたのを報じられ最終的には 1-4 で敗れた為15位以上が確定したのだった。

日本を出発し欧州滞在10日目。私は Düsseldorf から北に進み Hamburg に向かった。 今年4月のドイツは天気が悪く大変な寒さ。 ベルギーに移って更に寒さは増し、前年の同じ頃欧州訪問時は半袖で過ごした事を考えればこの寒暖の差は一体何が原因なのだろう...地球温暖化と言う迷信を何故多くの人が信じるのだろう...とそちらの方向に怒りをぶつけたくなった。
そして滞在10日目にしてようやく寒い思いから解放された.....
しかしDüsseldorf から Hamburg に向かう際に利用した Inter City Express こと ICE は遅れて Hamburg に着いたのは予定時刻を1時間も過ぎていた。

中央駅に着くや否や懇意にして貰っている現地で長期に渡り寿司テイクアウェイ店舗を経営されている日本人のGさんのお店に転がり込んだ。 昼食時間は過ぎているのに相変わらずの繁盛ぶり。 

“いつも、いつもすみません....“

と云いながら期待して来ている厚かましい私に早速きつねうどんとお寿司を振舞ってくれた。
日本ではなかなかうどんと寿司の組み合わせが無いが欧州では人気らしい。 おいしい“昼食”でエネルギーを再注入しGさんに御礼を申し上げ次の仕事先に向かった.....

仕事を終えてGさんのお店の閉店時間まで少し時間があったのである“レストラン”に入った。
店の前には黒板に „ LIVE HSV vs Mainz „ と書かれていた。この日は Die Bundesliga 1部リーグ第33節の9試合が一斉に午後3時半キックオフで開催された日だった。前節で香川真司の在籍する BVB Dortmund が優勝を決めたので次の興味は残留争いと UEFA Champions League 並びに European League の出場権争い。 熾烈なのは今シーズンも残留争い。私も愛する京都が何度もこの争いに“参戦”していたのでサポーター達の心境は痛いほど理解できる。
既に最下位 1 FC Kaiserslauterun は降格が決まっており, 17位 Hertha Berline SCは降格か良くて16位に上がり2部リーグ3位チームとの入れ替え戦に残留の可能性を掛けると言うのが現状。
前節では12位 Mainz, 13位 SC Freiburg, 14位 Hamburg, 15位 Augsburg そして16位 Kölnの6チームが引分けたので13位の Freiburg までが残留を決め、第33節前迄の残留を確実にする“15位以上争い”の該当チームの星勘定は下記の通りであった。

14位 HSV Hamburg 勝点35 得失点差 -21
15位 FC Augsburg 勝点34 得失点差 -14
16位 1.FC Köln 勝点30 得失点差 -30

Hamburg も 細貝のいる Augsburg もシーズン残り試合が2試合しかない事を考えれば16位のKölnが残り試合で連勝さえしなければ残留はほぼ決定的だが1日でも早く残留を自らの手で決めたいという気持ちは何度も云うが痛いほど解る....

店に入るとハーフタイム中ですぐにあの „ HSV Forever „ が場内に鳴り響きだし後半が始まろうとしていた。
店内はビール片手の大人達だけでなく子供も数人。勿論親同伴だけど。私はコーラとフレンチポテトを注文した。フレンチポテトをドイツ語でどう言おうかと迷っていたらそれらしきものが隣のテーブルの上にあったので“あれと同じものを1つ。”と注文した。

そして HSV のキックオフで後半が始まった。
HSVは前節 1-1 で引分けた1. FC Nürnberg 戦で23分にチェコ人正GK Jaroslav Drobny が相手選手と交錯して負傷し試合途中でベンチに下がりこの試合もベンチから外れ替って投入された GK Sven Neuhausがスタメン起用された。 
また前節は韓国人FW孫興民とスウェーデン人FW Marcus Berg の2トップだったがこの日はペルー人FW Paolo Guerrero とベテランクロアチア人FW Mladen Petric の2トップ。 Petric は前節では84分に孫興民と替って途中出場で起用されたが今シーズンで HSV のユニフォームを脱ぐ Petric のホーム最終戦でのスタメン起用にはシーズン途中、スイスの FC Basel からやって来た Thorsten Fink 監督の温情があったのか.... Jarolim のスタメン起用も前節彼と交替で出場したセルビア人ボランチ Gojko Kacar の試合中の負傷が無くても実現したかもしれない。 

一方前節 Vfl Wolfsburg と 0-0 で引分け残留を決めた Mainz は右SBだったチェコ人DF Zdenek Pospech を左サイドに置き31歳ベテランスロヴァキア人DFの Radoslav Zabavnik に替って Niko Bungert を右SBで起用された。そして1ボランチと言うよりもアンカーの位置に置かれたのが Eugen Polanski だった。前節では Polanski と コロンビア人 MF Elkin Soto の2ボランチだった。 
49分 HSV左SB Dennis Aogo がサイドを突破しクロスを上げるが中には誰もいなかった。
Mainz はエジプト人MF Mohamed Zidan にボールが入った時に彼のキープ力やパスからチャンスが創れていいたが既に残留を決めてていたせいか全体的にラインは引き気味。その為か HSV は人数を割いて相手PA付近まで攻め上がってこれるがそこから足元へのパスばかりでしかもその後もボールタッチが多いのですぐに Mainz DF 陣にマークされてしまう。もっとワンタッチパスを使って相手を撹乱しないと決定機は創れないと思う。
54分には2列目左の MF Marcell Jansen がドルブルシュートを放つが孫興民と Jansen のドリブル突破を結構頼りにされていた。55分 Mainz はボランチの Polanski を下げてオーストリア人MF Julian Baumgartlinger が投入される。 Baumgartlinger は前節も83分に Polanski に替って投入された。
Mainz は前節では Adman Szalai の1トップで2列目に3人のMFを並べたらしいがこの試合はカメルーン系ドイツ人FW Eric Maxim Chopou-Moting と ハンガリー人FW Szalai が2トップ。 中盤はトップ下に Zidan が入り、中盤左にSoto 、左には前節は Zabavnikに替って途中起用された Marco Caligiuri。上述した通り Polanski が4バックの前に入りダイヤモンド型の中盤を形成していた。 

60分と61分に HSV は連続してチャンスを迎える。孫興民が素晴らしい中央からのドリブル突破を見せ左サイドの Jansenにボールを送り Jansen はファーサイドにクロスを上げる。しかしフリーで飛び込んだ Guerrero と Petric らは僅かに届かない。
続いて中盤からの浮球のパスを抜け出した Petric がフリーでシュートを放つが GK Christian Wetklo の正面に。 Petric 絶好の惜別のゴールチャンスだったんだけど.... Petric は69分にも FW Guerrero が倒されて絶好の位置で得たFKを直接狙ったが壁に当ててしまった。 その度に周囲の人達は頭を抱えてしまう。だけど残留争いのなかこの状況では先制を許さないだけましか... 
そして73分大歓声を浴びてイタリア人FW Jacobo Sala と替ってベンチに下がった。 最終節アウェーの Augsburg 戦で出場機会はあるだろうか、そしてゴールチャンスは....だけど Augsburg は好調の細貝がいるぞ...( 関係無いか?) 



これで HSV はGuerrero と Sala の2トップとなり2列目左に Jansen はそのままで真ん中に孫興民そして右に Jarlom が上がり Tomas Rincon の1ボランチとなったがこれはその前に Mainz ベンチが行ったシステム変更に対応する為と思った。 

63分 Mainz ベンチは何故か攻撃の起点になっていた Zidan を下げて Yunus Malli を投入し、55分に投入された Baumgartlinger の1ボランチとなりその前に左から Soto, Malli, Caligiuri の3人が中盤に並び 4-1-3-2 の布陣となっていた。
これは守備を固める戦術かと思ったが中盤に厚みが出てしかもBaumgartlinger が攻撃時にはけっこう上がって来るので HSV PA付近でもボールが繋がる様になる。 65分には Malli が強烈なシュートを放つが HSV DF Denis Aogo に当たりCKに。72分には右サイドを崩し Caligiuri がフリーでシュートを放つがゴール枠を外してしまう。 
77分には Baumgartlinger からボールを受けた Malli が今度はシュートを撃たず左サイドの Soto にパスを出してしまった。 Malli は完全にフリーだったのに何故撃たなかったのだろう... と思った。 そして Mainz ベンチはその直後に Soto を下げて Nicholai Müllar を投入した。 これでまた Müllar と Baumgartlinger の2ボランチとなった。 そして HSV は孫をトップに挙げ再び Guerrero との2トップに戻し、Jarolim もボランチの位置に戻した。

その直後 HSV が連続して左サイドを突破しチャンスを創る。78分29秒には Aogo が上がり入れたクロスに Rincon がシュートを放つが惜しくもポストの左に外れて行く。 79分7秒、今度は Jansen が Müllar と競りながらシュートに持ち込むが弾道はクロスバーを大きく越えてしまった。
83分 HSV ベンチは Guerrero を下げて Robert Tesche を投入し孫興民との2トップに戻す。その少し前には Guerro の1トップにし2列目を左から Jansen – 孫興民 – Sala にしていた。 その直後いくらシステムを変更してもゴールが遠い HSV サポーター達から大歓声が沸き上がる。 SC Freiburg とのアウェー戦に臨んでいた 1FC Köln が 1-3 でリードされている事が場内アナウンスされた。 残り試合は5分足らず。この時点でKölnが勝点3を挙げる事はほぼ考えられなくなり、試合終了後両チームの勝点は3以上のままである事が確実視されたのだ。 細貝のいる Augsburg ( と言ってもこの試合は出場しなかったけど ) も上位を行くMönchengladbach とは 0-0 のこう着状態が続いていたがこちらも何とか残留を決められた瞬間でもあった。



その数分後、更なる大歓声と拍手が沸き上がり Jarolim がピッチを後にしそしてタイムアップ。 



一時は降格の危機に晒されていた HSV Hamburg は何とか残留を決めた。 まだ1度も降格をした事が無い名門チームとは言えここ数年はちょっと優勝争いから御無沙汰気味だ。 胸のチームマークの上に星印があるがそれは 1982-83 シーズンに勝ち取った Europe Champions Cup のタイトル。あの時はその後 TOYOTA CUP で来日したなぁ〜..... あの時は Maghat が現役選手だった。かつて England の英雄 Kevin Kegan も HSV でプレーした。 そんな話を周囲の人達と少しして荷物を預かって頂いた G さんのお店に急いだ....



その夜は G さん宅で有難い日本そばとトンカツの夕食を御馳走して頂き色々な話をさせて貰った。
上海 - ハンブルグ間の直行便が就航する等ここハンブルグでも中国人移住者は増加の一途らしい。最近欧州ではアジアと言えば政治、経済の点ではもう日本では無く中国と思われて久しいがここ1年さらにその傾向は高くなっている。
現地で購入した28日付けの日本経済新聞で国連決議により日本の主張する大陸棚の“日本領域”が認められたと報道されたが(何故か朝日新聞には載っていないんだなぁ )中国がここハンブルグでも影響力を増す中、当地の日本領事館の年内閉鎖が決まったらしい。 Gさんから領事館絡みの色々な面白い話を聞かせて貰うのも楽しみだったのだけど当地に在留される邦人の方にとってはもっと深刻な問題に違いない。 
確かにここ10年で和食、特に寿司の人気はかなり上昇しその相乗効果で寿司ネタや日本食材の流通が飛躍的に良くなったらしい。昨年の震災前は日本産秋田小町が入手できるようになりそれが在留邦人の方達をはじめ和食ビジネスをされている方にとって非常に良い効果を齎していたらしいが....東電はここでも責任とってやれよ !!電気料金を上げるのであれば....
石原東京都知事の尖閣諸島購入発言はここハンブルグでも拍手で迎えられている。こう言う事もマスコミは報道してくれよ。

ならば解った。 ロンドン五輪後日本の若いタレントたちが一斉に欧州市場を圧巻すると思われるがここHSVでも高原以来の日本人選手が入団する事を願う。 そして欧州にサッカー観戦に訪れた日本人達は例え日本人選手がいなくても HSV の試合をここ素晴らしい Arena で観戦すべきだ。 Die Bunbdesliga で多くの日本人選手が話題になる、これだけは現在の中国がどう頑張っても出来ない事だし今後も難しい事だ。

なんて事を考えながら私は翌日 ICE で Suiss のGeneve に向かった。 車中 G さんに作って頂いたトンカツ弁当を頂きながら。トンカツ弁当を食べながら欧州を国際列車で移動しながら地元の新聞で日本人選手のプレーぶりを読むなんて俺は何て幸せなんだろう...  子供の時国際列車に乗る事が夢だったんだよなぁ〜 

それとも俺はただ厚かましいだけか???    Gさん本当にいつも御馳走様です。ありがとうございます。 


雨と寒さの中2人の日本人選手の活躍を求めて 1 FC Koeln 1-1 Vfb Stuttgart

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もう30分以上並びっぱなしだけど列は一向に短くならない。私の後ろは列がどんどん長くなる。
やがて3人、5人と私の前に並んでいた人達が離脱する。 後ろの親子連れと一体どうしたのか?と話始める。
父親が窓口に向かい様子を伺う。そして戻って来て私に Ausverkauft ( 売り切れ ) と一言。 その少し前に2人以上の並び席は無くなっていた事は解っていた。だけど1人で観戦する私にはそれは問題ではなかったのであるが、売り切れとなると….

思わず雨天の上空を仰いだ…..

6年振りに観戦に来たここKölnの Rhein Energie Stadion。あの時はワールドカップ観戦だった。よく晴れていた。チケットで並ばなかった(当り前か?)のになぁ....

この日は香川の所属する BVB Dortmund の試合を観戦しようか、それともKölnに言って佐藤高徳、岡崎のいる Stuttgart を観に行こうか…と迷っていた。 普通なら Dortmund 戦と思われるのだけど、BVB Dortmund の web site を見るとこの試合のチケットはもう Ausverkauft となっていた。優勝の掛かった試合であるから場外のダフ屋からチケットを購入するのも難しいだろうし買えても価格が高いか…そしてキックオフ時間は午後6時半。Köln対 Stuttgart 戦は午後3時半。
この試合を観戦して Dusseldorf に帰っても午後8時45分キックオフの El Clasico , FC Barcelona vs Real Madrid のテレビ観戦が可能と胸算用しKölnに向かったのだった。
それにこの試合前で16位だったKölnは残留争いの真っただ中。5位であったStuttgartは3試合を残してChampions League 出場圏内に4位Mönchengladbach とは勝点7差でまだチャンスはあった。シーズン終盤ではあるが両チーム共に“消化試合”では無い試合。
なのに無情の Ausverkauft とは…..

そこに1人の男性がチケットを1枚ひらひらさせながら列に寄って来た。私はすかさず彼の後を追い、1枚だけチケットあるのか?と訊くと彼も1枚しか無いので€43.00 の席を€40.00 で売りたいと言うのですぐに商談成立。キックオフ5分前、滑り込みで入場券いや“入場権”を確保した。
するとそのすぐ横にチケットを2枚見せびらかしている人がいたので2枚持っているのか?と訊くとそうだと答えた。私はすぐに列に戻り後ろにいた親子連れを探したけど男の子だけが立っていたので“ Ihre vater はどこだ?チケットを見つけたぞ。”と訊くと既に父親も他の人と交渉中であった。そこに行くと“商談が成立”したらしく無事に観戦できる事となっていた。お互いに Wir sind gluckrich !! と言って握手をして別れた。
そして列に並んでいた他の2人組にさっき私に2枚のチケットを見せていた男性の方を指さし、“あの男性が2枚チケットを売りたがっている。”と話した。彼らは商談が成立したのかなぁ…….

競技場に入り着席すると周囲はStuttgartサポーターが多くさっきチケットを売ってくれた男性も近くにいてStuttgartのマフラーをしていた。 “ Sakai !! Okazaki !! Stuttgart !! “ と言って握手をすると周囲の人達からも握手を求められた。 隣の男性からはビールの差し入れが来そうだったけど寒いので断ると腕時計を見せ、”もう Summer Time だぞ。“と言われた。 だけどドイツ人だけでなく欧州のサッカーファンはもっと寒い時でも冷えたビールを飲みながら良く観戦できるなぁ….といつも思うのだけど。

この試合の私の注目は何と言ってもStuttgartの右SB酒井高徳。今や Die Bundesliga でプレーする日本人選手では香川に次いで細貝と並んで確実に“現場観戦”出来る、レギュラーポジションを確保している選手。
サイドバックのタレント不足のドイツではドイツ人の母親を持つ佐藤の“帰化運動”まで地元紙で紹介された。
本人はまずロンドン五輪に興味があるらしいが。 2010年ワールドカップ南アフリカ大会ではバックアップメンバーに入っていたと息子に教えて貰った。 そして日本はサイドバックにはタレントが揃っていると指摘もしていた。
長友、内田、駒野、五輪世代でもレイソルの酒井宏樹…息子よ、もう私はお前に教えを請う様になったのか…..

前節 Werder Bremen を 4-1 で粉砕したStuttgartは前節と同じスタメン。
ただシステムは少し替っていたみたいでボスニア人FW Vedad Ibisevic のワントップから2列目右で起用されたオーストリア人FWの Martin Harnik を前線に上げて2トップに。 ボランチだった William Kvist を2列目右に上げてトップ下に起用されていたハンガリー人MF Tamas Hajnal が下がりChrstian Gentner とボランチを組んだ。4バックのDFラインは前節と同じ左SB にイタリア人DF Christian Malinano、CB はドイツ人同士、 Geong Nidermeier と Serdar Tasci 。Die Kicker 誌で 2.5 の高評価を得た酒井はこの日も右SBでスタメン。
Bremen 戦で途中出場で10分間プレーした岡崎はこの日もベンチスタート。試合前にはビブスを着ないで酒井とボール回しなんかしていたからなぁ… まぁワールドカップ予選までに怪我が完治してくれればと思う。



しかしDie Kicker 誌ではStuttgart は2シーズン連続で冬の移籍市場で良い選手を引っ張っている、昨シーズンは岡崎の加入により残留争いを行き残り今シーズンは酒井の加入で Champions League 出場圏射程内にいると途中加入の日本人選手を評価していた。

一方前節 Mönchengladbach に 0-3 と大敗を喫した 1FC Kölnは Die Kicker 誌で評価の低かった スロベニア人 FW Milivoje Novakovic ( 評価 5.0 ) と ポルトガル人 DF Henrique Sereno ( 評価 6.0 ) に替えてクロアチア人 MF Mato Jajala がトップ下に入り、カナダ系ドイツ人DF Kevin McKenna が入りブラジル人DF Pedro Geromel とCBを組んだ。 McKenna は前節 Sereno の負傷で投入され、Jajala は2列目左の Christian Clemenns に替って投入された。 この日は Clemenns はスタメンであったがボランチの位置に入り Martin Lanig と2ボランチに。前節はボランチだった  Sacha Reither は2列目左に上がった。 そしてドイツ代表の Lukas Podolski のワントップの後ろに右からポーランド人MF Slawomir Peszko, Jajal, Reither の3選手が並んだ。シーズン途中にKölnに移って来た注目の鄭大成はベンチに入っていたが出番はあるかな…と思った。
これまで鄭大成はKölnでは5試合途中出場を果たし151分間プレーしていた。



Stuttgartのキックオフで始まった試合、ずっと酒井の動きを追っていた。前節では試合終了直前に左サイドから素晴らしいクロスを上げて Cacau のヘディングでのゴールを演出。  Die Kicker 誌にも“試合は 3-1 で終わるはずであったが左サイドを Gotoku Sakai と Tamas Hajnal で素晴らしい突破を見せ Lukas Schmitz ( Bremen の左SB ) の裏を抜け出し….てなことが書かれていた。 Bremen 戦では Harnik も Die Kicker 誌は1.5 の高評価を与え反対に対峙したJunuzovic, Schmitz らは
5.0 の評価。このKöln戦でも私も前節の再現を願った。 



酒井は積極的に前線に上がって行きその際にはCBの Tasci が右サイドを埋める。しかしこの日はどうも酒井の上がった裏を狙われている様に思った。
Kölnはキックオフ直後こそ Hajnal がトップに入り Podolski と2トップを組むも10分もしない内にトップ下に下がり Podolski のワントップに。それでいて中盤でボールを繋ぐわけでもなくすぐに Podolski にボールを放り込んで来ている様に思えた。  
Podolski にボールが入っても試合前に降っていた雨のせいか何度も脚を滑らせボールが収まらない様子。 
18分、ちょっとひやりとするシーンが。  Tasci からボールを受けた酒井が前線にパスを送ろうとするもそれがインターセプトされ Jajala, Clemmens とボールが渡り一気にStuttgartゴール前に運ばれるが Clemmens のラストパスが中途半端でそのままゴールラインを割った。 周囲の人からは“サカァィィィィ〜。”と私に注意を促された。 22分頃になるとKölnは再び Podolski と Hajnal の2トップになりボランチの Lanig とRiether が上がって来て中盤でボールが回る様になる。 24分には Podolski がファールを受け良い位置でFKを得るが Podolski の 蹴ったFKはそのまま直接壁に当たってしまった。

やや劣勢続きだったStuttgartは28分から酒井が連続して攻撃をお膳立てする。 28分にはナイスクロスを上げるが中では誰も触れず、29分にはもう一度上がったクロスを中に入った Hajnal が折り返し Ibisevic がシュートを放つがDFに当たってゴールには至らなかった。



そしてKölnサポーター達から大歓声が上がる。 この日 Berlin で行われていた 17位Hertha SBC vs 18位1.FC Kaiserslautern のゲームで Kaiserslautern が先制と途中経過がアナウンスされた。最下位Kaiserslautern はこの試合の前迄で勝点20と16位Kölnとは9勝点離されており残り試合数を考えればほぼ16位以上は無理で降格は99%間違いなかった。しかし17位の Hertha Berlin と16位のKölnとの勝点はわずかに1.第32節の結果いかんではKölnが自動降格圏内に陥落してしまう。Kölnサポーター達からすれば最下位の Kaiserslautern の先制は大歓迎と言ったところだった。
この途中経過に勇気付けられたか?その直後からKölnの攻勢が続く。31分には Jajalo が正面からシュート気味にStuttgartゴール前に放り込むが右ポスト前に走り込んだ Clemmens は僅かに届かない。 32分には酒井が上がった後ろに侵入され Jajalo が今度はシュートに持ち込むが弾道弱くGK Sven Ulrich の正面に。 34分には左サイドにボールが流れ酒井と Podolski が競り合いながら追い掛けるがタッチラインの寸前で Podolski がボールを奪い中の Jajalo に入れ再びゴール前に走り込んで受けた Podolski が強烈なショットを放つがDFに当たりCKに。酒井と競った Podolski は最後は酒井を突き飛ばしていたのでファールになってもおかしくないプレーだったけど….. そして前半終了直前、またも私がひやりとするシーンが。 酒井がPA内でクリアーしようとして蹴ったクリアーボールが弱くしかもエリア内で Podolski に拾われシュートを撃たれる。幸運にもシュートはポストの左に外れて行ってくれたがゴールが決まってもおかしくない至近距離だった。またも周囲の人達から サカィィィィィ〜と注意された。 これはイエローカードものの注意勧告だろうなぁ….と思った。



日本選手の活躍を期待と言うよりも失点に絡まないでくれよぉ〜との思いが強くなるハーフタイムであった。
そしてハーフタイム中に伝えられた途中経過で Kaiserslautern が追加点を挙げてリードを広げたことが知らされ大歓声が上がった。



両軍交替選手無しで始まった後半。開始早々酒井がクロスを入れそこからCKのチャンスを得る。そのCKは得点にはならなかったが前節の様な活躍を期待する。そしてピッチの外でアップを続ける控え選手の中から岡崎はいつ Bruno Labbadia 監督に呼ばれるのかと何度も目を向ける。
しかしその後から主導権を握るのは後半から再び Podolski のワントップに戻したKöln。48分には左SBの Eichner が攻撃参加しシュートを放つが GK Ulrich がナイスセーブを見せる。 
そして49分52秒。  Jajala から中央でボールを受けた Podolski が右サイドにミドルパスを送るとフリーで受けた Peszko がStuttgartゴールに蹴り込みホームのKölnが先制ゴールを決めた。 
GK Ulrich もDF陣も Podolski がシュートを放つと思ったのかもしれない。 Peszko のシュートも見事だったが Podolski のパスもシュートの様に素晴らしい弾道で Peszko に渡ったので誰も Peszko にマークが付けなかった。






先制ゴールを喫したStuttgartは57分2列目左のポジションを Julain Schieber を下げてドイツ代表歴のあるCacau を投入すると早速彼の持ち味であるドリブルが冴え渡る。59分にはドリブルシュートを見せるが GK Rensing がストップ。 そして10分後の69分には Harnik に替って岡崎が投入された。いつの間に呼ばれたんだろう…



これで前線は Ibiservic と Cacau の2トップとなり岡崎は2列目左に入りボランチの Hajnal が中盤まで上がって来る様になった。 65分には Cacau のドリブル突破から右サイドを抜け出した酒井にボールが渡り至近距離からシュートを放ったが GK Rensing が身体を挺してブロック。惜しいチャンスだった….
そして71分攻勢を続けていたStuttgartは Ibisevic のスルーパスに抜け出た Cacau が右側からドリブルシュートをファイサイドに放つとポストの内側に当たってゴールラインを越える同点ゴールを決めた。
周囲の人達が一斉に立ち上がりみなハイタッチをかわす。私にも求められた。



Cacauは前節でも投入されてから3分後に上述したように酒井のクロスからヘッドを決めており、何とか負傷から復帰し6月から始まる EURO2012 の選出にアピールをしていると Die Kicker 誌に書かれていた。
しかし同誌には Ibisevic が加入後スタメンポジションを失ったらしく今のチーム事情ではドリブラーの Cacau よりも前線を張る Ibisevic の方が良いらしい。 
だけどこの試合は Cacau が投入されてから流れががらりと変わった。 
同点にされたKölnは79分 Jajalo と Peszko の2人を下げて MF Kevin Pezzoni とアルバニア人FW Odise Roshi を投入する。2列目右に Pezzoni が入り前線を Podolski と Roshi の2トップにした。
するとStuttgart ベンチもCB の Tasci を下げてメキシコ人DF Maza を投入。そして2列目の右に岡崎が左から回って来て右にはボランチの Gentner が入って来た。





岡崎は中盤を縦横に動きボールの出しどころを増やしていたそして Cacau のドリブルも冴え、特に右サイドを酒井と岡崎で突破してくる場面が増えStuttgartの逆転ゴールが期待された。
しかし自動降格圏内への陥落を避けたいKölnも必死、特に CB の Pedro Geromel が何度も身体を張って Cacauをマークする。 前半のセットプレー時には何度かStuttgartゴール前に上がって来ていた。
Pedro Geomel は翌週手に入れた Die Kicker 誌にはこの試合の Spieler des Spiels に選ばれていた。
岡崎も何度か相手PA内に侵入したのだけどシュートに持ち込めない….
そして主審のタイムアップの笛が鳴った。 岡崎がいつまでも悔しそうな表情を浮かべていたのが印象的だった。
この試合の勝点1の意味はKöln、Stuttgart 共に違ったものだろう…



私は周囲の何人ものStuttgartサポーター達と握手をして競技場を後に宿泊先に急いだ…..

ホテルの近くのバーでは Dortmund vs Mönchengladbachの試合が中継されていた。
Dortomund がリードをしていた。
そして El Clasico のテレビ中継はホテルの中で見られるチャンネルでは見る事が出来ず、近くのバーにでも行こうか…と思ったけど急に疲れが出て来た見たいで午後9時過ぎには眠ってしまった…..

翌朝、 Dortmund の優勝と試合を決定付けるゴールを香川が決めた事を地元局のニュースで知った。
こっちにしとけば良かったかなぁ….ちょっと高めに払えば観戦出来たかなぁ….と後悔の念が少し出て来た…

Die Kicker 誌の酒井の評価は4、岡崎は評価無で Cacau は2の高評価。
評価3.0 の Podolski はもう来シーズンから Arsenal への移籍は決まったと報じられていた。そして実際に正式
に発表された。 
Kölnは翌週 SC Freiburg に 1-4 で敗れたが Hertha BSC も Schalke に 0-4 で敗れ“降格争い”は最終節に持
ち越される事となった。 Hertha はHoffenheim , KölnはBayern München が相手だ。
StuttgartはアウェーでBayern München と対戦した。この試合は酒井、岡崎だけでなく前節に続いてBayern Münchenは宇佐美を先発させ日本人選手3人がスタメンに名を連ねた。
Die Kicker 誌にも Premiere : Drei Japaner と日の丸と共に見出しが出てこの事を数行報じていた。
しかし肝心の評価は岡崎、酒井が共に 4.0 宇佐美が4.5 。岡崎は80分にSchieber と、宇佐美は57分に Schweinsteiger と替ってそれぞれベンチに下がった。
試合の翌日から私はドイツを離れた。欧州内にいたけど翌週再びドイツに戻るまでだったけど Die Kicker 誌は手に入らなかった。ネットで見た日本の Web Site では香川の“移籍騒ぎ”が報じられていたがそんな時ほど隣国のドイツで情報を仕入れたいなぁ…..と思った。

それにしても何と言う寒さだろう…..

そして滞在を重ねスイスのチューリッヒに辿り着いた日、Kölnの5回目の降格を知った。 Hertha の入れ替え戦の相手はどこになるのだろう....







バルサ も レアル もいない決勝戦  FC Barcelona 2-2 Chelsea

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あぁぁぁ、決まったぁ。テレビの中では Schweinsteiger が上半身裸になってユニフォームを振りまわしている。
Barcelona, Madrid は相次いで敗れてしまった。この試合結果に一番安堵感を憶えているのはカタルーニャの人々か….
そうして私はまどろみ始めた。夕食時に御客とのんだおいしかった赤ワインが回って来た。あぁおいしかったなぁ。
今度はサッカー中継を見ながら飲みたいけどどこの国の何と言うワインだったかなぁ…… お客とは何を話したんだっけ…
EURO2008 で圧倒的な強さを見せ優勝し2年後のワールドカップでも念願のタイトルを勝ち取り、世界一レベルの高いサッカーを演ずるのはスペインと世界中で多くの人達が認めていると思う。
今のスペイン人の誇りは Mundial でそして EURO で示したサッカーの実力ではないだろうか。
しかしそのスペインが今本当に危機に瀕している。



Spain faces crisis 'of huge proportions' over unemployment and banks

失業率25%と言う数字が示す様にスペインの銀行は約1億ポンドの融資を必要としている。
José Manuel García-Margallo外相は25%にも及ぶ失業率、更には国の銀行が €1億2千万( 約£9,800万 : 約126億円 ) の融資が今年末までに必要とされていると発表し、その数字は“大変は割合に晒されている。”スペインは危機的状況にあると語った。
18歳以上の失業率は 24.4%にもなっており、560万人の人達が職を失っている。失業問題は今やこの国では政治家達が案じる消費、税収入の定価による債権増加の悪循環に陥る事が懸念されている。
Mariano Rajoy に率いられる右派勢力の批判は政府の政策が部分的に状況を悪くしたと言及しており、この失業率の高騰は容易で費用の掛からない人員清算からくるリストラによるものとされている。今年最初の3カ月で 約374,300人が職を失い €9億5,300万 ( 約100億6,500万円 ) の所得税が消えたと見積もられている。
また Luis de Guindos 経済大臣は €80億(約8,400億円 )の税収を捻出する為にVAT やその他の間接税率を引き上げなければならないだろうとも語った。

国の4つの自治領では失業率は30%越え25歳以下で職が無い割合は52%となっており172万世帯が職の無い1人暮らし世帯となっている。
Engracia Hidalgo 労働大臣は“肯定的な指標”は全くなく García-Margallo はこの数字を“誰にでもそして政府にでも恐ろしい数字”と表現しておりスペインの人口4,700 万人に対して17,433,200分しか就職口が無いと表現している。
García-Margalloはラジオのインタビューで EUに援助の増加を促している。“ 我々にとって悪い事は彼らにとっても悪い事である。それはタイタニックの様なものでもし沈んでしまえば First Class の乗客も一緒にそうなると言う事だ。” 彼は政府の方策を支持しておりもう選択肢はないと語っている。
“患者に強い治療を施す時、最初は弱るがもしその治療を施さねば回復はしない。”と言っている。しかし緊縮経済だけでは充分ではないと付け加えている。
スペインの銀行は長きに亘りある地域では不動産価値が60%以上も下がり何10億ユーロ単位での不良債権が出てくるのではないかと思われている。 多くの家族がこの危機的状況下でも自分の不動産ローンを支払い続けているがこの失業率の急上昇から多くの不良債権が出て来ると案じられている。
スペインの債務の格付けを A から BBB+ に下げた S&P 社は“多くのスペインの銀行は市場で資金調達をする事は容易ではないと思われる。そしてある時点で国は公的寄金を求められるであろう。しかし今は少なくともそれをしようとは思っていないだろう。”と語っている。
この危機的混乱状況はマドリード株式市場の下落に更に追い打ちを掛け、10年物の長期金利率を6%近くにまで引き上げる状況を創っており S&P は今年のスペイン経済成長率は -1.5% となり2013年には -0.5% となると見込んでいる。同社は2015年までスペインでは新しい雇用が創造されるとは期待していない。 
Fernando Jiménez Latorre 経済相は今年中に失業率が 25% にもなるとは予想しなかったと語った。
彼は S&P 社は地方自治の歳出を規制する等の政府が講じた対策を考慮していない数字と不満を表している。そしてその分析は短期間なものと分析している。
マドリードのIESEビジネススクールのエコノミストである Alfredo Pastor は“その大きな数値を2013年前迄、労働市場改革においても硬貨は見られないだろう。事実スペインは効果的にそして生産性の質を高めるより突っ込んだ改革を必要としている。 現在の不況、労働改革も同様に政府は他の方策を取る必要がある。例えば新たな仕事を創る為のキャッシュフローの手助けとか…..
以上の記事は4月27日付のある英国紙の記事からの抜粋だ。
日本でもメディアは連日欧州経済危機を報道し続ける。 Iceland の様にリーマンショックから始まった国家の経済危機から短期間で立ちなおった国もあるがスペインの場合は“復興”出来る要因が無い。 まず Iceland の様に機械類や高度組立産業といった付加価値のある輸出アイエムが乏しくさらに通貨が統合され€になっているので“自国通貨安”の恩恵にあやかれない。 そういう意味ではドイツのほぼ1人勝だ。さすがに工業先進国のドイツはユーロ安を武器に自動車をはじめ付加価値の高い機械類の輸出を伸ばし続けているのだ…




昨年も UEFA Champions League の準決勝戦が開催されている時に商用でベルギーの Brussels を訪れていた。
今年はEURO2012 が開催されるので大会は昨年より9日ほど早く進められている。
テレビでみた El Clasico そして内田の Schalke が Manchester United と対戦した試合.. あぁあれからもう1年経ったのか…

Barcelona 2 Chelsea 2 MAGNIFICO
4月25日付けのある英国紙には上記の見出しが Fernando Torres の大きな写真に添えられていた。
そして FA set to name Boss というやや小さめの見出しに難航している England の代表監督が Harry Redknapp か Roy Hodgson に絞られた事も説明されていた。
私がお客さんとの食事を終えホテルの戻った時はまだ10分近く試合時間が残っていた。丁度 Drogba がベンチに下がり Torres が投入されたばかりだったか….スコアーは 2-1 で Barcelona リードだった。しかし The First Leg は Chelsea が 1-0 で勝利を納めている。このままでは Chelsea が決勝進出となる。 Barcelona は総攻撃を仕掛けていた。 Chelsea は完全に自軍ゴール前に蓋をするようにひきこもっていた。ゴールに近づくべくその要塞をこじ開けようとその周囲をボールを回すそのパスワークは流石だと思った。しかしエリア内に侵入すると白色のユニフォームの選手達が2人、3人と取り囲む。そして…..縦パスが Torresに渡るとそのまま爆発的なドリブルで Torres はBarçaゴールに迫り最後は GK Valdes をかわしてボールをゴールに流し込んだ。



EURO2008 決勝戦で唯一ゴールを決めたのが Torres 。それ以来2010年ワールドカップでは無得点に終わり、Liverpool から Chelsea に移籍をし Liverpool サポーター達からは裏切り者と、Chelsea サポーター達からは“月給泥棒(っていうのかな?)”と両サポーター達からブーイングを浴び続けた男の意地のゴールに見えた。
“あの時の Torres のユニフォームは Atletico に見えたんじゃないですか…..?” 職場の同僚が翌日こう語った。
Camp Nou はこの時、本当に静かだった。その前にオフサイドか何かファールがあったんじゃないか?と思うくらいだった。それは大会2連覇の潰えた瞬間であった….

The most Stupid of red card ……
4月18日、Chelsea は Stanford Bridge でBarçaを 1-0 で破った。しかしそんな点差はセーフティーリードでは無かったはずだった。Camp Nou でBarçaが2点差以上を付けて Chelsea を…..カタルーニャの人達だけではくそう思った、いや願った人達も多かっただろう。特に日本の“ジャーナリスト”諸氏は。
Chelsea は 1st Leg と同じスタメンでBarcelona 戦に臨んだ。4日前 Emirates Stadium での Arsenal 戦は GK Cech, CB John Terry, Gary J. Cahill 達こそスタメン起用されたが他の8人、 Dorgba, Lampard, A. Cole, Ramires らはベンチスタート(またはベンチからも外れた)Arsenal 戦で“スタメン起用された Torres ”は
“屈辱”だったかもしれない。 しかしそれでもArsenal 相手に 0-0 で引き分けるのだから大したものだ。
一方 1-2 で Real Madrid 戦で敗戦を喫して中2日で臨んだBarçaは Real Madrid 戦でベンチスタートだった Pique, Fabregas, Sanchez そしてベンチ外だった Cuenca をスタメン起用。ホームゲームとは言えEl Clasico と言う大一番から中2日での試合。選手達の消耗が気になった。
この日は右SBだった Adriano を外して4バックから Mascherano, Pique, Puyol の3バック。Messi を2列目左からトップ下に置き2列目右サイドには Cuenca を置き Sanchez の後ろに3人(左サイドは Fabregas )を置く布陣。 これは攻撃的な布陣か?

試合は開始6分に Cahill が左脚のハムストリングを痛めて Bosingwa との交替を余儀なくされる Chelsea 苦しい立ち上がり。しかし26分には Dorgba と交錯した Pique が脚を痛めてAlves に替りベンチに下がる。だがこの交替はBarçaに一時は吉と出た。35分CK を得ると中途半端なクリアーを拾った Alves が左サイドの Cuenca にボールを送り Cuenca は低い弾道のクロスを入れる。 そのクロスを受けたBusquets が先制ゴールを叩きこみ 2試合通算 1-1 とする。 
更に2分後の37分信じられない事が起こる。 John Terry が Cuneyt Cakir 主審の目の前で Sanchez の背中を膝で蹴り一発レッドが提示される。 試合後 Terry は後ろの下がった時にバランスを崩し膝が上がった時にSanchez が下がって来て偶然に膝が彼の背中に入った…..と弁解していたが英国紙は Terry を集中砲火。

    

Needlessly and with unfathomable stupidity kneed …..とかMadness と表現されたり、 Daily Express 紙の彼の評価は何と“0”。 さすがに Times は同じ評価点ではなかったがこちらは3。 Terry’s sending-off was a betrayal ( 裏切り行為 ) . Terry’s brainlessness ends up damaging no one but himselfと書かれていた。Kicker 誌は最低点の6だった。代表監督問題の発端ともなった John Terry は EURO2012 で名誉回復出来るだろうか..

  

10人になった Chelsea にBarçaが追加点を挙げる。 Messi のスルーパスが Iniesta に入り、そのまま放ったショットは GK Cech を破ってゴールネットに突き刺さった。

  

この時点で “ the mission had suddenly become impossible “ となった様に思われた。
しかし前半ロスタイムに入った46分、 Lampard が素晴らしいミドルパスを前線に送ると Ramiresが走り込み上手くバウンドに合わせて放ったチップキックが GK Valdez の頭を越えてBarçaゴールに吸い込まれた。
同点ゴールも素晴らしかったが同点にした時間も素晴らしかった。これで形勢逆転となり Chelsea が“リード”を手中にした。

  

後半に入ったばかりの48分Barçaが逆転の大チャンスを掴む。Dorogba がPA内で Fabregas を倒して PK を与えてしまう。誰もがBarçaの“逆転ゴール”を信じながらボールをセットする Messi を凝視した。しかし、弾道はクロスバーを叩いてしまう。



    

Lampard が Messi を慰める。 だがまだ40分以上Barçaが相手をするのは Chelsea とはいえ1人少ない10人。充分に時間はあったはずだった。
前半終了間際に“逆転”した Chelsea は守備を固める事をはっきりと決められた。それでも Dorogba が1度決定的なシュートを放ったが…
時間が経つにつれてBarçaの攻撃が強くなる。それを A. Cole, Bosingwa, Ivanovic らが必死で跳ね返す。そして Lampard も。更に英雄的な働きをするのは GK Petr Cech . 1st Leg に続いて Kicker 誌は Spieler des Spiels に挙げていた。 そしてロスタイム。もうBarçaの Champions League 2連覇の灯は 消えかけたかと思った時にA. Cole の縦パスが Torres に渡った。

Players insist miracle man Di Matteo must get job

The Times によると Chelsea の選手達は Roman Abramovic に Di Matteo の契約延長を促した…, temporally base から permanent baseへ….と報道した。
2か月前に Andre Villas-Boas からの任務を受け継いだ Di Matteo はチームを見事に FA Cup の決勝に(最終的には優勝に)そして Champions League の決勝戦にチームを導いた。 
Branislav Ivanovic は“München での試合が彼の最後の指揮になるなんて誰も思っていない。 我々は最後まで待つ。今全員が Robbi ( Di Matteo ) と一緒にいられてハッピーだ。 彼は偉大な仕事をやり遂げた。我々のマインドを替えて信頼と支持を与えてくれた。 彼はこれと同じくらいのパフォーマンスを行ったと思う。 ”
Lampard も Di Matteo の支持者だ。しかし彼は例え Champions League のタイトルを勝ち取っても Di Matteo を引き止められるか確信がないらしい。
“クラブは夏まで彼と交渉するだろう。しかし私は声高に彼が成し遂げた事を話せない。なぜならクラブが決定した事に口を挟む事は出来ないからだ。”

そして数日後、Barcelonaの Pep Guardiola 監督の辞任が報道された…….
Barçaは何故勝てなかったのだろう? 私が按ずるのは選手達の“ハングリー感”。 全盛期にあったAC Milan の凋落は選手達の勝利に対する“枯渇感”が薄れて来た事と言われていた。
この敗戦でまたBarçaは盤石な強さを手に入れるのだろうか? それにしても Champions League 連覇は難しいんだなぁ…

    

Munich may be tougher still with key players stuck onside lines
Barcelona戦で6枚のイエローを受け Terry が退場となり更に怪我人が続出し決勝戦は何人の選手が出場出来るのだろうか….
まず言うまでもなく John Terry。更に右SB Ivanovic, 左 HF Raul Meireles, MF Ramires ら3選手が累積警告で出場停止。 怪我でベンチに下がったGary Cahill はその後まだプレーする程回復しておらず、David Luiz は4月16日の Tottenham 戦以降出場出来ていない。 Cahill と Luiz が回復して初めて A. Cole, Bosingwa と合わせて4バックが組める。 それに彼ら2人のCBは Terry がいてこそのコンビネーションだ。
彼らが使えないとなると John Obi Mikel をCBに下げて Mikel のポジションには Ryan Betrand を入れ Paulo Ferreria とCBを組むと言う選択肢も。そして左 SB は17歳の Nathaniel Chalobah が抜擢か?
Ramires, Meireles を欠くMFはもっと深刻か? ガーナの英雄 Michael Essien がここで起用されるか?
そして2列目の両サイドは Mata ( 右 )と Kalou ( 左 ) になるか? 

この状況は1999年の Manchester United と類似している。 Roy Kean, Paul Scholes らが準決勝の Juventus s戦で警告を受け決勝戦は出場停止となり Sir Alex Ferguson は David Beckham と Nicky Butt を中盤で起用。
Jesper Blomqvist を中盤の左に、そしてRyan Giggs を右に配置した。
そして United は劇的な勝利を収めた。 その対戦相手は Bayern München だった……

多くの“日本人ジャーナリスト”が期待した今シーズンの UEFA Champion League の決勝戦は El Clasico の再現では無かった。
それよりもスペイン経済はどうなるのだろう? そんな中超高額なサラリーや移籍金が発生する Football Business が異様に見えて来た。 キックオフまであと数時間。 起きてみようか?録画したものを…それが迷うところだ。


大阪高槻 ! 大阪高槻 !! 浦和レッズレディース 5-0 高槻FC  20th May 2012

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久々に土日共に好天に恵まれた週末。土曜日はさいたまスタジアムに,日曜日のこの日は鴻巣競技場にまで脚を運んだ。
待ちに待ったこの日。しかしうっかり忘れるところであった。息子と Go Go Reds を見なかったらこの試合を見過ごすところであった…..
我が故郷、大阪府高槻市をホームにするフットボールクラブ、スペランツァ高槻FCが浦和レッズレディースと対戦する日をどれだけ心待ちにしていた事だろう。 昨年 FIFA Women’s World Cup でなでしこジャパンが優勝し、女子サッカーを取り巻く環境は劇的に向上した。テレビに雑誌に代表選手を見ない日は無いくらい。そしてなでしこリーグの観客動員数はどれだけ増えたのだろう。 そして我が故郷の高槻FCは昨シーズン、なでしこリーグの一つ下にあたるチャレンジリーグ WEST で2位に入り、プレナスなでしこリーグへの昇格を決めた。 

今シーズンのプレナスなでしこリーグは昨シーズン原発問題で頭部マリーゼが休部となった為9チームで行われたが、今シーズンは10チームでのホーム&アウェーの総当たりを行い総勝点数で優勝、順位を決める。

前になでしこリーグの試合を観戦したのは2006年9月24日に駒場競技場で行われた浦和レディース対高槻FC。
この試合は 1-0 で浦和Lが高槻FCを破った。このシーズンは8チーム中7位に終わり、 Division 2 2位の大原学園 JaSRA 女子に入れ替え戦で敗れて Division 2に陥落。2008年には Division2 で8チーム中2位になり Division 1 最下位の伊賀 FC を入れ替え戦で破り Division 1 に復帰したものの Division 1 の壁は厚く最下位に終わり1年で降格。2010年は チャレンジリーグ WEST で1位となったが今度は Division 1 10位の伊賀FCくの一に入れ替え戦で敗れ昇格を果たせず、昨シーズンはチャンレンジリーグ WEST で2位になったがこの時入れ替え戦出場規定条件を満たすチームが高槻FCしかなく、更に原発問題で東電マリーゼが休部となった為になでしこリーグに自動昇格となった。

今シーズン、開幕戦はテレビ中継もされた女王 INAC 神戸戦。多くの観客、視聴者の前で 0-7 で大敗してしまった。中継では澤をはじめ INAC の選手の事ばかりアナウンサーは連呼していた。我が高槻 FCは丸山桂里奈以外の選手の事は殆ど話題に上がらなかった。しかし6年前に購入したなでしこリーグのプログラムを紐解くと奥田亜希子、松田望そして伊丹絵美の3選手の顔写真があった。彼女達は6年も経った今も高槻でプレーしていると言う事に感激を憶えた。 
そして以降、浦和L戦の前迄5戦して2分3敗。前節、ホーム高槻萩谷で行われた ASエルフェン狭山FC戦では終了2分前に松田望のゴールで引分けた。なでしこリーグ残留を目標とするならばホームで開催される福岡、狭山戦は勝利を納めて貰いたいところであったのだけど、4月28日のホームでの福岡戦もロスタイムに柳田詩織に同点ゴールを決められ引き分けてしまった。

観客席には多くのレッズサポーターがこの日も。なでしこジャパンがワールドカップで優勝する前からレッズのサポーターは多く試合に駆けつけている。そのあたりはさすがと言うほかない。
高槻の方は…青いシャツを着た人が3人いるだけだった。6年前には旗を打ち振る人達もいたんだけど….しかしこの人達を見て俄然、自分がここに来て良かったと思った。そしてこの日自分が来ていたのは赤いシャツだったので青色のガンバのレプリカを持っていた人がいたので試合終了まで借りて着た。 
これまで高槻FCは対浦和L戦8戦7敗1分得点4失点23。しかもスタメンを見ると…浦和LはGK 山郷のぞみとCB矢野喬子がワールドカップ優勝メンバー。現役なでしこジャパン。更に右SB土橋優貴、ボランチ柳田美幸そしてFW 新川恵理子らが代表歴がある。柳田、新川は北京五輪メンバーだった。



前節狭山戦と同じスタメンの高槻FCは丸山以外、代表歴のある選手はいない。MF浜田遥が2008年ニュージーランドで開催されたFIFA U-17に日テレに所属するマラドーナ岩渕と共に出場した。ここは何とか粘り強く守って最後は丸山に….と淡い期待を抱いた。



浦和Lのキックオフで始まった試合。 まずは高槻が浦和Lゴールに迫り我々を喜ばせる。
開始早々は左サイドから縦パスが丸山に通りそうになるがわずかにタイミング合わずGK山郷に。4分にはボランチ豊田奈夕葉から再び丸山にナイスパスが通るがここはオフサイド。 その直後にも左SBの虎尾直美からチャンスを作るがシュートには誰も持ち込めない。しかしこの時PA内で浦和L選手のDFの手にボールが当たった気がした。我々からいっせいに
“ハンドだ!ハンド!!”と叫ぶ。 開始からピッチに向かって“大阪高槻 !!”と声援を送るけど選手たちはそれに答えてくれているみたいだった。
10分には左サイド虎尾からMF伊丹絵美に縦パスが通りそこから入れられたクロスに173cmの浜田遥が飛び込むがわずかに合わない。 私たちも思わず天を仰ぐ。
“まだアウェーでゴールが決まっていないんですよねぇ〜。”とサポーターの一人が教えてくれたけど、この時点では何だが得点の期待を感じた。
だけど我々の期待も一気にしぼんでしまう。12分に右SB和田奈央子からクロスが新川に渡りシュート体勢に入られる。ここはCB奥田がマークに入りクリアーするが14分中盤から浮きダマの縦パスが見事にフリーの吉良知夏に入りそのままシュートを高槻ゴールに蹴り込まれ先制ゴールを許してしまった。 吉良にパスを出したのは誰だろう?恐らく柳田美幸ではないだろうか?さすが元日本代表….と感心してしまった。



その後も浦和Lの攻勢は続き18分には右MFの新発田華絵がドリブルシュートを放つ。ここはゴール枠を外れてくれて安堵の嘆息を漏らす。
だがここから高槻DF陣、特にCBの奥田と平野聡子が必死に守りリズムを作ると次第に中盤で浦和Lのパスをカットし攻撃に繋げられる様に。2度中盤でボールを持った浜田からボランチ壷井綾子にボールが渡り惜しいシーンが演出された。
何とかここに丸山が絡めばなぁ…と思う。しかし浦和L攻撃を警戒しなかなかラインを高く上げられない。
36分にはまたも和田から新川にボールが通り新川がフリーでシュートを放つ。やられた!!と思ったけどここはポストの右に外れてくれた。 そしてまた浦和Lが攻勢に出てくる。ボランチが前の方に出てきて中盤で数的優位を作られ始めた。
42分には中盤で繋がれ、またも吉良にフリーで打たれたがポストの左に外れてくれた。
これで前半は 0-1 で終わるなぁと思ったロスタイムに吉良とワンツーで抜け出した新川にあっさり左サイドから押し込まれリードを広げられてしまった。 そしてそのまま前半が終わった。

なんだか目の前でパス交換の練習を見ているみたいなシュートだった。我々高槻サポーターは一気に消沈してしまった。 



あぁぁぁ、痛い時間ですね….. 本当に痛い2点目ですね…. 口々にこんなことを話した。

ハーフタイム中にプログラムを見ながら選手を確認していると、ある人が“庭田亜樹子っているでしょ。もうそろそろ高槻に帰ってきなさいって言わなあかんなぁっておもてるんです。”と教えてくれた。 6年前は高槻FCでプレーしていた。当時jは高槻の主将じゃなかったかな? その翌年、2007年に浦和レディスに移籍した。
“それどこで言うんですか?試合後のサイン会ですか?”
“へぇ?サイン会あるんですか?そりゃ楽しみやなぁ…. “ まぁ実際は無かったんだけど。
庭田ばかりではない、ワールドカップのヒロインの1人GK海堀あゆみもかつては高槻でプレーしていた。

“事務所はグリーンプラザにあるんですか?まだグリーンプラザあるんですね。” と私が訊くと
“グリーンプラザありますよ。”とまたローカルな話題に花が咲いた。 私の他の3人のうち高槻からわざわざ見に来られた方が二人おられた。 私は故郷を後にして何年経ったのだろう….
“高槻歩いていたら丸山とすれ違いますか?”ってな不謹慎な質問もした。そして“選手の顔写真は何度も撮り直して一番良いのを採用しているんじゃないですか?” と言うと一同それには納得していた…まぁそういう目だけで彼女達を見ているのではないが。

後半に入り、リードしている浦和Lの方が選手を替えて来た。室園彩乃に替えて岸川奈津希が投入された。共に20歳、166cm(プログラムによると)の選手。岸川はCBに入って来たけど前半は向こう側に浦和Lゴールがあったので土橋は前半も右SBにいたのかは解らなかった。
何とか2失点目の事は切り替えて…と願うも49分30秒にあっさりと3点目を決められてしまった。奥田の新川へのチャージがファールに取られFKを与えると早いリスタートから吉良にスルーパスを通されそのままゴールを割られてしまった。
あぁやはり2失点目が….と溜息が出てしまった。
高槻ベンチは53分CB平野を下げてMF亀岡夏美を投入する。プログラムには彼女の名前が無かった。帰って調べると東京電力マリーゼに所属し、2010年ルネサンス熊本に移籍し、今シーズンから高槻に入って来た選手。彼女も2008年 FIFA U-17 ニュージーランド大会のメンバー。マリーゼ時代は恐らく丸山や浜田らと一緒にプレーしたのかなぁ….



しかし次にゴールを決めたのも浦和L. 。亀岡が投入されて2分も市内うちにまたも吉良に決められてしまった。これで吉良はこの試合3点目。ハットトリックを達成されてしまった….そして58分には御役目御免とばかりに後藤三和と交替でベンチに下がった。
こうなると試合の希望は高槻がアウェー初ゴールを挙げてくれる事に絞られる。4点差がついてから前に出て来るシーンが増えた気がした。 55分には右サイドで松田が相手DFに囲まれでも粘り、58分には浜田が中央からドリブルで突破してくる。最後にシュートタイミングが合わずGK山郷の手中に。 浜田は60分にもドリブルで切れ込み矢野をかわしてクロスを上げ、中に亀岡、伊丹、丸山が雪崩れ込むがGK山郷がキャッチ。 



62分、虎尾から縦パスを受けた浜田が入れたクロスはわずかに丸山が被ってしまう。 後半は高槻がこちら側に攻めて来るので目の前に選手達が迫ってくる度に思わず声が上がる。
しかし流石に浦和LのDF陣も堅い。丸山がボールを持つと矢野、土橋ら代表経験組がタイトにマークに着いてくる。
そして63分新川からボールを受けた柴田のシュートが決まり 5-0 とされてしまった。



5点差とされてもアウェー初ゴールを目指し高槻は攻撃を試みる。 特に左サイドから突破を試みるシーンが何度か。丸山もサイドによりドリブル突破を見せる。また両SBも上がってくる。84分には伊丹のパスを受けた浜田が惜しいシュートを放つ…



そして85分丸山が島村裕子と替ってベンチに下がる。 昨年五輪予選で負傷してからロンドン五輪出場を目指して必死のリハビリ、プレーを続けるがメンバー入り出来るだろうか….ワールドカップメンバーよりも狭き門なんだよなぁ。



そして同時に伊丹も下がりMF浅野美希が入った。これで前線は浜田、島村の2トップとなった。2列目は右が松田、左には浅野が入った。それより後ろはちょっと遠くて確認出来なかった。 メインスタンドで見れば解っただろうに…
残り5分、高槻は何度も浦和Lゴールに迫る。 87分には浜田のFKに島村が岸川と競りながらシュートを撃つがGK山郷が掴む。 90分には浅野から浜田に縦パスが入るがオフサイドフラッグが上がる。 そしてロスタイムも過ぎ主審のホイッスルが鳴った。 前半高槻のシュート数は1本だったけど後半は浦和L5本に対して4本のシュートを撃ったんだけどなぁ…



試合が終わり選手達はそのまま控室に向かおうとした。
“あぁ、こっち来てくれないんかなぁ〜。”と言うというとこちらに向かい出してくれた。そしてベンチの選手達や井上監督、チームスタッフもこちらに向かって来た。そして我々の掛け声と共に一礼をしてベンチに…と思ったらGK鈴木理沙をはじめ数人の選手がこちらの観客席で観戦していた人達のところに、きっと身内の人達だろうなぁ…



“それじゃぁエールの交換しますか?“
“アウェーの方からせなあかんねやろ?”…. と話すがヒーローならぬヒロインインタビューが始まり、
“インタビュー終わってからしよか?” と話すもなかなかインタビューが終わらない。 だから先に横断幕を片づける事にした。
そして借りていたユニフォームを返し何度も御礼を言った。今度は青色のシャツを着て来ます…ってな事を言いながら。
しかしインタビューはなかなか終わらない。新川、吉良は2度もインタビューされ、2度とも“ここに来て頂いたサポーターの方達に一言お願いします。”と言われていた。2人とも困っていたンとちゃうか?
すっかりタイミングを失してしまった私達は“さっきもおんなじこと訊いていたやないか?”って横断幕を片付けながらぶつぶつと…



そしてレッズサポーター達から選手達のコールが始まり、最後に “高槻FC!高槻FC!!”とコールが始まった。
“ほら、コール始まりましたよ。私達もエールかえしましょう!”と私は声を掛け、3人だけであるが精一杯に“うらぁ〜わレッズ !! うらぁ〜わレッズ!!“ とありったけの声を張り上げた。
すると浦和Lサポーター達から拍手が返って来て“ありがとうございまぁ〜す!”と言う声援も聞こえた。

あぁ良かった。無事にエール交換が出来ましたねぇ〜、と皆で話した。 
また今シーズン中に再会しましょう。何とか残留を果たして欲しいですね、萩谷にも見に来ぃやぁ〜、っと挨拶をかわし、高槻まで気を付けて…と頭を下げて帰途に着いた。

そしてレッズサポーターの方に向かい、自分は高槻のサポーターと自己紹介し、インタビューがなかなか終わらずこちらからせねばならないエールをなかなか送れませんでした。と説明をした。 
“そうですね、本当に延々とやっていましたね。”と答えてくれ、試合の事や活動等色々話をしてくれた。女子サッカーを盛り上げたいという気がひしひしと伝わる。
“昨日はさいたまスタジアムに行ったんですよ。”と話し、 “連勝ですね。羨ましい。”と云い、丁寧に挨拶をして歩いて鴻巣駅まで向かった。来年も浦和レッズレディスと試合が出来るように高槻が残留する事を願いながら。
そして週末2日間ともサッカー観戦に出掛けた私を嫁はんはどうおもってるかなぁ〜と思いながら….

そしてあと今年何回高槻FC戦を観戦出来るかなぁ..と思いながら。 それにしても良い天気の週末だった。.


REDS 強さは本物….    19th May 浦和 1-0 清水

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後半44分になろうとしていた。FC東京ゴール前の右サイド宇賀神がスローインを入れるとマルシオ=リシャルデスがDFを背負い身体を張ってボールを前に落とすと走り込んだ柏木が拾って椋原, 谷澤 をかわして中に入れると原口が徳永と競りながらワンタッチで戻しマルシオがダイレクトで放ったショットが東京ゴールに突き刺さる。 これでこの試合もレッズが手堅く 1-0 で勝利….と思った。
しかしロスタイムに入った直後FC東京はCKのチャンスを得る。そして石川の上げたCKに森重が槙野と競りながら放ったヘッドが浦和ゴールネットを揺らしホームの FC 東京が同点に追いつく。 
しかしロスタイムは5分ある。まだまだ勝敗がつけられるだけの時間が残っている。 そして95分、東京ゴール前でボールを回した浦和は右サイドの宇賀神にボールを送りそこから上げられたクロスに原口のヘッドが炸裂する。 しかしボールはポストを叩き…そしてタイムアップのホイッスルが鳴った。 この勝点1。両チームにどういう意味を齎したのだろう? J League はこれからワールドカップ予選の為に約2週間ブレークとなる。 FC東京はACLで優勝候補、広州恒大と対戦する。この試合が良いイメージなればいいなぁと思った…..

5月19日、埼玉県地方の早朝は快晴だった。さいたまスタジアム2002で開催される浦和対清水戦。どうしようかなぁ〜。観に行こうかなぁ〜。テレビ中継もあるしなぁ….翌日はなでしこリーグの高槻FC戦があるしなぁ…..
息子は既に友人とこの試合を観戦に行く事になっていた。結局….好天気と相手がエスパルスと云う事でさいたまスタジアムに行く事にした。見たかった選手は何と言っても今や Socceroos には欠かせない選手となったアレックスこと Alex Brosque。
あとは….土日連ちゃんでサッカー観戦に出掛ける事を何て嫁ハンに説明すればよいか・・・・

競技場に向かう途中のコンビニでこの日のチケットを購入した。@\2,000 プラス手数料。しかし競技場では当日券も¥2,000円で販売されていた。だったらここで買うべきだったなぁ〜と後悔する。 普通“前売り券”は“当日券”よりも額面は安いんだけど。
JSL時代は1000円でどの試合でも見られる共通券が販売されていた。

天気の良いのでこの日はゴール裏のエスパルスサポーターのすぐ近くに座った。 エスパルスの応援は統率もよくとれており見ているだけで楽しい。この試合を観戦しに来たのもそれが理由の一つだった。 2002年安貞桓のJリーグデビュー戦、そして翌年に続いて3度目のエスパルス戦観戦だったけどアウェーのサポーターゾーンとの間に設けられた緩衝地帯が広げられたみたいだったので柵越しに聞こえる彼らの声援は前に来た時よりも少し迫力が…



この日のエスパルスは3日前のナビスコカップ神戸戦から右SB吉田、CBヨン・ア・ピン、アンカーの村松以外メンバーを8人替えて臨んで来た。出場停止のCB岩下敬輔に替って平岡と組むCBはヨン・ア・ピン。だからナビスコカップ戦で起用されたのか?お目当てのアレックス、そして久々五輪代表候補に選出されたアンカーの村松、そして吉田。更に専門紙では伊藤のワントップと予想されていたがかつて浦和でもプレーした高原がスタメンに。彼の名前がスタメン紹介されるとレッズサポーターからは一斉にブーイングが。あと小野伸二の負傷欠場が残念でならなかった。



一方のレッズはトップにポポが入り柏木とマルシオが2列目と云った予想通りのスタメン。3日前のナビスコカップ川崎F戦で2得点を挙げた宇賀神のスタメン入りを予想したけど、息子によれば“宇賀神は今はスーパーサブ的選手。”、スピラノビッチは“3バックだからベンチにも入らないと思う。”と息子の予想の方が当たった。
第8節で名古屋を2-1 で破り続く横浜FM戦に 1-2 で敗れ磐田( A 2-2 ) 新潟( H 1-1) と引き分けたが息子によれば試合内容は“安定して来た。”との事であった。
従って第11節を終えて勝点4差で2位を行く清水を破り、そして続くFC東京戦に連勝すれば2008年以来下降線をたどる浦和が久々優勝戦線に長期に亘り参戦出来ると言うきっかけになる、とは息子の分析であった。お前も大きくなったなぁ〜。

エスパルスサポーター達の声援とレッズサポーターの声援がシンクロナイズドする雰囲気を楽しみながら清水のキックオフで始まった試合、開始早々35秒浦和がCKを得る。柏木が入れたCKに槙野がCB平岡と競りながら飛び込むがここは槙野のファールを取られた。 槙野は開始から積極的に上がって来ていた。そして槙野が上がると阿部が後方に下がり守備に備える。
7分34秒リシャルデスが相手パスをインターセプトすると前線のポポにスルーパスを通す。ポポは村松、ヨン・ア・ピンがマークを受けながらもシュートに持ち込むがクロスバーを越える。15分には阿部が起点となりポポにボールが渡り今度はポポが柏木が阿部にスルーパスを送るが右SB吉田がマークに入る。 結構中盤でもボールが回っている気がした。
18分19秒には後方からのロビングをリシャルデスが上手く身体を入れ替えて左サイドに流れてボールを持ち込み入れたクロスに柏木がヨ・アン・ピンのマークを振り切り放りヘッドの態勢に入る。周囲の人達が一斉に立ち上がるが柏木のヘッドは惜しくも外れる。
前半はレッズがこちらのゴール側に攻めて来る。その迫力はさすが球技専用競技場さいたまスタジアムと思わされる。
清水は前評判通り両サイド、これまで5得点の右の大前、4得点の左の高木のドリブル突破を含めたサイド攻撃が何度も試みられる。左SB李記帝も比較的高い位置を取っていたがこれは平川対策か?本当はここに宇賀神かと思っていたんだけど。
両サイドが上がるとサポーター達から選手名が連呼される。しかしなかなか前線の高原にボールが入らない。“日本で”タカハラを見るのは久し振りだ、というか初めてか? Die Bundesliga でプレーする時の高原は 181cm FW , 体格よりも瞬時の早さで相手DF陣の間に割って入るプレーが目立ち、ドイツ人達から Schnell !! (早い)と何度も賞賛の声が漏れていた。 30歳になった事もあるがJリーグではスピードよりもゴール前で体格を生かすプレーが。それが日独間の違いだろう。
高原だけではなく、これまで4得点のアレックスもなかなか良い位置でボールを持てない。23分には鈴木啓太を倒してFKを与えてしまいポポにあわやの直接FKを撃たれる。アレックスは20分にもイエローカードを受けるファールを。



浦和はボランチの啓太と阿部が攻守の切り替え早く前後に動き平川、梅崎の両サイドが相手のサイド攻撃をしっかりとケアーし中にボールをいれささない。 ボールが入らねば高原でもアレックスでもシュートを撃てない。
そして41分、平川から前線にフィードされリシャルデスが上手くトラップしてシュートを放つがGK林がブロックしてCKに。そのCKはリシャルデスとヨン・ア・ピンと競り合う上を越えて阿部がフリーで飛び込みヘッドを試みるがボールはジャストミートせず右に流れ身体に当たり清水ゴールに飛ばずに阿倍の足元に。だがその“落ちた位置”が良くそのまま清水ゴールに蹴り込み浦和が先制ゴールを挙げた。ヨンア・ビンは阿部のハンドをアピールしていたけど。帰ってビデオを見てみると手に当たった様にも。



43分中央から柏木のダイレクトパスを右サイドに回ったリシャルデスが受け前線のポポに送るが今度はヨン・ア・ピンの激しいマークでシュートを撃てず。柏木は山本主審のバックチャージをアピールするがここはノーホイッスル。先ほどの“ハンド”が効いていたのか?そしてロスタイム1分も過ぎ浦和リードで前半を終えた。



浦和キックオフで始まった後半46分30秒柏木が中央から左前方に大きく前に出すとポポが走り込む。GK林が釣りだされポポが上手く中へ折り返すが無人のゴールにシュートをする為に走り込んだ柏木に僅かに合わない。
49分村松からミドルパスを左サイドで受けたアレックスが高木に縦パスを通し中に折り返すがここは槙野がコーナーに逃れる。51分には李記帝が素晴らしいミドルを放つがクロスバーの上。しかしそれまでの繋ぎが良く、そろそろ清水にリズムが出るかと思われた。
そしてこの時間帯、少し試合が荒れ出す。52分に村松からのパスを受けた高木が前線にロビングを送るとそこにアレックスが坪井と競りないながら走り込み最後はPA内で転倒するがホイッスルは鳴らない。アレックスは両手を広げて主審にPKをアピールするが帰宅後録画を見てみると坪井は触れてはいなかった。 その直後柏木が右サイドから大きく逆サイドの梅崎に振ると吉田を振り切り入れたクロスに平川が走り込んでダイレクトで合わせ清水ゴールネットを揺らすがオフサイドの判定でノーゴール。
そしてその直後のリスタートから左サイドで高木がドリブルで突破、柏木をかわすが坪井、平川がマークに囲む。そして後ろに戻したところアレックスとリシャルデスが競り合いリシャルデスが交錯して倒れるとホイッスルが鳴り山本主審はすぐにこの日2枚目のイエローを出しレッドカードを示す。 このプレーでイエローは厳しいと思ったがこの前にもアレックスは阿部を倒し、その時山本主審はアドヴァンテージを取った。アレックス今シーズン2度目の退場となってしまった。そして私のこの試合の興味もかなり薄れてしまった。



1人少なくなった清水相手に浦和は59分阿倍が大前のミドルパスをカットし左サイドの柏木に送りそこから前線にロングフィードを。そこにヨン・ア・ピンの背後に上手く回ったリシャルデスがシュートを放つがクロスバーを越えた。 

攻勢を続ける浦和は60分、ポポを下げて原口を入れトップに置く。そして61分30秒、坪井のインターセプトと右サイド突破をきっかけに浦和が波状攻撃を見せ、最後は右サイド高木がファールで梅崎を止めイエローが出された。
劣勢の清水ベンチは63分、高原を下げ187cmの長身ジミー・フランサ。更に李記帝を下げて小林大悟を入れる。これでフランサの1トップとなり小林がトップ下に入り河井が李記帝のいた左SBに入った。
昨シーズンは浦和相手にさいたまスタジアムでゴールを決めた高原だったがこの日は2列目からボールが来ない上にセットプレー時には坪井のタイトなマークを受け見せ場が無かった。 



だが替って投入されたフランサが全く機能しなかった。 FKのチャンスを掴んでも阿部や槙野にマークを着かれることを嫌ってかずっとサイドにサイドにと動きっぱなしでターゲットにならない。しまいには浦和ゴール付近でスローインを得ると自ら投げるべくボールを拾い上げる始末。 
反対に冴えたのが原口。 77分には相手DF3人に囲まれてもシュートに持ち込み、80分にはドリブルで中に切れ込み存在を見せつける。 原口は何故か五輪候補チームのトゥーロン国際大会に選出されず日本代表に選ばれながらアゼルバイジャン戦には起用されず、ワールドカップ予選メンバーにも入れなかった。 彼の立場を考えれば気の毒な1週間であったが五輪代表にはなくてはならない存在だと思う。 浦和ベンチは75分に宇賀神が梅崎に替って、79分にデスポトビッチがリシャルデスに替ってそれぞれ投入されるがこうして見ると選手層が厚くなった気がする。と云うよりも選手の質が上がり層が厚くなったのか?
それでもエスパルスは退場者を出した試合は全部勝っている、そして前節セレッソ大阪戦ではロスタイムに同点に追い付いた。この試合も何かあるか?と思う。 86分には吉田豊が下がってFW伊藤翔が投入される。
しかしこの日のDF陣を含めた守備は安定しており4月14日の神戸戦以来の完封勝ちを収めた。 

浦和の勝利を観戦するのは久し振りだなぁ〜、と思った。そして何だか強さが安定してきた様に思った。

5月24日、ワールドカップ予選に臨む代表選手25人が発表された。浦和からは槙野だけが選出され阿部、原口そして柏木の名前は無かった。 柏木は入ると思ったんだけど。 しかし息子に言わせると“レッズの為に頑張ってくれればそれでいい。”と。

あぁ〜お前も大きくなったなぁ、身長も考え方も。 



さいたまスタジアムから帰途に着く途中、私は家内に何か買ってくる物はないか?とメールを送った。

そしてすぐに返事が来た。 ビールとおつまみ。 帰りはイオン経由にしたのだった。

ワールドカップ最終予選  大事な初戦の対戦相手はオマーン

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いよいよ始まるFIFA World Cup 最終予選。ワールドカップやオリンピックを追いかけていると本当に月日の経つのが早い。それだけ歳をとっているわけか?
五輪イヤァーを向かえ、昔ほど出場枠を獲得できなくなった日本スポーツ界であるがサッカーだけは別。
厳しいアジアの戦いを勝ち抜いて男女共に出場権を勝ち取った。女子はメダル候補でもある。
ワールドカップ出場権獲得の可能性を高める為にも五輪開幕前の日本スポーツ界に勢いをつける意味でも、6月のワールドカップ予選3連戦ではしっかりと勝ち点を稼いで頂きたい。
それには初戦のオマーン戦が非常に大切である。

初戦のオマーン戦
このフレーズを聞くのは今回が初めてではない。 1997年3月23日、 Sultan Qaboos Sports Complex で行われたワールドカップフランス大会アジア地区1次予選、2004年2月18日さいたまスタジアムでのワールドカップドイツ大会アジア地区予選2次予選。 2004年7月20日 重慶オリンピックスポーツセンターで行われた AFC Asian Cup 中国大会と初戦で対戦しておりいずれも 1-0 の勝利を収めている。私の印象はいずれも “スコアーの 1-0 以上に競った試合内容”と記憶している。 特に2004年2月の試合は中村俊輔がPKを失敗するなど終始攻勢でありながら中々オマーンゴールを破ることが出来ずロスタイムに久保竜二が決めた決勝ゴールでようやく勝利に辿り着いた。
この時のGKが今でもオマーンゴールを守る English Premiership Wigan Athletics でプレーする Ali Abdullah こと Ali Abdullah Harib Al-Habsi 。
オマーンとは上記の他にも南アフリカ大会3次予選でも対戦しており 3-0 ( 横浜 ) 1-1 ( Damascus ) の戦跡となっており通算7回対戦して5勝2分、得点9、失点2となっている。




1分2敗から3次予選を勝ち抜く
オマーンが所属した3次予選 D組はオーストラリア、サウジアラビア、タイが同じ組にいた比較的“激戦区”であった。
当初はオーストラリアとサウジアラビアが有力視されていた。 オーストラリアは開幕から3連勝を飾りその強さを見せ付けた。
2位争いは第3節を終わって第2節でオマーンを破ったタイが勝点4で2番手のつけておりオマーンは勝点1でサウジアラビア(この時点で勝点2)にも遅れをとり最下位だった。
そして2011年11月11日、オマーンはホームMuscat にオーストラリアを迎えることとなっていた。この試合でオーストラリアが勝てばオーストラリアの3次予選突破が決まりオマーンの3次予選突破がかなり厳しくなるとことろであった。

Preview: Oman v Qantas Socceroos

それまで4度あった両者(オーストラリア、オマーン)の直接対決はオーストラリアの3勝1分であった。
1ヶ月前の10月11日、Sydney ANZ Stadium で行われた試合はオーストラリアが 3-0 で勝利を収めていた。

"If it ain't broke, don't fix it" ( 壊れてないものを直すな。うまくいってることに対しては干渉しない方がいい。 )
これは1999年オーストラリアの国民投票前に君主主義者の間で言われたキャッチコピーだった。 

これは同時にオマーン戦を控えた Socceroos のHolger Osieck 監督にも当てはまる難問でもあった。
オマーン戦のスタメンを決めることについては1999年の国民投票の時ほど政治色は無いが、Brett Emerton をHyundai A-League のシーズン開幕戦のSydney FCでのデビュー戦出場を容認し、
10月11日に Sydney で行われたオマーン戦の準備試合の為にキャンベラで開催されたマレーシアとの準備試合に召集しないという外交手腕は発揮された。
Osieck 監督は同じ好意を Harry Kewell にも見せて彼をオマーン戦 ( 11月11日 ) とタイ戦 ( 11月17日 )の遠征メンバーに加えた。

しかし Kewell と Emerton という経験あるベテラン2選手の遠征招集は歓迎される選択であるはずだった。
そして Ange Postecoglou 監督の指揮下、目覚しい成長を遂げた Brisbane Roar のMF Mitch Nichols が2009年以来の代表召集となった。前に召集されたのは Pim Verbeek 監督時代の Asian Cup 予選のクウェート戦でこの試合には62分に交代出場を果たしたものの試合は 0-1 で敗れた。

例え今回のオマーン、タイ遠征メンバーの中では Kewell と Emerton 以外はNichols だけが A-League 所属の選手ではあるが彼の召集と Hyundai A-League の選手が国際レベルでプレーすることにより自信を育むことは同等のものである。しかしNicholas の召集は他の候補選手であった、Aston Villa の Youngster である Chris Herd が怪我で召集を辞退したためにお鉢が回ってきたと言う事も書き落としてはならない。
Heard は土曜日(2011年11月5日 ) の Norwich City 戦では90分プレーしたが遠征に耐えられない程の負傷を足首に負った。 

10月にオマーンを 3-0 で破り直近8試合で5連勝を飾った試合の布陣を変えるのかどうか、また変えるとしたらどの様に変えるのか?
Kewell をスタメンに入れるのであればここ4試合で6ゴールを決めている Josh Kennedy のスタメンは難しくなる。
Emerton を起用するなら Luke Wilkshire を守備に回し Rhys Williams を起用することになるだろう。10月のオマーン戦では背筋痛で出場できなかった正GK Mark Schwarzer は今回 Adam Federici に替わって起用されそうだ。

Australia v Oman - An unlikely rivalry

ワールドカップドイツ大会を終えてAFC に加盟したオーストラリアが最初に臨んだ公式大会が2007年東南アジア4カ国で開催された AFC Asian Cup 。
その初戦で対戦した相手がオマーンだった。
バンコクのRajamangala National Stadium には約5,000 人の Green and Gold Army ( Socceroos サポーター ) が駆けつけたが彼らの前で繰り広げられた Socceroos のパフォーマンスは前年のワールドカップメンバー10人を含んだスタメンイレブンであったがドイツで見せたものとは程遠いものであった。
当時 FIFA ランク74位だったオマーンは 32分にルーズなマークを縫って Bader Al Maimani が先制ゴールを決めると後は守備を固める。
東南アジア独特の高温多湿のコンディションにあえぐ Socceroos 達は同点に追いつくチャンスを作れず時間が過ぎていくばかりであった。そしてロスタイムに入りようやく Mark Bresciano のシュートの跳ね返りを Tim Cahill が押し込んで何とか勝点1を確保した。
当時の Graham Arnold 監督は試合後オーストラリアはある選手は試合後体重が 5kg も減るなど気候に順応できなかったことを認め “牢屋を出たばかり。”と語った。
しかしそれは今大会、準々決勝戦で日本に敗れた大会の悪夢のスタートに過ぎなかった。
次の対戦は Asian Cup 予選であった。 2009年3月5日、キャンベラで行われた試合は0-0 のまま試合が進みまたも Tim Cahill が74分にゴールを上げ均衡を破りオーストラリアが辛勝を収めた。
当時のClaude Le Roy オマーン代表監督は試合後の記者会見でオーストラリア代表の役員達に侮辱されたと訴えた。

オーストラリア人たちは最初から我々が時間稼ぎをするものだと考えていた。しかし私はけっしてそんなことは指示しなかった。選手たちには前に、前にと指示した。オーストラリアは技術のある選手をたくさん含んだ大変すばらしいチームだワールドカップ2010年大会では彼らを支持する。しかし彼らが次に Muscat に来る前に我々はしっかりと準備を整えるであろう。

そのフランス人監督の“しっかりと準備する”という警告は Muscat でのリターンマッチで充分に知らしめられた。

15分にPKを得たオマーンはその時に Le Roy と彼の選手達がなにやら約束を果たした様なRhys Williams も退場で失うという立ち上がりであった。そして観客席から花火が David Carney の近くに放り込まれるなど緊張は高まるばかりであった。
Socceroos 達は Luke Willkshire が前半43分に同点ゴールを決めると観客席からの敵対心を振り払い 82分に Brett Emerton の逆転ゴールで勝利を収めた。
そしてオマーンの Asian Cup へのチャレンジは最終戦ホームでのクウェート戦を引き分け本戦出場は叶わず Le Roy は解任されることとなった。
この Asian Cup 予選でオマーンを連破しオーストラリアは 2007年大会のオマーンの亡霊を振り払うことが出来た。 
そして2014年ワールドカップブラジル大会アジア地区3次予選で再び両国は同じ組となり Paul Le Guen 監督下、再び彼らの挑戦を受けることとなったが2011年10月11日シドニーで行われた第3節の試合では8分に Brett Holman が先制ゴールを決めると前半は試合を試合する。そして65分に Kennedy がゴールを決めリードを広げると最後は Jedinak がダメ押しのゴールを決めて 3-0 で Socceroos が勝利を収めた。

Osieck demands perfection from Socceroos
Muscat でのオマーン戦を前に Holger Osieck 監督は勝利以上のものを求めている。それは全勝で予選を終えアジアでの確固たる地位を築くという事だ。 Sultan Qaboos Stadium でオマーンを降せば2試合を残して最終予選進出が決まる。
しかし Osieck 監督はそれでは不十分であると思い、選手たちには残るタイ戦と2月のサウジアラビア戦でも手綱を緩めることなく全勝で日程を3次予選を終了することを望んでいる。
それは他のアジア諸国に Socceoos の脅威を当たることを意味するのだろうか?
“ 脅威とは多分大げさだろう。精神的に優位に立ちたい。 我々がチームとして進化し続けている間、我々がやろうとしている football を披露しそれを良く続けている間は、対戦相手は注意を払うっているということは認められるだろう。 
オマーン戦での勝利はレギュラー選手たちが次のタイ戦、サウジアラビア戦ではモチベーションを低下させる可能性があるとおもわれがちだが Osieck 監督は決してチーム力は低下しないと繰り返す。

“ 他の選手はアピールの場を得られるだろうが彼らはまだ挑戦を続け出場した試合を勝つという義務がある。 選手を Socceroosに召集した選手は常に勝利のメンタルを兼ね備えて貰いたいと思う。我々は決して1896年の五輪の時の様に参加することに意義があるというスタンスではない。”
Osieck の全勝の考えは勝利の文化を確立するばかりでなく FIFA ランクの上位を維持し最終予選で日本とならんでシードされることも視野に入れている。

“私は危ない橋を渡りたくはない。 誰もこのシステムはわからない。 だからシードされるということはシードされるチームであるということだ。恐らく最高の一流ということではない。 日本は大変危険だ。しかし違った質を持っている。だから FIFA ランクは維持したい。”
試合を前に Osieck はMark Schwarzer をGKに起用すること意外、スタメンの言明を避けた。Brett Emerton と Sasa Ognenovski の起用についても最後の瞬間に決定を下したいと語った。
オマーンはまだオーストラリアを破ったことは無いがこの試合はタフなものになると予想している。シドニーとの試合ではメンバー入りしなかった Fawzi Bashir が Paul Le Guen に召集される事となった。

“試合はタフなものとなるだろう。オマーンはこの試合に敗れれば予選が終わってしまうというところにいる。だから彼らは大変攻撃的に来るだろう。そしてやるかやられるかの勢いで臨んで来て我々を打ち負かそうとするだろう。彼らは恐らくシドニーでの試合よりもいいプレーをするだろう。それは確かだ。”




Disjointed Socceroos shocked by Oman
前半18分 Amad Ali Hosin のゴールが決勝点となり予選突破に望みを繋いだ。そしてオーストラリアは連動とゴール前の突破に欠けた。
Socceroos は高いボール支配率を維持し多くのチャンスを掴んだが相手GKを恐れさす程ではなかった。
この試合のオマーンは守備面でかなりの改善を見せそれが対オーストラリア戦初勝利に繋がった。
先制ゴールを許した Socceroos は27分 Brett Holman がゴールを割ったがオフサイドで認められず、後半 Luke Wilkshire がPA 内で倒されたがホイッスルは鳴らなかった。
前半、オマーンGK Al Habsi は Holman のシュートを難なく防ぎ、セットプレーからの Spiranovic, Jedinak のヘッドはそれぞれゴール枠を捉えられなかった。
Kewell の 2度のシュートそして Luke Wilkshire のショットはゴールを外した。
試合を決めたシュートはオマーン陣内深くからMohammed Al Makhaini から1本のロングパスが Al- Hosni Amad に送られ、 Rhys Williams の鼻先で受けた Al-Hosni のドリブルシュートが GK Mark Schwarzer の守るゴールを破り , 2011年7月24日ワールドカップ2次予選のミャンマー戦で Ismail Al Ajmi がゴールを決めて以来400分間続いた得点空白期間に終止符を打つことなった。
Al Mukhaini Hadid Thuwaini はその後あわや追加点と思われた直接FKを2度放った。
オーストラリア74分に Rhys Williams を下げてベテランMF Brett Emerton を投入し同点ゴールを狙ったが最後まで得点を挙げることが出来ず、このワールドカップ予選4試合目で初完封負けを喫した。この敗戦は Osieck 監督下20試合目にして3敗目であった。



Bausher Sports Complex で行われたオーストラリア戦。  Paul Marie Jospeh Le Guen 監督は10月11日のアウェーでのオーストラリア戦からメンバーを5人入れ替えてホームのオーストラリア戦に臨んだ。
オーストラリアの Holgar Osieck 監督は GK に負傷の癒えた Mark Schwarzer を第2GK Adam Federici に替わって起用し、前節起用された Michael Zullo に替わって Harry Kewell が起用し、 Josh Kennedy と2トップを組んだ。 しかし Kewell は55分に Robbie Kruse と替わってベンチに下がった 。Mitch Nichols はベンチ入りしたものの出場機会は最後まで無かった。

前節のホームでのオマーン戦の前にキャンベラで行われた“準備試合”で2ゴールをあげた清水エスパルスでプレーするアレックスこと Alex Brosque はこの試合も出番が無かった。しかしLukas Neil と組むCBとして 戦前ではSasa Ognenovski の起用が予想されたが浦和レッズ所属の Matthew Spiranovich がスタメン起用され90分間プレーした。



Australia (4-4-2): GK : Mark Schwarzer; DF : Rhys Williams ( 74’ Brett Holman ) , Lucas Neill (c), Matthew Spiranovic, MF ; Luke Wilkshire, Carl Valeri, Michael Jedinak, Matthew McKay, FW ; Harry Kewell ( 54’ Robbie Kruse ) , Josh Kennedy.

Oman (4-3-3): GK ; Al -Habsi , DF ; Abdullah Mubarak Al Balaushi, Al Amur Juma, Al Mukhaini Juma, Al Yousuf Madhafar ( 80’ Said Sanjoor ) , MF ; Al-Farsi, Al Hadhri Farah ( 70’ Ismail Al Ajmi ) , Hadhri, Al Mubarak Obaid, Al Mukhaini Thuwaini FW; Abdul Al-Maqbali , Amad Al Hosin ( 60’ Bashir Rajab ) ,

Not in use
Australia ; GK Nathan Coe, Adam Fedrici ; DF Sasa Ognenovski, Michael Zullo, MF ; Adam Sarota, Neil Kilkenny, FW James Troisi, Alex Brosque, Nicholas Mitchell,

Oman ;
GK ; Faiyz Al Rusheidi, Al Hawaidi Sulaiman, MF ; Nasser Al Ali, Mohamed Mukhaini FW ; Badar Bamasila, Abdullah Mukhaini, Al-Housni Suwaidan, Hamood Al Sadi

試合後 Osieck 監督は”我々はけっして勝利に値しないチームではなかった。”とコメントを残したが、試合内容はシドニーでの試合とは格段の差があったらしい。 GK が Schwarzer でなければ2点以上失っていたかもしれない。
そして Kewell はこの試合次の対戦相手国タイには行かずオーストラリアに帰国することとなった。



オマーンはこのオーストラリア戦の勝利をきっかけに生き返り最終的にはサウジアラビア、タイを抑えて最終予選進出を決めた。


 それにしても中東の選手は名前が長くて覚え切れない。かつてAFCが決めたとおり1選手1背番号制度を復活させてくれないかな?選手が一度つけた背番号を変えられないという規則。だから背番号が50番台の選手もいた。これは二重登録や登録詐称を避ける為だけれどこれはむしろ中東諸国の不正を防ぐため。この規則が廃止されたのは後に会長になった Mohammed Bin Hammam の影響か?     続く


日本戦に臨むオマーンのスタメンは……

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1995年 FIFA U-17 で準決勝にまで進出したオマーンはその後アジアの壁を破ることは出来なかった。
日本との直接対決でもFIFA ランクほど( 日本30位 オマーン90位 )得点差、試合内容に差を感じなかった。
むしろ FIFA ランク100位を割ってきたのか、という印象。それだけ彼らが“進歩”をしていると思われる。
今年のロンドン五輪予選では各グループ2位の3カ国がベトナムのハノイに集って“アジア4位”を決めるプレーオフを勝ち抜いた。
残念ながらコベントリーで行われた最後の五輪切符を掛けて行われたセネガルとの大陸間プレーオフには 0-2 で敗れた。
それでも近年は2009年の Gulf Cup of Nations で2004年、2007年大会での準優勝に続いて遂に優勝を果たし、2011年12月にドーハで開催された Pan Arabic Games でも U-23 メンバーで臨み優勝を果たす等中東諸国サッカー界で徐々にその存在感を示し始めている。

史上初めてワールドカップ最終予選に進出を果たしたオマーン、自国の存在感をアジアサッカー界に知らしめるためにどういうメンバーで初戦の日本戦に臨んでくるのだろうか…

アジアナンバー1 GK Ali Abdullah Harib Ali Habsi
Wigan Athletics でプレーする194cm 長身の Ali Al Habsi がオマーンゴールを守る。  2002年から代表歴がありこれまでA代表72試合に出場する実績を持つ。対日本戦も2004年のワールドカップドイツ大会予選、2004年 Asian Cup, 2008年ワールドカップ南アフリカ大会予選、5試合対戦歴がある。対戦成績は日本の4勝1分であるが ワールドカップドイツ大会予選のホーム&アウェー、Asian Cup の3試合が1-0 。 ワールドカップ南アフリカ大会では ホーム 3-0 アウェー 1-1 だった。
2003年に Norway の Lyn Oslo に移籍し 2004年シーズンには Norwegian Goal Keeper of the Year を受賞すると 2006年には English Premier の Bolton Wanderers に移籍。中田英寿とは恐らく入れ替りではなかったか?(関係無いか?)
Bolton 時代は正GKだった Jussi Jaaskelaina が怪我から復帰する等出場機会に恵まれなかったが 2010年に Wigan Athletics にローン移籍し出場機会を得ると 2010-11 シーズンには34試合そして完全移籍となった 2011-12 シーズンは37試合 English Premier League に出場を果たす。
Socceroos の Mark Schwarzer に替って今やアジアナンバーワンの GK ではないかと思われる。
今回のワールドカップ3次予選でも6試合すべてにフル出場。第4節のオーストラリア戦から3試合連続無失点と鉄壁の守備を見せている。 日本の攻撃陣は出来れば早い時間に Ali Al Habi のゴールを破りたいが…..それは容易な mission でけっしてない。



メンバーを入れ替えて守備力アップ。そして最終予選進出。
相手を完封するのはGK Ali Al Habsi 1人では出来ない。強固なDFラインがあってのことだ。
3次予選、前半の3戦を1分2敗 ( Hサウジ 0-0 ,Aタイ 0-2, A オーストラリア 0-3 ) 無得点5失点で折り返した。
第4節ホームでのオーストラリア戦では それまでフル出場だった Al Farsi Rashid Juma Mubarak に替ってサウジアラビ Al Read でプレーするAl Mukhaini Abdul Sallam を起用し183cm の Al Balaushi Mubarak ( Mohammed Al Balushi : Al Wahda UAE )とCBを組むようになり劇的に守備力がアップ。第4節でオーストラリアを 1-0 で完封すると以降サウジアラビア 0-0, タイ 2-0 と無失点2勝1分で乗り切り見事グループ2位に入り最終予選進出を決めた。 
右サイドバックの Al Gheilan Hassan Yousef ( Hassan Yousef Mudhafar ) は31歳サウジアラビアのAl Ittifaq でプレーする。
3次予選では 0-3 で敗れたアウェーのオーストラリア戦以外全てスタメン出場。 
左サイドバックは3次予選6試合フル出場24歳の Al Mukhaini Saad Suhail Juma ( Saad Suhail ) 。 オマーンの Al Swaiq に所属する。しかし今オマーンの国内リーグはまだ開幕していないのでコンディションがどうなのだろう?  Yousef, Suhail ともに AFC の資料ではFW登録。それだけ攻撃力があるのだろうか?



年齢的には脂の乗り切った中盤
ボランチは Al Hadhri Hussain Ali Farh ( Al Hadhri ) と Al Mukhaini Thuwaini ( Ahmed Hadid ) 。 Al Hadhri は22歳 オマーンの Dhufar に所属する。優勝した Pan African Games のメンバーでロンドン五輪予選にも出場、ハノイでのプレーオフではPKも蹴っていた。3次予選では最初の3試合迄スタメン出場では起用されなかったが(サウジ戦、タイ戦は後半から起用された。)第4節のオーストラリア戦から3試合連続してスタメン出場。最終戦タイ戦では先制ゴールを決めている。
恐らく攻撃時は Al Hadhri 絡んでくるのではないか?
27歳のAhmed Hadid はカタールの El Jaish でプレーし ている。2010-11シーズンまではサウジアラビアの名門 Al Ittihad でプレーし2009年のACL準優勝メンバー。 しかし Le Guen 監督は累積警告で出場停止である Al Maashari Juma Darwish ( Al Oruba オマーン ) を起用したかったか? 
2列目左には クウェート Ali Nassar でプレーする 27歳の Al Mahajir Ahmed Mubarak Obaid ( Ahmed Kano ) 。累積警告で出場出来なかった第5節のサウジアラビア戦以外はスタメンフル出場。 クウェート Premier Leagueでは今年に入り出場機会が少なかったが直近2試合では出場している。 
右サイドには Fawzi Bashir Rajab Bait Doorbeen ( Fawzi Bashir ) 28歳 175cm のMF。 UAE のBani Yas でプレーし今年のACLにも出場したがチームは1次リーグで敗退した。3次リーグではオーストラリア戦以外はスタメン出場を果たしたがホームのオーストラリア戦は60分から途中出場をすると多くのチャンスを演出したらしい。
また21歳、五輪予選にも出場していたAL Oruba ( オマーン ) でプレーする Eid Mohammed Eid AL Farsi ( Eid Mohammed ) も試合途中から起用されるかもしれない。 EId Mohammed はホームでのオーストラリア戦、サウジアラビア戦にスタメンフル出場を果たし、他にもアウェーのオーストラリア戦、最後のタイ戦にも途中出場で起用された。



3次予選6試合3得点の攻撃陣….
6試合中3得点のオマーン。そのうち2得点は最後のタイ戦。そして1点がホームでのオーストラリア戦。しかしアウェー3試合では無得点だった。これまでオマーンは日本とのアウェー戦は3戦して1得点( ’97 : 1-1, 04 : 1-0, 08 : 3-0 ) 得点力は高い様ではないみたいだ。
日本戦は Amad Ali Sulaiman Al Hosni ( Amad Al Hosni ) と Abdul Aziz Humaid Mubarak Al Maqbali ( Adbul Al Muqbali )の2トップとなるだろう。
27歳のAmad Al Hosni はかつてベルギーの Sporting Charleroi でプレーし今はサウジアラビアの名門 AL Ahli でプレーする。 2011-12 シーズンは22試合15得点を挙げた。今シーズンの Al Ahli はACLでも UAE のAl Jazira をPK戦で降してベスト8進出を決めた。 182cmの長身を生かして高さを生かすプレーをするだろう。 ホームのオーストラリア戦では決勝ゴールを決めている。
Adbul Al Muqbali は23歳。 Pan Arab Games 優勝メンバー。最終予選は第3節のオーストラリア戦以降スタメン出場を続けタイ戦ではロスタイムにダメ押しのゴールを決め最終予選進出を確実にした。


最悪の試合パターンは早い時間に失点し攻めまくっても GK Ali Al Habsi を中心とした守備陣に守りきられる事。 1997年6月28日国立競技場で行われたワールドカップフランス大会予選では開始4分に中田英寿が先制ゴールを決めたがその後日本は攻めあぐみ63分にマジディー・ジャーパン・サミールに同点ゴールを喫するとそのまま試合は引分けに終わり最終予選へ不安を残した。

兎に角大事な初戦。 ここできちっと先制ゴールを早い時間に決めて、着実に追加点を決めて勝ち点3を確保して頂きたい。

明日は天気大丈夫かな……

難敵ヨルダン戦 初勝利を目指して

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2004年7月31日、重慶オリンピックセンターで行われた Asian Cup 準々決勝戦。試合は延長戦でも決着がつかずPK戦に。 
日本は一人目の中村俊輔、二人目の三都主が大きくはずしてしまう一方、ヨルダンの Abdullah Abu Zama はしっかりと決める。
公式発表 52,000人の観衆うち9割はヨルダンの応援だ。あっという間に劣勢に絶たされた日本の状況を大喜びしている。 
テレビを見ていた私はこのままヨルダンに敗れるというよりも観衆の嘲笑が続くことを考えると気が狂いそうになった。

ここで宮本がマレーシア人の Subkhiddin Mohd Salleh 主審になにやらアピールをする。 
最初は高圧的というよりも主審にとって必要範囲内の威厳的な態度だったSalleh 主審は宮本の話に耳を傾けそして恐らく Match Commissioner のところに駆け寄りしばらくして副審達のところに戻りそして選手団の方を向いてホイッスルを鳴らし反対側のゴールを指差した。ぬかるんだペナルティースポット周辺がぬかるんでいるこちらのゴールはPK戦に適さない。反対側のゴールを使いましょと言う日本側の要求が受け入れられた。
大歓声の中選手、審判団そして報道陣は反対側のゴールに移動する。そして三都主がPKを蹴ろうとボールをセットするが Salleh 主審は彼に近づき“もう君の番は終わったんだよ。”と説明をしている様に見えた。そして彼の口の動きから “ I am referee “ と言っている様に見えた。 
公平を規す為にも三都主から蹴りなおすのが筋だと思われたが、次のキッカーはヨルダンの Rateb Al Awadat だった。
そして Al Awadat はPKを決めヨルダンが圧倒的優位に立った。PKを失敗した俊輔と三都主は左利き。残りの日本代表選手を考えればゴールを変える必要は無かったかなぁ、ヨルダン選手は何人左利きがいるかなぁ、と思った。

後がない日本は3人目の福西が決め、ヨルダンは3人目の Hatem Agel も決める。もうヨルダンは勝ちを意識し始めたポーズをとる、それに呼応する競技場の地元重慶の観客達。 
日本4人目の中田浩二が決めたがヨルダン4人目の Haitham Al Shboul が決めたら日本の Asian Cup は終わってしまう。 しかし川口が左手一本、必死のセーブで何とか持ちこたえる。
日本5人目の鈴木が決めるがヨルダン5人目の Faisal Ibrahim が決めれば日本の負けが決まってしまう。 しかし Faisal Ibrahim のショットはポストの右に外れてこれで両チーム5人ずつ終わって二人ずつの失敗となり、サドンデスに突入する。 生き返ったはずの日本であったが6人目中澤のショットは GK Amer Shafia がストップ。再び活気ずくスタジアムの中国人観衆。 

あぁせっかく追いついたのに….私は絶句してしまった。 

だけどここでまたもや川口が日本を救う。 Anas Al- Zboun のショットを左に飛んで弾き出す。
この川口のスーパーセーブ連発に私は大声を張り上げた。 日本6人目の宮本が冷静に左下隅に決め、初めて日本がこのPK戦でリードをする。 そしてそのプレッシャーに負けたのがヨルダン6人目 Bashar Bani Yaseen が左脚で蹴った弾道は左ポストを直撃し激戦に終止符が打たれた。 
日本代表が勝ったというよりも観客席の中国人達の口を塞いだという事が嬉しかった。あの大観衆に勝ったのだ。
喜ばせておいて最後は失望させるという最高の勝利、結末だった。

ざまぁみろ !!!!

何度もテレビのブラウン管に向かって叫んだ。そして嫁ハンに怒られた…

時折映し出されるヨルダン代表チームのレプリカを着て現地で観戦する Abdullah 国王の姿が印象的だった。 
後に知ったけど年齢が私と変わらないことにもショックを受けてしまった…

  

ヨルダンとは7年後の Asian Cup でも対戦し大苦戦の末に終了直前吉田のヘッドで何とか引き分けた。
この Asian Cup もヨルダンは日本と引き分けた後サウジアラビアを 1-0 で、シリアを 2-1でそれぞれ中東のライバル国を連破し準々決勝に進出。 ウズベキスタンに 1-2 で破れた。 DFの中心選手 Basem Fathi Omar Othman が累積警告で出場できなかったのが痛かった。 
2004年大会のヨルダンは日本と対戦する前の1次リーグでは初戦の韓国戦で 0-0 と引き分け続くクウェートを 2-0 で破り最後は UAE と0-0で引き分け準々決勝進出を決めた。日本が苦戦したのも今更ながらに理解できた。



今回のワールドカップ予選。ヨルダンは3次予選でイラク、シンガポール、中国と同組となった。
この組み合わせは幸運だったと思う。4カ国とも前回のワールドカップ予選は最終予選まで残れなかった。
3次予選で日本が入ったグループは前回のワールドカップ出場国であった北朝鮮、アジア地区最終予選まで進出したウズベキスタンという列強が入った。

ヨルダンは初戦でイラクとのアウェー戦で 2-0 の勝利を収めそこで勢いが付き中国をホームに向かえ 2-1 で破り、第3節はアウェーとはいえ格下のシンガポール戦であった。ここでシンガポールを 3-0 で一蹴するがこの試合で警告を受けた DF Basem Fathi Omar Othman, FW Odai Yousef Ismail Alsaify が次の試合で出場停止となったが対戦相手がシンガポールでしかもホームゲーム。 Ahmer Deeb Omhammad Khalil, Ahmad Hayel Ibrahim Ibrahin のゴールで 2-0の快勝を収め4戦4連勝で残り2試合を残して最終予選進出を決めた。 

3次予選の中心メンバーは昨年1月の Asian Cup メンバーが中心。というよりもほぼ固定メンバー。
Asian Cup 2011で日本戦以外の3試合にスタメンフル出場を果たした Moh’d Monir、4試合すべてスタメンフル出場だった DF Sulim Al Salman にかわって Anas Bani Yaseen 、 MF Khalil Baniateyah が起用される様になった。
更に最も警戒すべき Ahmad Hayel Ibrahim も Asian Cup ではメンバー入りしていなかったがワールドカップ予選後にレギュラーとなったストライカー。 3次予選ではシンガポール戦の連戦で共にゴールを決めており、最終予選前には所属先の Al Faisaly で4試合連続ゴールを決めたばかりか前のイラク戦でも同点ゴールを決めている。 
ただしこれは Baha’a Abdulrahman のロングシュートを イラクGK Mohammad Gassid が弾いたのを押し込んだものだった。 

Asian Cup 2011 で1次リーグ3試合スタメンだった Odai Al Saify は1次リーグ最後のシリア戦で負傷したのか終了直前にベンチに下がり次のウズベキスタン戦には出場しなかった。 そして3次予選でもスタメン出場は第3節のシンガポール戦だけだった。 
しかし、6月3日のイラク戦ではスタメン出場だった。その Al Saify に替って3次予選でレギュラー出場する機会が得たのが Ahmad Hayel Ibrahim だった。 
日本戦ではイラク戦の様に両者が出場するだろう。 23歳のDF Anas Bani Yassen は昨年末の Pan Arab Games 準優勝メンバー。 そして Khalil Baniateyah も21歳で Pan Arab Games のメンバー。 

GK Amer Shafi’ DF Bashar Bani Yaseen , MF Amer Deeb らは 2004年大会重慶で対戦した時のメンバー。 
Asian Cup 2011, 3次予選では控えに回ることが多いが DF Hatem Aqel も重慶での日本戦に出場した選手だ。
日本戦のスタメンはイラク戦と同じメンバー、下記のフォーメーションだと思う。

                                   Ahmad Hayel Ibrahim
                                                   ( Al Faisaly ) 

     Hawza Al Daradreh                     Odai Al Saify                         Amer Deeb
                                              ( Al Salmiyah UAE )                    ( Al Faisaly )

       Baha's Abdelrahman                  Khalil Baniateyah
          ( Al Faisaly )                       ( Al Faisaly )

   Basem Fathi   Bashar Bani Yassem   Anas Bani Yaseen    Shadi Abu Hashhash
   ( Al Wihdat )      ( Al Wihdat )        ( Najam KSA )       ( Al Fateh )

                           GK Amer Shafi
                            ( Al Wihdat )

2列目左にはイラク戦後半から Hawza Al Daradreh に替って起用されたAbdllah Khaled Deeb Salim が日本戦のスタメンに起用されるかもしれない。  Asian Cup 2011 で日本戦では得点を決めた Hassan Abdel-Fattah Hassan Mahmoud は3次予選でもスタメンで起用され続けたが最終節の中国戦とイラク戦ではベンチ入りしていない。 怪我でもしたのかな?

Deeb Salim はFIFA U-20 2007 のザンビア戦、スペイン戦でゴールを決めた経歴を持つ選手。 
後にベルギーの KV Mechelen でプレーしヨルダン史上初めて UEFA Cup でプレーした選手。
今は地元ヨルダンの Al Faisaly でプレーする。
どこの国にもサッカーはある。サッカーの歴史がると思わされた。色々調べると勉強になる。

それからイラク人監督のAdnan Hamad Majid Al-Abbassi 監督。アテネ五輪でイラクチームを Semi Finalist に導いた名将。私の好きな監督だ。 
何故かイラク代表監督時代は西アジア選手権でチームを3位に導きながらAsian Cup 2000 の直前に監督を降板させられたり、ワールドカップ2002大会予選時にはバーレーン、サウジアラビアに連敗するとまた解任させられたり。ワールドカップ終了後にシリアで開催された西アジア選手権では延長に入りヨルダン戦で“ドラマチックな勝利”を納めた。 その試合が縁で今はヨルダンの指揮をしているのか?

歴史は学んでこそ生きる。 中近東の歴史書にも目を通さねばならないか??
ヨルダンが産油国ではない事はとっくに知っていたけど。

頑張れニッポン!!

快勝のスタート ヨルダン戦も是非…. 日本 3-0 オマーン 3rd June 2012

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後半42分を少し過ぎた時場内アナウンスでこの日の公式入場者数が 63,551 人だった事が発表された。
3点のリードを奪い、興奮の坩堝と化した競技場から更に大きな歓声が上がった。後で知ったけどさいたまスタジアムでは過去最高の入場者数だったらしい。 あぁあのワールドカップのベルギー戦よりも入ったのか…あの時は空席がいっぱい見られたしなぁ….あの試合のチケット買い損ねたんだよなぁ…. と10年前の事を思い出していた。 



その直後、細貝からの縦パスを受けた清武がゴール前に入れるとそこには本田が走り込む。しかし DF ?Jabe; A; Owaisi が必死のクリアーでCKに。 その左からのCKにファーサイドで待ち構えていた吉田が ? Ismail Sulaiman Ashoor Al-Ajmi と Al Owaisi の2人のマークの上からヘッドで折り返すと ?Ahmed Mubakrak がそれをヘッドでクリアーがそのクリアーを香川が相手DFと競り合いながら放ったヘッドはクロスバーを越える。 
89分、右サイドを突破した酒井からボールを受けた香川が浮球のパスを右サイドに送るとそこにはボールを出した酒井が走り込み中に折り返す。 本田がAhmed Mubarak のマークを振り切り放ったショットは GK Al Habsi がブロック。そしてそのこぼれ球を清武が撃つがまたも Al Habsi がストップ。 観衆から溜息が洩れる。 さすがアジア No.1 のGKやなぁ…と感心してしまう。
そしてロスタイムも過ぎて主審のホイッスルが鳴り響いた。 ワールドカップ予選の初戦でこれだけバシッとした勝試合はあったかなぁ…と思いつつ、安堵の嘆息を漏らした。ただ好アシストを演じた香川にゴールも決めさせたかったなぁとも思った。
後方には満面の笑みの香取慎吾ちゃんが皆に手を振っている。 試合中何度か彼を振り返ったが真剣な表情で微動だにせずピッチ上を凝視するその姿を見ていっぺんに彼が好きになってしまった……

いよいよ始まったワールドカップブラジル大会アジア地区最終予選。 ワールドカップ、オリンピックを追い掛けていればあっという間に年月を重ねてしまう。 テレビ等では連日ワールドカップ予選3連戦の事を取り上げていた。 こういう日程を組むFIFAの真意を知りたいものであるが、日程は当然変わらない。(当たり前か?)この3連戦を好成績で乗り切る為には初戦のオマーン戦で確実に勝点3を稼ぐ事が大事、とは誰もが願う事。 70年代から五輪、ワールドカップ予選で日本が敗退するのを何度も見て来た私はこの試合でまさかの事態にならないだろうか…と1人で勝手に心配をする時間も少なくなかった。

試合当日の昼前に週末のジョギングを兼ねて競技場周囲のランニングコースまで走りに出た。 12時前だと言うのに多くの青色のレプリカを着た人達が既に競技場の周囲に集っており、カテゴリー5の自由席のチケットを持つであろう人々が列を成して開門時間を待っていた。 
自分はカテゴリー2の入場券を確保する事が出来た。その幸運に感謝しつつ自宅に戻り、再び競技場にやって来て着席したのはキックオフ半時間前であった。 そしてカテゴリー5のゾーンは既に満席になっていた。



着席した時に日本の選手が大歓声を浴びてピッチに出て来た。そして大観衆に一礼をすると更なる完成が上がりスタメン組とベンチスタート組に分かれてアップを始めた。 スクリーンに映し出される日本選手を見ながら日本のスタメンを確認する。
所属先のガンバ大阪が不振なので CB は今野ではなく伊野波が、3月に故障から回復したばかりの岡崎に替り清武が、不調の長谷部に替って昨シーズン Augsburg でシーズン通して好調だった細貝が、内田でなく右サイドバックには酒井宏樹が、と思ったけど結局今野、岡崎、長谷部、内田らのメンバーはGK川島、 左SB 長友、 CB 吉田、ボランチ遠藤、2列目左に香川、トップ下本田、ワントップ前田らと共にいわゆる“鉄板”のイレブンとなった。



一方のオマーンは “鉄板”のGK Al Habsi こそスタメンであったが他のポジションはかなり予想を外れた。
DFラインは4バックであったが左SBには3次予選初戦で2分間だけ起用された五輪チームメンバーの ?Mohamed Al-Musalami 。右SBには左SBだと予想した? Saad Suhail 。 ? Abudul Sallam と組むCBは3次予選で出番の無かった Jabel Al Owaisi 。 ?Ahmed Mubarak Obaid が2列目でなくアンカーの位置に入り、21. Ahmed Hadid と組むボランチは 攻撃的MFと思われた? Fawzi Bashir Doorbeen 。2列目右の ? Read Ibrahim Saler は五輪予代表選手であったが最終予選の召集は一度も無く、2列目左にはボランチと思った? Al Hadhri Hussain が起用され、ワントップ ? Amad Ali Al Hosni は予想通りのスタメン。 3次予選6試合フル出場の DF Mohammed Al Balushiはベンチスタート。3次予選5試合スタメン出場に31歳ベテラン DF Al Gheilan Yousef Madhafer はベンチにも入っていなかった。 次のオーストラリア戦への保存か…..



そしていよいよ選手入場と云う時に前方の方から歓声が上がった。彼らの目線を追い振り返るとなんと SMPA の香取慎吾さんの姿が。お付きの人が写真を取らないで欲しい旨を書いた紙をこちらに見せて写真撮影を止めようとするも皆一斉に携帯カメラやデジカメを彼に向ける。しかし香取慎吾ちゃんは嫌な顔一つせずこちら皆に手を振ったりポーズを取る。 
ドイツ大会予選から“日本代表応援団長”という“肩書”で予選の度にテレビ出演をするのを見る度に “何で彼が団長なんや?”と思っていたけど、この瞬間に彼がいっぺんに好きになってしまった。 そして試合中の真剣なまなざしでピッチに目を向ける姿を見て
彼も純粋なサッカーファンなんだと思った。 それにさすが芸能人、何とも言えないオーラを発していた……

日本のキックオフで始まった試合は開始から地力に勝る日本が一気果敢に攻め立てる。 35秒、スローインを受けた岡崎が右サイドを上がり、3分には前田からのパスを受けた内田がゴール前に入れる。それぞれオマーンDFがCKに逃れるがその後はゴールに迄は至らない。 8分には遠藤からの縦パスを受けた内田が香川に送るがその前にオマーンDFがクリアー。 
吉田が積極的に前に上がってくるがその際には遠藤が後方に入る等動きが良いだけでなくバックアップも良い。 そしてやはり存在感を示すのは本田圭祐。 左右に動いてボールの受けてとなりそこからの突破やパス回しも良い.。
7分46秒岡崎からボールを受けた内田がドリブルで前線に上がろうとするが後方から Jabel Al Owaisi がタックルに入って止めるがここは御咎めが無い。 イエローが出てもおかしくないプレーだったけど。この日のウズベキスタン人のイルマトフ主審はこの程度のチャージでは最後までファールは取らなかった。
しかし9分に Bashir Doorbeen のプレーが反則に取られそれに着いて文句を着けた際にはしっかりとイエローカードを提示した。



日本が優勢なうちに早く先制ゴールが欲しいと思う11分57秒、それまで内田、岡崎のいる右サイドからの攻撃ばかりであったが初めて左サイドの長友がボールを受けそして上げたクロスに中央で走り込んだ本田がダイレクトで蹴り込んだシュートがオマーンゴールネットに突き刺さり、非常に良い時間で素晴らしい先制ゴールが決まった。 本田圭祐、ワールドカップブラジル大会初ゴール、というよりもこの試合が初出場であった。 
本田のシュートも素晴らしかったが、長友のクロスが上がる前、今野が相手のクリアーボールを拾い、左サイドに流れた前田を経由し香川に送られ更に左サイドを駆け上がった長友に送られたその一連のボールの繋がりが全てワンタッチで展開されると言う素晴らしい連動性も見られた。そして兎にも角にも早い時間に先制ゴールを上げられた幸先良いスタートに試合前の不安が一掃された気になった。



そしてオマーンDF陣が落ち着かない立ち上がりに追加点をと思う先制直後の13分45秒、今度は右サイドを岡崎が内田とのパス交換で抜け出しゴール前に入れられたところに香川が飛び込んだがぎりぎりオフサイドの旗が上がった。 それでもゴール前に飛び込んだ香川が浮球をGK Al Habsi と競りながらゴールにボールを押し込んだプレーは高度なテクニックとの印象だった。 Al Habsi はこの香川のプレーをホイッスル後のプレーなのでカードを出せとばかりにイルマトフ主審に迫ったが…
このプレーの直後にも長谷部からボールを受けた本田が前線の香川に送りシュートに持ち込むがここは DF Abdul Sallam が何とかクリアーし追加点を阻まれた。
劣勢のオマーンは19分25秒左サイドタッチライン付近から Bashir Doorbeen が逆サイドの Saad Suhail に振りそのままアーリークロスを入れるそこに Ahmed Hadid が走り込むがここは吉田がマークに着きシュートを撃たせなかった。これがこの試合オマーンが初めて日本ゴールに迫ったシーンだった。 このプレーからオマーンは落ち着き始めたのかワントップの Al Hosni を前線に残し中盤とDFラインの間をコンパクトに保ち日本のパスワークに対応するとともに本田のマークに近くの選手が交替で着く様になった。 
本田とは言え次々にマークに着かれると思う様にボールをキープしにくくなった。
そうなると日本は相手DFラインの裏にボールを放り込みDFラインを下げさせたりするなど対策を講ずる。そして35分を過ぎると香川にボールが集まりだす。 だが追加点を奪えぬまま前半は終わった。



オマーンのキックオフで始まった後半開始早々の 46分48秒にはCKから前田が Ahmed Mubarak の後方から惜しいヘッドを放つ。 オマーンは後半から Bashir Doorbeenが左サイドに入り Al-Hadori が中に入りボランチの位置に入った。そしてその Doorbeen が48分24秒にカウンターからドルブルで日本ゴールに迫ろうとするがシュートは撃てない。
今度も早い時間にゴールシーンをと願うと51分、本田が遠藤との縦パスの交換から前線に上がり左サイドの香川にボールを渡す。香川はそのままドリブルで中央に寄りゴール前にボールを入れるとオフサイドぎりぎり(それともオフサイドだったか?)でボールを受けた前田が上手くトラップして Al Habsi を破ってオマーンゴールに押し込み追加点を挙げた。 
香川のドリブルからのラストパスも素晴らしかったが、香川にボールを出した本田が中央に走り込み相手DFを引き付けたオフ・ザ・ボールの動きも良かった。それにしても香川のドリブルはボールがあたかもゴルフボールがグリーン上のパットの時の様に滑らかに動いていた。 
これで2点差。オマーンの攻撃力からしてこのあと3点取る事は考えられないのでこの時点で勝点1は確実に上げられたと思った。



追加点から3分後今度は勝点3を確実にするゴールが決まる。 長友が左サイドから遠藤を経由して香川にボールが送られ、香川が再びドリブルから右サイドに流れた前田に送る。Al Musalani のマークを受けながらも前田が放ったシュートは Al Owaisi に当たり岡崎の前に転がり Abdul Sallam を振り切り岡崎が放ったシュートがオマーンゴールに突き刺さりリードを3点差に拡げた。
あとはリードを広げる事というよりも無失点で試合を終える事を願った。もっともリードが広がればもっとよかったのだけど。
1997年ワールドカップフランス大会最終予選の初戦。ウズベキスタン相手に3ゴールを先制した後に2失点を喫し最終的に 6-3 で勝利を収めたけど6ゴール上げて勝った事よりも3失点した事の方が気になりその後苦戦続き出あった事を思い出した。



57分リードしている日本ベンチが先に選手交替を行う。 右SB内田に替って酒井宏樹が投入される。この時は五輪を控える酒井に怪我だけはしないでくれよと思った。 
59分。日本がFKを得る。本田がボールをセットする。本田にとっては射程内だ。彼のFKを期待すべく歓声が上がるが本田はすぐにショートパスを送った…..
劣勢続きのオマーンは64分にようやく選手交替を行う。 Al Hadid に替って3次予選で第5節のサウジアラビア戦だけに出場した Ali Hilal Saud を投入する。 そしてその前に負傷をして外に運び出された FW Al Hosni がそのままアウトとなり Pan Arabic Games 優勝メンバーだった Al-Maqbali がピッチに送られる。 Al-Maqbali は3次予選では第3節のアウェーでのオーストラリア戦以降スタメン起用され最後のタイ戦ではゴールも決めている。 日本戦は当然スタメンと思ったけどスタメン起用されなかったのは既に1枚警告を受けていたからか?そうなるとオーストラリア戦にスタメンか? 
更にオマーンベンチは MF Al Hadri を下げて Ashoor Al-Ajmi が送られる。  Al-Ajmi は3次予選全てに出場するがスタメンは2試合。第4節からは全て交替出場だった選手。 これで前線は Al Hosni のワントップから Al-Maqbali と Al-Ajmi の2トップになった。 
だけど攻勢を続けるのは日本。 こうなると香川のゴールを見たくなる。68分には遠藤のCKを前田が落として香川がシュートに持ち込むが惜しくも外れる。 Dortmund ではゴールを決めるだけでなくゴールアシストもよく演じていたがこれからのこの試合はゴールを狙っても良いと思った。
73分日本ベンチは岡崎を下げて清武を投入する。 岡崎は4月にドイツで見た時よりも身体は絞れている様だった。故障も完治したのか? 清武も活躍よりの怪我はして欲しくないなぁ〜との思いが強かった。 しかし清武も80分にはサイド突破から本田の惜しいシュートチャンスを演出する等サイドをどんどん突破し存在を見せつける。 
残り時間10分を切るとオマーンも右サイドを Ibrahim Saler , Saad Suhail の2人が結構突破してくるシーンが。そして結構深い位置でもフリーにしていた。シュートにまでは持ち込ませなかったけど….
周囲の観客席からは“次は宮市が見たい。”と云う声が多く上がっていたけど、親善試合ならともかく、まだ宮市をライバル国に見せる必要は無いと思った。 そして86分に遠藤に替って細貝萌が投入された。 さいたまスタジアムをホームにする浦和レッズからは槙野がベンチ入りから外れたのでこの試合には誰も出場していない。 “卒業生”の細貝の投入、そして長谷部の活躍には特別な思いをしたレッズサポーターもいただろう…。そして私は無失点で試合を終える事を再び願った……。

70年代からずっとサッカーを見続けた私も“ King of Asia “ をどこの国でも堂々と云う事が出来る現状を再確認し、幸福な気持ちで家路に着く事が出来た。

翌日以降に発売されたスポーツ紙、専門紙そして専門雑誌には“完璧な第一歩。(ダイジェスト)” “威風堂々。(マガジン)”
“会心ニッポン。(エルゴラッソ)”の見出しが本田の写真と共に躍った。 90分本田がプレー出来た事に次の試合以降も期待がかかる。 テレビ報道も快勝に最大の賛辞を送る。 



オマーンの Paul Le Guen 監督は日本は格が違うと言う様なコメントを試合後残したが、次のホームでのオーストラリア戦では“ベストメンバー”を組んでくるだろう。 11月のアウェーでのオマーン戦ではこの試合の様にイージーには行かないはずだ。
ただ MF Doorbeen は次のオーストラリア戦は累積警告で出場停止。これは Le Guen 監督も頭が痛いだろう。

4点目が奪えなかった、終盤は高い位置で相手選手をフリーにした等快勝の陰に隠れた改善点もあると思う。 それはしっかりと修正して次のヨルダン戦に臨んでくれるだろう。 その前にまず選手は疲れを取って….と勝手に選手を気遣った….

第二戦のヨルダン戦は5日後に再びさいたまスタジアム。 本当に今住んでいるところに家を建ててよかったわ….
6月8日も雨は降らんといてくれよ。いや中東チーム相手だと降った方が良いのか…..??

ゴールラッシュで連勝。さあ豪州征伐だ !! 日本 6-0 ヨルダン 8th June 2012

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あと何ゴール決まるのだろう。得点は多ければ多いほど良いのはわかっているけどこれはワールドカップ予選。目の前で起こっている事が少し信じられなくなって来た。 まぁこう言う事なら良いのだけど。周囲の席は何故か女性ばかり。私よりも年配と思われる方も多かった。 試合終了まであと2,3分かなぁ.. バックスタンドのサポーター達が手を振って連呼するリズムに乗って彼女達も手を左右に振ったり握りこぶしを突き上げたり。 本当に幸せな時代だ。僅か?20年前なら全く考えられない。大体女性と云う生物は何故スポーツをする男性の事を馬鹿にするのだろう? 自分達もマハラジャやジュリアナでは結構な運動量を披露しているのになぁ〜と思っていた時代はまだ社会の教科書に紹介される程古い事象の事ではないのだけれど。
90分が過ぎ、韓国人の金東慎主審のタイムアップのホイッスルが鳴った。5日前にも勝るとも劣らない大歓声が沸き上がった。
それにしてもヨルダン、こんなに弱かったかなぁ? オマーンよりも強いと思っていたんだけど….

オマーン戦の快勝から5日後のヨルダン戦。この日は金曜日。会社はあるがこういう大切な日はいつもは普段の売上実績をたてに誰が何と言おうと午前11時には会社を後にするのだけどこの日はあいにく出張者や見本市のアテンド者が相次ぎ少なくとも社則に定められた終業時刻まではいなければならなかった。
定時を数秒過ぎて会社を後にし直接さいたまスタジアムに向かうがいつも通勤で使う埼玉高速鉄道は大変な混雑に加えその影響で遅れる始末。 朝の通勤時でもこれだけ混む事はなく、ましてや混雑で遅れる事等皆無に近かったのだけど。
スタジアムに入る直前に両チームのスタメン発表が始まり着席した時はキックオフの5分前あった。
オマーン戦の座席はカテゴリー2.このヨルダン戦はカテゴリー1であったが、後方だったので2階席に遮られてバックスタンドの後方に設置されているスクリーンは見られなかった。 全体の見晴らしもカテゴリー1クラスとはとても言えず、オマーン戦で観戦したカテゴリー2の方がずっとよくピッチを見られた。 それに後方には香取慎吾ちゃんや石橋貴明らも来ていたし….
もうこれからカテゴリー1のバックアローは買わない。 カテゴリーのホームアローが無ければカテゴリー2を選ぼうとこの時誓った。

日本のスタメンはオマーン戦と同じメンバー。ヨルダンは前節のイラク戦から4選手を入れ替えた。
4バックのDFライン、?Anas Bani Yassen と組む CB は? Bashr Bani Yaseen ではなく? Mohammad Munir。Asian Cup 2011 では日本戦を覗く3試合にスタメンフル出場したが3次予選は最終戦の中国戦以外はベンチにいて出番が無かった選手。右SBにはベテラン31歳の ?Shadi Abu Hashhashに替って本来MFの? Khalil Baniateyah が回ってきた。? Baha’a Abdulrahman と組むボランチは常にベンチ入りは果たすのだがAsian Cup 2011では出番が無く, 3次予選では初戦のイラク戦、最後の中国戦の2試合合わせて17分しか出場時間が無く、イラク戦でも最後までベンチで過ごした? Saeed Al Mur が起用され、攻撃陣は2トップ? Anmed Hayel Ibrahim とルーマニアの Gaz Matan Medias でプレーする ? Ther Al Bawab が初めて起用された。イラク戦スタメンだった ? Hamza Al Daradreh はベンチスタート。 2列目右サイドはイラク戦に続いて? Odai Al Saify 。左サイドにはイラク戦では ? Al Daradeh に替って後半から投入された? Abdallah Deeb Salim が起用された。 
Asian Cup 2011 の日本戦のスタメン出場経験者は GK Amer Shafi, ? Baha’a Abdularahman ? Odai Al Saify ? Abdallah Deebの4選手のみ。? Bashr Bani Yaseen ?Shadi Abu Hashhash の様なレギュラー選手が何故起用されなかったんだろう?3次予選では2得点を挙げた? Amer Deeb の怪我による離脱も痛かったか。





日本のキックオフで始まった試合はこの試合も大歓声に後押しされ日本がヨルダンゴールに迫る。47秒にはショートパスでビルドアップしヨルダンPA付近でワンタッチパスを繋ぎ最後は長谷部がミドルを放つが相手MFがブロックしカウンター攻撃に移られるが高い位置で前田がマークに入り遅らせるとすぐに攻撃に転じる。 本田の中央から前線へのパスがCB ? Monir に当たりゴール前に上がったところに岡崎がGK Shafi と競り合いながら飛び込むがここは GK Shafi がキャッチ。 Shafi はキーパーチャージを金東慎主審にアピールしそれが認められる。
3分14秒には左サイド本田からのパスを受けた香川が浮球のパスを長友に送り再び長友からボールを受けシュート体勢に入るが? Monir, ?Abdulrahman が香川の足元にスライディングを入れてシュートを撃たせない。
4分32秒には早くも決定的なチャンスを迎える。右サイドの浅い位置から斜め前方に繋ぎ香川から左サイドの長友に送られ? Baniateyah のマークをかわして遠藤に戻すと遠藤はヨルダンゴール前にロブを送る。 フリーで抜け出た岡崎が胸でトラップし後ろ向きの態勢でシュートに持ち込むが GK Shafi がストップ。 惜しいチャンスだった。そして遠藤のすばらしいパスだった。
8分58秒には香川からの縦パスに走り込んだ長友が左サイドを突破 ? Baniateyah を振り切り逆サイドの本田に上げるがヨルダンもマークに2人付きシュートを撃たせない。
オマーンはどちらかと言えば中を絞ってと云う守備で両サイドに面白い様に侵入で来たが立ち上がりからヨルダンはオマーンと異なり両サイドバックまたは2列目の選手が日本の両サイドを埋めてサイド攻撃に対応していた。そして何よりも身体の強さを見せていた。それでも日本は遠い位置から相手DFラインの背後を狙う様なロビングを上げて来る。
10分21秒、長谷部から縦パスを受けた岡崎がヨルダンゴール左ポスト際に浮球を送るとそこに香川と前田が雪崩込むが ? Baniateyah がヘッドでCKに逃れる。そのCKを遠藤が直接ヨルダンゴールに向かって曲がるが GK Shafi がパンチでコーナーに。
12分16秒に長谷部が内田からボールを受けそのままドリブルシュートを放つが ? Monir がクリアーでCKに。
そのCKを本田が入れるが GK Shafi で今度は前にクリアー。 ゴール前の空中戦ではGK Shafi が良く出て来てクリアーをする。
16分12秒、香川から中央の本田に送られそのままダイレクトで放たれたショットはGK Shafi が好セーブでストップ。オマーン戦と異なり結構シュートまで持ち込めていた。ただオマーン戦で最初にシュートが撃たれたのは11分。そしてそれが先制ゴールであったが。 
しかし18分に日本に先制ゴールが生まれる。 この日5本目のCKを香川のリターンを受けた遠藤がファーサイドに送り今野が
相手DFと競り合いながら飛び込むがCKに。その6本目のCKに前田が? Al Murjan と競りながら“肩”でヨルダンゴールに
押し込み対ヨルダン戦初めて先制ゴールが決まった。 前の試合同様早い時間にリードを奪う事が出来た。



そしてオマーン戦と違い、この試合はすぐに追加点を奪えた。遠藤から入れられた浮球のパスに本田が走り込み ? Al Murja,
? Bani Yassen のマークをすり抜けそのままヨルダンゴールにシュートを叩きこんだ。遠藤からのパスが出る前に内田がパスをカットされたがその後内田も直ぐにボールを追い、ミスパスを誘いそれを遠藤が拾って前に送った。



25分45秒劣勢のヨルダンに追いうちを掛ける出来事が。 中盤で長谷部と空中で競り合った時に長谷部の額に ?Abdallah
Deeb の肘が入りこのプレーにイエローカードが出され、?Abdallah Deeb は24分24秒にも前田へのチャージに警告を受けていたので2枚目のイエローカードと云う事で退場となってしまった。長谷部はこのあと頭部にバンテージを巻いてプレーする事に。



これでヨルダンはFW ? Thaer Bawab を2列目左に下げて? Hayel Ibrahim のワントップにした。
ヨルダンはShafi がGKを蹴る時でもDFラインはあまり上がらず 浅い位置から2トップめがけてボールを放り込んでいた。そして
2列目が早い押し上げで最前線をサポートしようとしていた。ただ日本の攻撃を警戒してDFラインはあまり高い位置を取らなかった。
相手より1人多くなった日本は31分岡崎がヨルダンPA内右サイドで遠藤からのロブを受け放ったシュートが? Basem Fathi
に当たり本田の前に転がったところを本田が押し込んでこの試合2ゴール目。日本がリードを3点に拡げた。? Fathi に当たらなければ岡崎のショットはそのままヨルダンゴールに吸い込まれていたか? 本田は何か持っているのかもしれないなぁ。
遠藤の2点目に続いた浮球のゴール前のナイスパスも見逃せなかった。



こうなるとこの試合はあと香川がゴールを上げられるかに興味が大きく移って来た。



しかしそれは早く実現する。 35分本田のワンタッチパスが右サイドに走り込んだ長谷部に送られ?Fathi と競りながら中央に入った前田にクロスに岡崎が飛び込むとボールはゴール中央に。一旦は前田と競ったGK Shafi が弾き出すがこぼれ球を拾った内田が左にいた香川に送ると香川は? Bani Yassem がマークに入る前に狙いすましたようにミドルを放つとそのままヨルダンゴールネットにシュートが突き刺さった。 これでリードはあっという間に4点差に広がった。こんな展開誰が予想しただろう…..





しかし良い事ばかりは続かない。 37分中盤で吉田が? Baha’a Abdullahman と競り合った際に脚を滑らせ膝を痛めて倒れて起き上れなくなってしまった。 プレーが続いていたが ? Baniateyah がボールを外に出してプレーを切って担架が入る。
吉田もスタッフもOKのサインを出してプレーに戻ったが私はここは無理せずベンチに下がってくれれば…と思った。 
そして44分に吉田は再びピッチに座り込み、日本ベンチは栗原を投入する事になった。 翌日の朝刊に膝の内側の靱帯を痛めたと言う事でオーストラリア戦は欠場となった。 上背のある Socceroos を相手に吉田の離脱は痛いなぁ…と思った。





同時にヨルダンベンチは? Mohamed Abdulsamee を? Fathiに替えて投入する。
日本の4ゴール目が入っても岡崎、長谷部が惜しいシュートを放つなど更に得点が入りそうな雰囲気のままロスタイム3分も過ぎ
前半が終わった。日本のシュート数は13.ヨルダンは1本もシュートを撃てなかった。 


後半に入り立ち上がりはヨルダンが攻勢に試合に入って来た。 トップの ? Hayel Ibrahim の両脇に2列目の ?Thaer Bawab ? Odai Al Saify が近い位置からサポートをしボールを前線に運んだ。 
47分18秒には長友が ? Baniateyah を倒してFKを与えると ? Baniateyah が入れたFKに中央で 前田のマークの前に入った? AL Murjan がヘッドで合わせ日本ゴールを襲う。弾道はゴールポストの左に外れてくれたが危ないシーンだった。
47分29秒には ? Taher Bawab のドリブル突破を許し右サイドにパスが送られると ? Odai Al Saify の強烈なショットが日本ゴールに飛ぶがポストの左に外れて行った。 ? Thaer Bawab のドリブルの時周囲に数人選手がいたが誰もマークに入らなかった。49分54秒、香川のミストラップを拾った ? Thaer Bawab がドリブルで上がり右側に上がった? Hayel Ibrahim がミドルを放つが川島の正面に。


 
立ち上がりちょっといやな展開はあっさりと払拭される。左サイドでボールを受けた前田が巧みなステップで ? Baniateyah を抜きにかかると ?Baniateyah の脚が前田に掛かり転倒。金主審はすかさずペナルティースポットを指し、? Baniateyah にはイエローカードが出される。誰がPKを蹴るんだろう、とPA内に目を移すと本田がボールを抱えている。 そして本田がそのPKを決めリードをまたまた拡げた。これで本田はハットトリック。代表Aマッチでのハットトリックは Asian Cup 2011サウジアラビア戦の岡崎以来。ワールドカップ予選ではあの King Kazu 以来と云う事だった。



5点差となり私はもうノートを閉まってメモを取るのを止めた。 
日本ベンチは57分、殊勲の本田を下げて中村憲剛が投入される。私のお気に入りの憲剛の登場にこちらも興奮するが周囲の女性サポーター達からも喜びの歓声が。 本田にはしっかりと休んでオーストラリア戦でまたゴールを決めて欲しいと願った。



憲剛は59分19秒に中央から素晴らしいミドルを放った。



5点差を付けられたヨルダンはその直後にMF? Thaer Bawad を下げて23. Anas Jamal Mohammad Hijah を投入する。
そして72分に今野が下がりビッセル神戸の伊野波が投入される。 このワールドカップ予選では今野に替ってのスタメンも…と思ったのだけど。  74分50秒には遠藤のCKから栗原がヘッドを放ちゴール枠を捉えるが? Abdulrahman がクリアー。そのこぼれ球を伊野波が撃つがここも Abdulrahman が身体に当てて跳ね返す惜しいシーンだった。
76分28秒大量リードされているヨルダンベンチは FW ? Hayel Ibrahim を下げて? Shadi Abu-Hashhash を投入する。イラク戦にはスタメンフル出場し、3次予選も6試合フル出場。 Asian Cup 2011は1次リーグ3試合全てフル出場し最後のシリア戦で警告を受け準々決勝のウズベキスタン戦には出場出来なかった選手なのに何故彼の実績をこの試合で生かさなかったのだろう? その直後に伊野波が相手DFを倒して献上したいやな位置からの、正面からのFKは? Anas Bani-Yaseen が直接狙うがクロスバーを大きく越えてくれた。 
残り時間は約15分。日本はもう失点しない事と無駄なイエローカードを貰わない事と怪我をしない事を願った。
しかし失点もイエローカードもこれ以上の怪我人も無く、89分の終了間際、日本に6点目が入る。遠藤のショートコーナーから憲剛を経て長友がフリーで逆サイドに送るとドンピシャのタイミングで栗原が競った ?Mohamed Abdulsamee のはるか上から叩きつけたヘッドがヨルダンゴールに突き刺さり遂に 6-0 となった。



いったいあとは何点はいるのだろう… そんな事を思い始めた。

ヨルダンはもっともっとやると思った。試合の前々日にようやく日本入りする事が出来ると言う厳しいコンディションの中実力の半分も出せなかっただろう。 アウェーのヨルダン戦はこうはいかないだろう。 
Adnan Haman 監督が試合後に話した “ 今日の出来ならブラジルと対戦しても勝てる。”が現実になれば良いが。



ホーム2戦2勝で終えて次のアウェーのオーストラリア戦は引き分ける事が出来る…まぁ専門分野のオーストラリアの分析はこれからじっくりとしよう….そんな事を考えながらピッチを眺め、駐輪場に向かった。 さいたまスタジアムを振り返り私は少しの寂しさを感じた。 これでワールドカップ予選のホームゲーム2試合が終わった。 恐らく次の9月のイラク戦は仕事が入るだろうしなぁ〜、そうなると来年6月のオーストラリア戦か〜。 あと1年待たねば次のワールドカップ予選を観戦できないのか…

“帰ったら今夜は EURO を見ようよ。” “対戦相手はポーランドとどこだったっけ?”とはなす女性サポーター達の声が聞こえた。
あぁ幸せな時代になった。 欧州選手権、 Europermeisterchaft なんて知っている女性なんて1990年代にはどれだけいたかなぁ?1980年代は皆無に近かった。 それにワールドカップも…..

それにしても、 Brisbane に行きたかったなぁ〜…



前半最大の山場 対 Socceroos に向けて Oman 0-0 Australia 8th June 2012

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日本がヨルダンに大勝した翌朝。窓の外は雨が降っている。この雨は1日中降り続いた。 私はMuscat で行われた Oman vs Australia の結果を調べるべく早速AFC のサイトにアクセスした。 

Oman 0-0 Australian という文字が目に飛び込んで来た。

3次予選でも両国は対戦しており、その時は Oman がホームでは 1-0 で勝利を納めていた。それだけに少し期待していたのだが…

初戦、日本に 0-3 で敗れたオマーンはスタメンを3人替えた。DF Al Owaisiに替って3次予選全てスタメンフル出場していた Mohamamed Albalushi が起用され、日本戦ではスタメンだったMF Ali Farah に替って Ashoor Al Ajma が起用される。日本戦ではスタメンが Ali Farah 、66分に Ali Farah に替って Ashoor Al Ajma が3次予選のオーストラリア戦 (キャンベラ) 以来のスタメン起用。 またもう1人の MF Ahmed Hadid に替って3次予選ではキャンベラで行われたオーストラリア戦のみ起用された Al Mukhaini がスタメンに。 
日本戦では起用しなかった本来はレギュラーDFのAl Balaushiを、そしてアウェーのオーストラリア戦で起用された選手をスタメンに起用するあたりLe Guen 監督がホーム初戦に掛けているのが良く解った。





一方の Socceroos は6月2日に行われたデンマーク戦からスタメンを4人替えたスタメン。
GK はいつもの Mark Schwarzer。4バックのDFラインは Lucas Neil と組んだCBは浦和REDS でプレーする Matthew Spiranovic ではなく K-League 城南一和でプレーする Sasa Ognenovski 。左SBにはACLの試合の為にデンマーク戦に出場出来なかったウズベキスタンのブニョドコールでプレーする David Carney 。右SBには札幌でプレーする Jade North 。
Luke Wilkshire。ボランチにはが守備的MF. デンマーク戦は所属先のイタリア Sassulo の Seire B のプレーオフの日程と重なった為出場出来なかったCarl Valery が起用とデンマーク戦に続いてMatthew Makay。 2列目には左サイドにMark Bresciano 。右には Luke Wilkshireがそれぞれデンマーク戦に続いて起用された。前線は Harry Kewell, エスパルスでプレーするAlex Brosque と云うデンマーク戦と同じ2トップ。
ACL の為にデンマーク戦を欠場した名古屋グランパスエイトのFW Josh Kennedy 、中東行きの噂のある Everton 所属の“日本キラー” Tim Cahill,  Asian Cup でブレークした Robbie Thomas Kruse , デンマーク戦では途中出場だった Neil Kilkenny らはベンチスタート。 来シーズンから Aston Villa は御夫人の出産の為にデンマーク戦に続いてワールドカップ予選最終予選初欠場となった。



日本戦と異なりさすがにホームでのオマーンは積極的に前に出て来たらしい。 それにオーストラリアには7か月前に勝利を納めている。その時にプレーしたメンバー7人がこの試合のスタメンに。 
Socceroos は GK Schwarzer, Neil, Wilkshire, Valely , McKay , Kewell の6選手のみ。 DF Rhys Williams の怪我が痛い??

開催国側はまだ気温が40度程である午後5時のキックオフ時間を主張した。
Socceroosのゲームプランは明確だった。消耗を避けポゼッションを上げて試合のテンポを遅らせる。そして試合開始時はオマーンに主導権を握らせる。

試合前の記者会見では Neil 主将は天候とオーストラリアは決して対戦相手を甘く見ていないと言う内容で答えを出している。
“天候はどちらにとっても同じ要素だ。 どちらかと言えばオマーンの方が暑さ対策をよく準備しているに違いない。 しかし我々も気候に慣れる為にここに来るのが比較的早かった。 そして暑さを試合結果の要因にするつもりはない。 
6月2日に引け分けたデンマーク戦よりも次のオマーン戦に向けての方が選手達は自分達のエネルギーを試合に集約させようとしている様だ。
“我々は自分達のパフォーマンスを上げる事に集中している。 デンマーク戦のビデオから自分で分析しながらもデンマーク戦の出来にはあまりとらわれすぎずに過去のオマーン戦のものから分析をする。
例え天候が仕合のペースを遅くするであろうが、 Neil と Socceroos は例えどんな結果になろうとも準備は怠らない。
“誰も試合がどうなるかなんて解らない。なぜなら相手がどんなペースで来るか解らないからだ。 我々は出来るだけ経済的に効率よく試合を進めたいが、ゲームの状況は我々が望んだものと違った展開にもなるだろう。 しかし、常に100%その通りに試みても天候だけはどうなるか予想するのは不可能だ。 もし試合が我々の望む様に歩く様なペースで進めば素晴らしい事だが現実の状態を踏まえてプレーをし、どんな事が起ころうとも発汗量をコントロールせねばならない。” 


開始6分に Sasa Ognenovski がイエローカードを受け10分には中央から Al Hosni がヘッドを放つが Schwarzer の正面に。
そして徐々に主導権を握りだした Socceroos は David Carney, Carl Valeri がロングシュートを放つが GK Al Habsi がナイスセーブでクリアー。 Valeri が35分に放った 12m のショットは Harry Kewell からのパスを受けたもの。
気温も下がり始めた後半、オマーンが徐々に試合を押す展開に。
Al Hosni の56分に放ったヘッドは Schwarzer がファインセーブで左側に弾き出してストップ。 Al Hosni は地面を叩いて悔しがった。昨年11月に Muscat で行われたオーストラリア戦では中央から決勝ゴールを決めている。 
59分には Harry Kewell が下がり同じ Melbourne Victory でプレーする Archie Thompson が投入されるが次に決定機を演じたのも Al Hosni 。アクロバティックなボレーを放つが弾道はサイドに外れて行った。
75分に Alex Brosque が Thompson からボールを受けシュートに持ち込むが Al Habsi がブロック。
82分には Brosque, Thompson がゴール前に迫るが得点には至らなかった。 
83分、 Luke Wilkshire に替って Robbie Kruse が投入され Thompson に絶妙のラストパスを送るがまたも Al Habsi が Thompson のシュートをストップ。ロスタイムにも Thompson はヘッドを放つがサイドに外れてしまった。

Schwarzer ( Fullham ) , Al Habsi ( Wigan Athletics ) 共に English Premiership でプレーするGK。
アジアで1,2を競うGKが連発するファインセーブがお互いに失点を許さず 0-0 のドローとなったと言えるだろう。



試合後Luca Neil 主将は試合結果に満足しているとのコメントを残す。
“我々は勝点1を得られて満足している。 エアコンの効いた部屋でテレビで試合観戦をする分には我々がどんなコンディションの中で試合をしていたかわからないだろうが、選手達を誇りに思う。  ( 来週の火曜日 ) は大変重要な試合になる。ブリスベンの大観衆の声援がやや疲労した身体を後押しするのに役立つだろう。”  

他の選手達も暑い気候に就いてコメントを残した。
Carl Valeri は “試合前は 1.5kg はオーバーウェイトであったが試合後はそれも解消された。 78kg あったであろう体重が仕合後74.5kg nになった。 かなりの汗をかきそれは私を疲れさせるものであったがメディカルスタッフはファンタスティックであった。彼らはよく面倒をみてくれた。

Harry Kewell はこのコンディションを他に同じ組に入った国々に警告を発した。
“アジア地域にはいったと云う事は、こう言う事も克服せねばならないと言う事だ。対戦相手のみでなく天候も同じ事だ。我々だけがここで午後5時からのキックオフ時間を迎えるわけではない。 他の対戦相手も難しい試合になるだろう。” 

またも好セーブ連発でチームの窮地を救った GK Schwarzer は少なくともキックオフ時間をあと1時間遅らせればもっと違ったレベルのプレーが出来たと強調。 
この時期に午後5時からプレーするなんて馬鹿げている。 あと1時間試合を遅らせれば違った事になっていただろう。しかしオマーン側は少しでも自分達に有利になる様にこの時間のプレーを望んだ。
Holger Osieck監督はこの状況下での試合が選手達にとって大変難しいものになった事を認め、彼らの勝点1を納めた努力を “ superhuman “ と称賛した。



“この状況下と気温の下で引き分けられた事に満足している。 選手達は素晴らしく、相手チームに若い良く走る選手がいるにもかかわらず引き分けられるぐらい上手く試合をコントロールした。まず第一に勝点1を得た。 第二にこの環境を化が得ねばならない。試合に先駆け私には懸念があったがこの日の選手達がやった事は superhuman で、この競技場に来た人でなければその意味は解らないだろう。 オマーン戦はもう終わった。 我々の集中は我々が長い移動距離を掛けてホームに帰還する一方で、それより短い移動距離で我々よりコンディションの少し良い日本との試合に向けねばならない。”


日本も2008年にオマーンで試合をした時は 2-2 の引分けだった。

Kennedy を温存し、 Holman が日本戦にはおそらく合流できるであろう Socceroos はオマーン戦よりはパワーアップしたチームとなるだろう。 Cahill も起用されると思う。

今度こそ日本がワールドカップ予選でオーストラリアから勝利を上げてくれる事を願う………続く


Qantas Socceroos beaten by Denmark Denmark 2-0 Australia 2nd June 2012

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日本がオマーンを 3-0 で降した前日。 Copenhagen に遠征した Australia 代表は Denmark 代表に 0-2 で敗れた。
オーストラリアは予選の日程が日本と異なり初戦は6月8日のアウェーでのオマーン戦だった。 
その“準備試合”として Denmark 代表と対戦する事となった。 
Denmark の方も6月9日に欧州選手権 EURO2012 の開幕戦オランダ戦を控えての最終調整試合であった。
Denmarkと言えば今でも多くの人が忘れられないだろう、ワールドカップの1次リーグ最終戦で日本が 3-1 で破った相手。今でもデンマーク人の顧客にはかならずこの試合の話をする事にしている。
あれから2年。 FIFA ランクも10位にまで上がった Denmark のこの日のスタメンはワールドカップの日本戦に出場した CB Daniel Agger, 左SB Simon Poulsen, 右SB Lars Jacobsen, MF Chrstian Eriksen, Daniel Rommendahl そして ArsenalでプレーするFW Nicklas Bendtner ら6選手がスタメン出場。



1週間前にブラジルに 3-1 で敗れた時のスタメンから4人を入れ替えて臨んだ。本田、遠藤のFKを浴びた GK Thomas Sorensen はブラジル戦の前半25分に負傷を負い Stephan Andersen と交替でベンチに下がり EURO2012 のメンバーからも離脱をせざるを得なくなった。 



オーストラリアは2月のサウジアラビア戦のスタメンから Mark Milligan, Sasa Ognenovski を下げて Luke Wilkshire, Mile Jedinak を DF ラインに投入し、Brett Emerton, James Troisi に替って MF Matthew McKay そして Hyundai A-League 、 Melbourne Victory のFW Archie Thompson がスタメンで起用された。
Josh Kennedy, David Carney は ACL の試合で合流できず、 来シーズンから Aston Villa でプレーするBrett Holman は2人目の子供の出産に立ち会う為にデンマーク遠征には参加しなかった。
スタメンの平均年齢は30歳を越え、6年以上に亘り代表でプレーし続けているMark Schwarzer, Lucas Neill, Luke Wilkshire, Mark Bresciano and Harry Kewell  らを、そしてつい最近代表入りした Matt McKay, Mile Jedinak, Matt Spiranovic, Alex Brosque そしてArchie Thompson, Jade North といった中堅の選手で構成された。



試合は地力に勝る Denmark が前半32分、デンマークの Daniel Agger 主将がPKを決め、後半68分に Andreas Bjelland が追加点となるゴールを上げて2-0 でオーストラリを退けた。
開始早々からホームのデンマークが主導権を握り、 Rommedahl , Bendtner が相次いでオーストラリアゴールにシュートを放つ。 特にオーストラリアの左サイドをどんどん突いて来る。
オーストラリアも Luke Wilkshire が Simon Poulsen と競り合いながらHarry Kewell にボールを送り Alex Brosque に Thompson, Jedinal を経由して送られ Brosque はシュートに持ち込むが弾道はポストの横に外れて行く。

6分には Agger のワンタッチパスから、7分には Eriksen からのパスから共に Bendtner がシュートを放つ。
32分、 Agger がオーストラリアPA内に侵入し Eriksen からのヒールパスを受けてシュート体勢に入ろうとしたところをとマークに入った浦和レッズ所属の Matthew Spiranovic に倒されPKを得ると自らPKを蹴り込みデンマークが先制をする。



リードを許したオーストラリアは3次予選のサウジアラビア戦から代表に再召集された Mark Bresciano が2度ミドルレンジからシュートを放つがゴールネットは揺らせない。
後半に入り Kewell が相手のバックパスのミスを拾って放ったシュートはゴールの枠を逸れて行く。その直後 Kewell がヘッドで落としたところを Brosque がショートに持ち込むがGK Andersen の正面に。 Brosque のシュートは利き脚で無い右脚で放ったシュートであった。
さらに左サイドを上がった Thompson から中央の Jedinak に渡り前線の Brosque へ縦パスが通るが Brosque のショットはわずかに外れた。この一連の動きはこの試合一番目を見張るものだったらしい。

68分には Matthew Spiranovic のバックパスを拾った Bendtner が Schwarzer の守るゴールを破り追加点を上げた。



この試合で2失点に絡んでしまった Spiranovic はオマーン戦のスタメンから外れてしまった。



オーストラリアは追加点を決められる前の65分に Mile Jedinak を下げて Mark Milligan を, Archie Thompson を下げて David Carney を投入する。69分には Harry Kewell, Luke Wilkshire を下げて Tim Cahill, Robbie Kruse を投入する。 この試合も Kewellと Cahill が同じピッチでプレーする時間は無かった。
75分には Mark Bresciano に替って Neil Kilkeny が投入されるが最後までゴールは奪えなかった。




Result flattered Denmark, says Archie

2010年 Holger Osieck が最初に Socceroos の指揮を執って以来4敗目を喫した Socceroos であるが Archie Thompson はこの敗戦をあまり深刻には受け取っていないようだ。

“2-0 と云う結果はデンマークをそれ以上に喜ばせるものだと思う。彼らは前半は特に素晴らしいプレーを披露した。しかし後半は我々もチャンスを作りそのうちいくつかは決められるべきチャンスだっただろう。 この試合はどちらかと言えばオマーン戦への準備試合。肯定的なものはよくとらえ、否定的なものは修正しオマーン戦がどうなるか見てみたい。”

この試合の Thompson は左サイドから Alex Brosque と共にチャンスを何度も演出していた。

“今日の終わりには、決めなければチャンスであったと思うだろうし、私が出来た事はチャンスを決めるポジションにいたと思われる事だ。ただこれは親善試合だ。また別の試合では恐らくもう少し後悔していただろう。私はこの試合で他の選手達と共にゴールを決められるチャンスを作った事に良い感じを掴めた事に満足している。 もしそう言ったチャンスを決められなけれは、オマーン戦でも日本戦でも厄介な事になるだろう。”  Brosque はこう語った。



この試合の1週間後、EURO2012 の初戦に臨んだデンマークは見事に 1-0 でオランダを降し2年前のワールドカップの雪辱を果たした。 日本はここまだワールドカップ、予選、Asian Cup では90分間でオーストラリアを降した事は無い。

それが明日6月12日に実現する事を願う。    続く

6.12 対日本戦 Socceroos のスタメンはこれだ !!!!!! ?

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いよいよワールドカップ予選の前半戦の山場、アウェーのオーストラリア戦を本日迎える。
現地からの報道によると前日の6月7日は雨が降っていた。そしてピッチ状態は3日前にラグビーの試合があったらしくやや乱れ気味。
試合前にもまとまった雨が降ったりするとピッチコンディションはホームのオーストラリアに味方する様になるだろう。 そして更に追い討ちを掛けるようにCB今野が発熱で前日練習を休んだと報道された。 
それでもオーストラリア側も20時間近く掛けてオマーンから移動し日本よりも後に“オーストラリア入り”した Socceroos は Lukas Neil 主将をして
“英国のブックメーカーではオーストラリア有利としているが我々は Underdog ( 負けそうな闘犬) である。”と弱気な発言が新聞紙上で見られた。

 Travel-weary Socceroos the Underdogs
試合の行われる Suncorp Stadium には40,000人以上の観客動員がよそうされるが、その熱気をしても週末の長距離移動を終えた Socceroos の調子を上げられるのは厳しいと心配されている。
日本は土曜日の夜にオーストラリア代表よりも早くしかも短いフライト時間で東京からブリスベン入りしておりここで2度の全体練習を行っているがオーストラリアは1度だけだ。 
Neil は日本の準備体制が更に日本を強くしていると信じている。
“このゲームは重要だ。なぜなら我々のホームゲームであり我々が臨む試合全て最大の勝点が必要である。 しかし現実を考えればこの試合は日本有利だ。
彼らはホームゲーム2試合をこなしておりそれが良い準備となっている。 我々より早く日本はここに現地入りしている。そして彼らは自信に満ちている。 そして大変組織的なチームである。
しかし悪いことばかり見るのは意味がない。 我々は Underdog のタグが好きだ。 我々は大変タフな試合に臨むことは解っているが、試合はファンタスティックなものにり我々が勝てる試合でもあると信じている。 日本はここで勝点を9に伸ばすことを信じているが勝点7でも受け入れるだろう。” 

その一方で Neil は試合の日程について言及する。 “ 日本がFIFA Confederations Cupへの出場権を得たことが試合日程に好影響を及ぼしている。そのしわ寄せがこちらにも来ている。 ” 
とも地元紙に述べている。

      
 
Holger Osieck 監督は“ 日本は大変強い。2連勝をしたことは大変な自信になる。そしてそれに乗じることが出来る。 今やスケジュールは日本に有利に働いている。しかし我々はここにプレゼントを与える為にいるのではない。 例え日本がトップチームであっても我々も同じようにいいチームであることを示しそして自分たちの結果を目指す。”

Osieck 監督はオマーン戦とあまりメンバーを変えないと思われるが、 名古屋グランパスのストライカー Josh Kennedy のと組む FWには Harry Kewell よりも清水エスパルスでプレーする Alex Brosque の起用が予想される。 Tim Cahill はもし Kennedy が起用されればベンチスタートとなるだろうが、 Osieck 監督は “ Tim は絶対的に常にスタメン候補である。”と地元紙に語っている。

Socceroos coach not ruling out Cahill
日本戦に向けて地元では“日本キラー”の Tim Cahill に期待が掛っているが、オマーン戦はベンチスタートで最後まで出番が無かった。2006年6月12日灼熱のカイザースラウテルンでの2ゴール。
2009 年6月17日 M.C.G でのワールドカップ予選最終戦。Cahill は連続ゴールを奪い日本から逆転勝利をもぎ取っている。 オマーン戦では90分間ベンチに座らざるを得なかったが
“オーストラリアは Group B のトップを行くホームゲームで2連勝し9得点も挙げた Japanese juggernaut ( 日本の巨大な破壊力 ) をとめるには something special が必要である。 そして Osieck 監督は Cahill を“常にスタメンのオプションである。”と話している。
“チームを見渡すとリストにある誰もがピッチに出られる可能性を持つ。 まだ Tim を起用するかどうかは決めていないが彼は常にスタメンのオプションだ。”
スタメンではないにしてもワールドカップドイツ大会の時の様に試合の途中から出てくるかもしれない。 



Now payback time for Socceroos
Socceroos が延長戦の末敗北を喫したAsian Cup 2011決勝戦 から18ヶ月が経った。しかし Sasa Ognenovski は決勝戦の夜の痛みが自分たちのチームにこのワールドカップ予選においてリベンジの意思を引き出すことが出来るほど奮起させると信じている。 Ognenovski は Asian Cup を機に代表入りが定着したが、カタールの地を離れるときに多くの他の Socceroos 達が今でも少しばかり日本と同じ様に自分たちも勝者に値していたと信じている。 あの決勝戦をプレーした選手としてそれは大きなモチベーションとなる。あの試合、我々は恐らく勝利すべきだったと感じているし、12日の日本戦では結果を残せることを望んでいる。 我々はそういう試合を臨むにあたり必要なモチベーションを手に入れた。我々は全力でプレーし正しいと思うことをやるまでである。 日本は更にスケールアップしている Alberto Zaccheroni に導かれたチームは Shinji Kagawa, Keisuke Honda, Yuto Nagatomo, Atsuto Uchida そして主将のMakoto Hasebe らドイツやイタリア、イングランドでも有数のクラブで中心選手となっているメンバーが含まれるゴールデンチームとなっている。

しかし Socceroos 日本の独裁を喫するわけにはいかない。 

“どういう試合展開になるかによるが、日本はカウンター狙いとなるだろうが、それはよくわからない。立ち上がりの10分か15分で彼らのゲームプランがわかりそれが我々のゲームプランとなるだろう。”
日本が最初の2試合をホームで戦ったがオーストラリアは最初の4試合の中でホームゲームはこの日本戦だけである。 従って日本戦にかてればワールドカップ予選突破に向けて大きく前進することが出来る。 
“明らかに、ホームゲームで大観衆の前でプレーするのは大きな違いである。特にそれがタフな相手であれば。 彼らは自分たちのスピリットを上げてそれがチーム状態を押し上げる。すばらしい競技場の大観衆の前でプレーすることは違う。 もし全てのホームゲームで勝利を納め、アウェーゲームで引き分けられれば予選突破に大きく近づく”  Ognenovski はこのように結んでいる。 ポジション別に予想するスタメンは下記の通り。

GK Shcwarzer は“鉄板”
Fullham でプレーする Mark Schwarzer 以外にありえない。 オマーンの Al Habsi そして Schwarzer がアジア No.1 GKの座を争っているといえる。
日本は幸運にも早い時間に オマーンから先制ゴールを奪い終始主導権を握りながら戦い続けられたが、今日のオーストラリア戦も早い時間に先制ゴールを奪うのが理想だ。 しかしSchwarzer からもゴールを奪うのは容易ではない。 ただここ数年 Schwarzer の神通力も歳と共に下降気味。南アフリカ大のアジア地区最終予選では最終戦で闘莉王にヘッドを決められるまで7試合連続無失点を記録していたが3次予選では既に5失点を喫している。(最後の2失点は最終予選進出が決まったあとのサウジアラビア戦)  GKの失点数は決してGKだけの責任ではない。それだけDF陣が前回ほど強固ではないのかもしれない。
このワールドカップ予選にはいつも第二GKとしてベンチ入りしている Adam Federici が怪我で離脱したのでかつての香川の同僚、 Borssia Dortmund のGK Mitch Langerak が第3GKとして選出された。

   

DF スピードには対応出来る様になったが…
2年前のワールドカップ初戦のドイツ戦。アジア No.1 のオーストラリアがどれだけドイツとやるか楽しみにしていた。
しかしその期待は10分も持たなかった。開始8分に Podolski に先制ゴールを決められ26分には Klose に追加点をあっさり許し…アジア諸国が打ち破れなかった屈強なDF陣が紙の様に引き裂かれ、GK Schwarzer が最終的には4ゴールも許すなんて….. ショックでたまらなかった。 
Öezil, Müllar といった早い中盤に Neil をはじめDF、MF陣は完全に後手を踏んでいた。そして同時に日本もこうやれば予選でオーストラリアいに苦戦しなかったのではと思った。
3次予選ではのべ11人のDFがベンチ入りをした。その中でも中心となるのが今でも Lukas Neil 。34歳になった Neil は3回目のワールドカップ出場を狙うが。
所属先の UAE Pro-League の Al Jazira との契約を延長できなかった。 ACLの Roud 16 で敗れたことと昨シーズンチームが4位に終わったことのスケープゴードとされている模様。 隣国のサウジアラビアか A-League への帰還。はたまた中国超級、 K-League 入りも噂されている。 ここは愛するサンガがとってくれないかなぁ?と思うけどサンガも若いCBはいるからなぁ…..

Neil と組むCBは個人的な希望は浦和 REDS でプレーする Matthew Spiranovic の起用を期待したいところだけど、恐らく Sasa Ognenovski だと思う。
ただ3次予選での出場暦は Spiranovic が5試合。Ognenovski が2試合。 本来ならサウジアラビア戦の様にSpiranovic とOgnenovski がCB に並ぶのが“世代交代”がうまく言っていると言う証明であろう。 右サイドバックは Luke Wilkshire 。ワールドカップドイツ大会そして2009年のメルボルンで行われた南ア大会の日本戦にも出場している。2001年FIFA U-20 アルゼンチン大会の日本戦でも69分から出場しており試合は Young Socceroos が 2-0 で日本U-20を破っている。 Asian Cup 2011 決勝戦でも出場しているがワールドカップ絡みでは今のところ対日本戦負け知らずだ。 



左SB にはウズベキスタン FC Bunyodkor でプレーする David Carney. 何度も言うが Carney は本来攻撃的な選手。 彼はむしろ中盤から前で起用されたときのほうが怖い。
3次予選では当時の所属先 Blackpool, AD Alcorcon ( スペイン ) で出番が無く最後のサウジアラビア戦で8分間プレーしたのみであったが、 来シーズンから Aston Villa でプレーする Chris Herd の怪我による離脱、新天地 FC Buyodkor での活躍が評価されてオマーン戦ではスタメンフル出場を果たした。Osieck 監督になって試合途中から左SB からMFにあげられることもあった。 
そうなったときの方が危険だ。 

  

DF陣はかつて Neil と Craig Moore が鉄壁のCBコンビでもあったがワールドカップではスピード不足が露呈された。 両SB は攻撃力があるが肝心の守備にやや難がある。彼らがあいた裏のスペースを突けば Socceroos の攻撃は減退するだろう。 南アフリカ大会予選での日本はがっちり固められた守備網の中割って入るような動きは少なかった。しかし今は本田、香川らがドリブルでその中に入ってくるのが大きく変わったところ。それに対応できるか??

世代交代の中盤は…
かつて定番だったボランチ、攻撃的MF Jason Culina と守備的MF Vince Grella は Asian Cup 2011 以降召集されていない。
替わって Carl Valeri ( Sassuolo ) , コンサドーレ札幌でプレーするJade North,  Michael Jedinak ( Crystal Palace ) そして Mark Milligan (JEF 千葉 ) らが起用される様になったが、12日の日本戦はまず Carl Valeri は当確だろう。 もう一人は Mile Jedinak か?サイドバックが上がったときにその後方を Jedinak は埋めるのがうまい。  守備的なスタメンというならば Jade North か?

2列目はワントップか2トップかでかなり替わってくる。 ワントップだと左に Asian Cup 2011 でブレークした Matt McKay ( 釜山 アイコンズ ) トップしたには Alex Brosque ( 清水エスパルス ) そして右には御夫人の第二子出産でオマーン戦に合流できなかった Brett Holman ( Aston Villa ) が配置されると思う。  オマーン戦ではサウジアラビア戦で代表に復帰した Mark Bresciano ( Al-Nasr ) 起用されたが32歳と言う年齢からくるスピード不足で日本戦はスタメンは厳しいだろう。 

  

確かに Bresciano はすばらしいクロスをあげてくるが。 要注意は清水エスパルスで活躍する Alex Brosque 。その才能は高く評価され続けるも前政権の Verbeek 時代はまったく召集されず、
J-League の清水移籍後その才能が大爆発。 J-League を良く知る Holger Osieck が代表監督に就任したことも幸運だったがこれまでの不運を一気に取り返す活躍。こういう選手は一番怖い。

       

ワントップか2トップか
最も物議を醸しているポジション。 Verbeek 時代はワントップが主流でそのために Scott McDonald が最後にワールドカップメンバーからはずされた。
Osieck 政権になり、ワントップも2トップも起用されている。 もし Josh Kennedy の体調がよければ Kennedy のワントップで決まりだろう。 
そしてコンビを組む2列目は Brosqu だと思われるが、2トップなら Brosque と Cahill または Harry Kewell 。とにかく Brosque が主軸だろう。 日本のCB、吉田が離脱。今野が出場微妙となれば Kennedy のワントップになるだろう。 ただ前半は Kennedy を温存し2009年2月、横浜での日本戦の様にCahill のワントップ となるか?
2009年6月17日MCG での豪日戦は中澤が試合前に風邪で離脱。阿部が急造CBとして闘莉王と組んだが Cahill に連続ゴールを許した。 “CBに中澤がいなかったのが大きかった。”試合後  Cahill はこのように語った。 あの時は Kennedy のワントップに Cahill がトップ下だった。



私が独断で予想する Socceroos のフォーメーションは下記の通りか?

                              Josh Kennedy
                                ( 名古屋 )

           Matt Mckay            Alex Brosqe        Brett Holman
            ( 釜山 )                ( 清水 )           ( Aston Villa )

                Jade North                        Carl Valeri
                 ( 札幌 )                         ( Sassuolo )

      David Carney       Sasa Ognenovski    Lucas Neil     Luke Wilkshire
      ( FC Bunyodkor )         ( 城南 )                ( Dynamo Moscow )

                             GK Mark Schwarzer ( Fullham )

何人あたるだろうか? 

Osieck 監督が就任しようやく世代交代が進んだか?
Craig Moore, Michael Beachamp, Scott Chipperfield, Mile Sterjovsky, Jason Culina, Vince Grella といったレギュラーは召集されなくなり、Ruben Zadkovich, Ricard Garcia そして Scott McDonald まで呼ばれなくなってしまった。それだけに Bresciano の召集は少し驚いたけど。


この試合残念ながら現場観戦できい。試合後“あ〜ぁ、あの試合見に行ったらよかったなぁ〜”という試合結果をもたらしてくれる事を願う。 

Man of the Match はサウジアラビア人主審  Australia 1-1 Japan 12th June 2012

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時計はロスタイムの3分を過ぎて93分28秒になっていた。もう笛が鳴るかなぁと思った。遠藤から清武に送られ本田に渡った。ドリブルで Australia PA付近に迫る。すると Cahill が後方からチャージに入り本田は転倒すると Khalil Al Ghamdi 主審のホイッスルが鳴る。いい加減に Cahill にイエローカード出せよ、と思うが絶好の位置でのFKだ。
これがラストプレー。入らなくても勝ち点1。 ワールドクラスの本田のFKをアジアで1,2を争う Schwarzer がどう対応するか。
非常にしびれる場面だった。

“これはチャンス。はいんじゃぇえ?” 一緒にテレビを見ていた息子が言う。
“そうやな。サヨナラFKになるんとちゃうか?”
“これ決めたら本田が一番ハンサムだ。” と意味不明な事を息子が言うと
“何言ってんのよ。 内田でしょ?”と嫁はんが反論する….そして家族でテレビ画面を凝視すると……

試合終了のホイッスルが鳴った。  

時計は94分10秒になっていた。 何とも言えない幕切れ。呆然とする本田のところに Cahill が歩み寄りユニフォーム交換を申し出ている。 ザッケローニ監督は第4審判に猛抗議をしたらしい。 
最後のFKは蹴らせないといけないんじゃないか?息子が訊いてくる。 PKだったら完了しなければならないけどFKはそうじゃない。本田が蹴ってゴールに届く前にホイッスルが吹かれたらそれでも試合終了だ、と説明する。

1978年ワールドカップアルゼンチン大会。1次リーグのスウェーデン対ブラジル戦。 1-1 の同点で迎えたロスタイムにCKのチャンスを迎えそのCKからヘディングシュートが決まった。しかし Clive Thomas主審はCKが空中にある時に試合終了のホイッスルを吹き、そのゴールインを無効にした。 Rivelino を始めセレソンの選手達が主審に詰め寄る。 しかし主審は腕時計を指さし毅然とした態度でタイムアップを主張する。 このヘッドを放った選手があの Zico だった…..

同様の事は8年後のワールドカップでも見られた。1次リーグのパラグアイ対イラク戦。 パラグアイ 1-0 とリードで迎えた前半終了間際イラクがCKのチャンスを迎えそのCKから Amaiesh がヘッドをパラグアイゴールに決めたが、CKが空中にある時に前半終了のホイッスルが吹かれ、試合はそのまま 1-0 でパラグアイが勝利を収めた。 

そういう事に比べたらずっとましだし、日本は勝点1を確保した。これはワールドカップ予選でまだ試合は続く。アウェーで、しかも当面のライバルAustralia 相手の引分けは悪くは無い、そんな事を息子に説明した。

しばらくして息子はこう言った。  

この試合の Man of the Match はレフリーじゃねぇ??

それ良いなぁ。 頂くわぁ…..

嫁はんはやっとサッカーが終わった事を確認し、チャンネルをさっさと替えてしまった…..

久々の家族でのサッカーテレビ観戦であった….

ワールドカップ予選前半戦の山場、アウェーのAustralia 戦。通算対戦成績は6勝6分7敗。  Brisbane Sun Corp Stadium で開催されたこの試合。今まで何度も脚を運んだ事のある球技場なのにこんな試合を現場で見られないなんて….と思いつつ日本がAustralia 大陸で対戦した戦績を思い返した。
確か1956年のメルボルン五輪の1回戦で対戦しておりその時はオーストラリアが 2-0 で勝利を収めた試合がオーストラリア大陸での対戦も含めて対オーストラリア初対戦では無かったか? 以降、1968年。日本がメキシコ五輪前の強化試合の一環として同年3月末にオーストラリアに遠征し、オーストラリア代表と3試合行っており1勝1敗1分だった( 2-2 at Sydney, 1-3 at Melbourne, 3-1 at Adelaide ) この試合の事は尊敬する元 Socceroos の Johnny Warren の著書 Sheilas, wogs & poofters にも書かれていた。 エース釜本が初戦と第3戦に2ゴールずつ決めた。
それから28年後の1996年2月。 加茂監督下の日本代表は2月19日から香港で開催される Carlsberg Cup に出場する為の準備としてオーストラリア合宿を敢行。当地でAustralia 代表と2試合行い1勝(2月10日 4-1 at Wollongong )1敗 ( 0-3 at Melbourne ) だった。 日本代表にはキングカズの他に井原、小村、相馬、山口、そして名波らがいた。Australia は Alex Tobin, 3年前にワールドカップ予選でマラドーナ擁するアルゼンチンと戦ったメンバー Paul Wade, それから Aex Tobin Josip Skoko, 神戸でもプレーしたマシュー=ビングリーらがいた。高木琢也が初戦で2ゴールを決めたが Kazu Goal は生まれなかった。

2年後1998年2月。日本は初めてワールドカップ出場を決めたフランス大会に向けてオーストラリア合宿を行い2月15日 Adelaide でAustralia 代表と対戦。中田英寿のPKと平野孝の2ゴールで 3-0 で勝利を収めた。この時オーストラリアはあのMCGの悲劇の3カ月後。監督もテリー・ベナブルズのままで選手もAustralia 国内組ばかり。それでも後に AC Milan でプレーしたゼリコ・カラッチ、アレックス・トビン、そしてブレッド・エマートンもこの試合に出場していた。
そして記憶に残っている2009年6月17日にワールドカップ予選でMCGで対戦し 1-2 で敗れるのだけど、オーストラリア大陸での通算成績は日本の2勝4敗1分….になると思う。このワールドカップ予選では何とか3勝目をと期待した。
そして競技場は違うけど Brisbane は シドニー五輪の時の1次リーグでブラジルと対戦した地でもある。

日本では3日のオマー戦以降ヨルダンを大破した事もあり連日ワールドカップ予選の報道が続いた。日本代表が現地入りした模様も連日伝えられたが在留邦人の方の話によると9日に Suncorp Stadium で Wallabies がテストマッチを行が行われ ( vs Wales 27-18 )、試合前日と当日にも雨が降りグランドコンディションはサッカーをするには悪かったらしい。

日本は予想通り オーストラリアはワントップのスタメン

怪我で離脱した吉田に替わって栗原が起用された以外は3試合連続同じスタメン。 スタメンイレブンのうち栗原、遠藤、今野、前田以外はすべて欧州でプレーする選手。これだけ海外組が多いメンバーでワールドカップ予選に臨んだことはあっただろうか….
欧州のシーズンオフ中に3連戦できることは幸運なことだろう。
一方の Socceroos は私の予想に反してJosh Kennedy のワントップではなく Cahill と Brosque の2トップ。右SBに札幌でプレーする Jade North が入り、 Luke Wilkshire が2列目右に。 Brett Holman は結局6月のワールドカップ予選2連戦には合流しなかった。 ボランチには Carl Valeri が Mark Bresciano と組んだ。共に攻撃的選手。 スピード不足のBresciano は日本戦には起用されないと思ったんだけどなぁ….
左MFの Matt McKay は現在K-League釜山でプレーするが地元 Brisbane 出身。2005-11 の8シーズンでここをホームとする Brisbane Roar で131試合プレーし18ゴールを決めた。2010-11 には A-League Grand Final にチームを導き見事優勝を果たした。 Asian Cup 2011 から代表でも Brett Emerton からポジションを奪いまさにかつてのホームグランドに凱旋を果たした。

                                             GK 1 Mark Schwarzer ( Fullham )

                    13 Jade North    2 Lucas Neil    6 Sasa Ognenovski    11 David Carney
                        ( 札幌)              ( 城南 )          ( ex-Al Jazira )       ( FC Bunyodkor )

                                 16 Carl Valeri                              23 Mark Bresciano
                                  ( Sassuolo )                                    ( Al-Nasr )

                    8 Luke Wilkshire                                                        17 Matt McKay
                  ( Dynamo Moscow )                                                         ( 釜山 )

                                                                                20 Alex Brosque
                                                                                       ( 清水 )
                                     4 Tim Cahill
                                     ( Everton )

                                                        18 前田遼一 ( 磐田 )

                      10香川真司                    4本田圭祐                               9 岡崎慎二 
               ( Manchester United )       ( CSKA Moscow )                       ( Vfb Stuttgart )

                                    7遠藤保仁                                    17長谷部誠
                                    ( G大阪 )                                    ( Vfl Wolfsburg )

                       5長友祐都       15今野泰幸           16栗原勇蔵              6内田篤人
               ( Internazionale )       ( G大阪 )             ( 横浜FM )             ( Schalke 04 )

                                                         GK 1川島永嗣 ( Lierse )

この日のスタメンだけ見ると Socceroos は欧州でプレーするのが GK Shcwarzer と Valeri, Cahill の3人だけ、 J-League でプレーする選手が2人いてベンチにも Kennedy ( 名古屋 ) Mark Milligan ( JEF 千葉 ) 更に2人いる。 DF4人はすべてアジアのクラブでプレーしている(またはしていた)選手達。 A-League でプレーする Kewell, Archie Thompson ( 共に Melbourne Victory ) はベンチ。日本は欧州組が7人に J-League 組が4人。 隔世の思いがする。



Soccroos が押す前半...

オーストラリアのキックオフで始まった前半。 35秒にはロングボールが Brisque に渡り Cahill を経由して Carney に送られミドルを撃たれる。 ゴール枠を大きく外れたが開始早々にシュートに持ち込むあたりはオマーン、ヨルダンとは段違いに強い相手と再認識させられる。日本も1分57秒に岡崎が裏に抜け香川からボールを受けチャンスを掴むが、立ち上がりはオーストラリアの攻勢が目立つ。4分13秒には Valeri がミドルを放ち、5分29秒には Ognenovski のクリアーボールのこぼれ球を拾った Valeri を拾って Wilkshire に繋ぎ前線のCahill へ。Cahill は栗原を背負いながらシュートに持ち込む。 
立ち上がりからオーストラリアは2列目の McKay と Wilkshire が上下に早く動く。 後方からロングボールを Cahill, Brosque に放り込み、こぼれたセンカンドボールを Valeri の早い押し上げがサポートしバイタルエリア付近まで攻め込む。 Valeri は前日まで別メニューで出場が危ぶまれていたらしい。 
立ち上がりやや押され気味だった日本は6分59秒、香川が遠藤からの縦パスのリターンを受け前線に入り込んだ本田に。本田はPAの外からワンバウンドのミドルを放つと GK Schwarzer はキャッチできずに前にこぼす。このこぼれ球は Carney がコーナーに逃れ、本田のショートCKから長谷部が入れたクロスに岡崎が Wilkshireの前でヘッドを放つがゴールには届かない。 
オーストラリアは高さだけでなく試合序盤は攻守の切り替えの速さも見せた。 20時間の移動の疲労はホームゲームにはそれほど影響なかったか??



11分53秒、オーストラリアにアクシデントが起こる。 Bresiano が負傷し Mark Milligan と交替でベンチに下がってしまった。全盛時は2列目のサイドからガンガンクロスを上げていたんだけど、今年2月のサウジアラビア戦で久々復帰してからはボランチの位置に入っていた。 これでSocceroos は J-League でプレーする選手が3人ピッチに立つ事に。この交替は以降の波乱のきっかけになるとは....

     

Socceroos は Wilkshire が Asian Cup 2011 の時の様に効果的なクロスを入れてくる。前線の Cahill はボールを受ける時の強さと上手さを見せる。時にはDFを抑え込み、時には上手く倒れてファールを貰う。 Brosque はボールの受け方、受けるポジションに入るのが上手い。 また North は右サイドを攻守に渡り上手くケアーする。 Wilkshire と North のサイドが良いので長友が前の2試合と異なり上がって来られるシーンが少なく、香川が中でプレーする時間が続く。 



18分59秒、オーストラリアが決定的なチャンスを作る。 Milligan のロングフィードが PA 内に入ったCahill に渡り、 Cahill がヘッドで落としたところを Neil が走り込み GK をかわしてシュートに持ち込もうとするが撃てない。しかしそのこぼれ球を無人のゴール前で拾った Brosque が栗原を背負いながらシュートに持ち込むが必死に戻った内田がクリアーしCKに。 テレビを見ていてゴールインされたかひやりとしたシーンだった。 



その後のMcKay が蹴ったCKを川島が落としたこぼれ球を拾った Carney がミドルを撃つが前田に当たってゴールには至らない。  Carney の利き脚ではない右脚でのシュートだった。

21分40秒にはカウンターから Cahill がドリブルで持ち込んだところにチャージに入った栗原にイエローが出される。 日本DFラインはロングボールを放り込まれるのでなかなか上げられない。 またミドルパスを効果的にワイドに使われるのでなかなかプレスがかから無い上に日本のポゼッションが上がらない。 日本が攻撃に転じると2列目が早く戻りDFラインの前にもう一つラインを形成する。しかし今の日本はこのラインの間に本田や香川、岡崎がどんどん侵入しパスを受けるのでそこから何とかなりそうな気がする。

24分にはMilligan が本田に後ろからチャージに入りイエローが出された。 そして本田がまたも蹴ったワンバウンドFKは惜しくもポストの右に外れた。 
25分を過ぎると Soceroos の脚が止まりだす。やはり時差と移動距離の疲れか? こうなると香川のドリブルが効いてくる。
32分29秒、長谷部からボールを受けた香川が Wilkshire をかわしてドリブルで上がりPA内に侵入する。 Neil, Wilkshire を抜いて North がマークに入る前に長友に送る。長友はワンタッチで中に折り返すが走り込んだ前田には惜しくも合わなかった。
30分を過ぎると日本MF,DF陣のオーストラリアのロングボールに対する寄せが早くなった、と云うよりも Socceroos の寄りが遅くなって来たか?また遠藤、長谷部にボールが入る様になって来て長友にボールが渡る様になった。 この試合の Socceroos の右サイドは DF がNorth, MF が Wilkshire だった。これが 右SB Wilkshire,  MF Holman だったらこちらのサイドの裏を突くチャンスが大いにあったのだろうけど。 



42分29秒、右サイドからオーバーラップした内田が長谷部からボールを受け本田に送る。そして香川に送りスルーパスを送ると内田が走り込みシュートを放つが Neil が必死にスラィディングシュートコースを切り弾道はポストの右に外れて行った。 
前半終了間際にも香川がPAのすぐ外で右から左に流れてシュートを放つが North に当たってゴールには届かなかった。
そして前半が終了する。立ち上がりから中盤はロングボール、ミドルパスを有効に使った Socceroos の攻勢目立ったが、終盤は日本FW陣のドリブルや早いパスワークが相手DF陣を翻弄するシーンが目立った。 それだけに後半期待が出来た。

テレビカメラが観客席を映す。結構日本人サポーターの姿が目立つ。この日の観客数は 40,189 人だったらしく、空席も結構目に着いた。 6月9日に行われたWallabies の試合は 55,000 人は入ったらしい。 また翌日10日には State of Origin のラグビーの試合が ANZ Stadium 行われ、殆どの地元の Aussie 達の関心とマスコミ報道はその試合と Wallabies の試合との2試合が中心となっていたらしい。 もし対戦相手が日本でなければもっと空席が目立っていたか? しかし4年前にここでワールドカップ予選のイラク戦を観戦したけど満員に近かったなぁ….
それにしてもさいたまスタジアムでもそうだったけど、若い女の子が多い。80年代には観客数そのものが今とは比べ物にならないくらい少なかった。 だから若い女の子なんて… 本当に時代は変わった。そしてオーストラリアとサッカーでこんな激戦をかわすなんて..
サッカーに関して言えばもっと遅く生まれたかったと思った。でもあと少しはやく生まれていればメキシコ五輪の栄光は見られたか?



波乱の後半。 勝ち点1を死守?勝ち点1を失う?

日本がやや攻勢で始まった後半。 51分27秒には良い位置でFKを得る。地元サポーター達のブーイングの中、本田が蹴ったFKは壁に当たって更に大歓声が上がった。52分5秒には香川から岡崎にスルーが入り 、53分6秒には右サイドを上がった長谷部が岡崎からボールを受け、折り返したところに香川が受けてシュートに入るが Ognenovski と Milligan が必死にブロック。相手DFラインと MF の間に香川、岡崎、本田がどんどん飛び込んで行く良いリズムで試合が動いていると思った。

そしてこの試合の波乱が始まる。54分40秒。右サイド Wilkshire から前線中央にアーリークロスが入れるも内田がヘッドでクリアーに入るとそこに Milligan が走り込んで交錯して転倒する。 Al Ghamdi 主審がホイッスルを吹き Milligan に何とイエローカードを出す。これで2枚目のイエローカードであるがなかなかレッドカードを出さない。スタッフに促される様にようやくレッドカードを出した。 
Mark Milligan は私の好きな選手。しかしそれを割り引いてもこのイエローはちょっと厳しいかと思ったがそれは序曲に過ぎなかった。



1人少なくなった Socceroos は Cahill が2列目に入り Brosque をわトップに残した 4-4-1 のフォーメーションとなった。
これで日本は何度も一気果敢に攻勢に出る様になった。 North も Carney も中を絞って来るのでサイドからどんどん仕掛けられる。2度ほど Schwarzer がさすがと思わせられるセーブを見せたがそれが無ければもっと早い時間にゴールが生まれていただろう。
それにしても本田は本当にボールを取られないなぁ…



劣勢の Socceroos は更に追い打ちを掛けられる様に Valeri が脚を痛めてベンチに下がり Nikita Rukavytsya ( Hertha BSC ) が投入された。 Socceroos は怪我人の交替だけで交代枠2人を使ってしまう事に。 
そして65分、長谷部から自らのショートCKからのリターンを受けた本田が右サイドから Carney Rukavytsya をかわしてドリブルで切れ込み中に入れる。中央で前田と Wilkshire が縺れながらなだれ込むのを通り越してファーサイドの栗原に。栗原は落ち着いてボールをオーストラリアゴールに蹴り込み日本が先制ゴールを決めた。 1人少ないオーストラリアを完全に崩してのゴールだった。
またも本田のドリブルからゴールが生まれた。





1人少ない相手に先制ゴールを決めたので次にゴールを決めてリードを広げれば試合は完全に決まる。そういう瞬間も遠くないと思わせるゴールだった。
しかし事態が全く変わってしまう事がまた起きた。68分またも Wilkshire から中央に送られ、失点後前線に再び上がった Cahill が栗原と競り合いながら落としたところを長谷部が Brosque と競りながらボールをクリアー。あわやオウンゴールと思われた。そしてそのCK、 Wilkshire が中に入れると Al Ghamdi 主審のホイッスルが鳴る。最初はオフサイドかオーストラリア側にファールがあったと思ったけど何故かペナルティースポットを指していて胸ポケットをまさぐっている。 何と内田にイエローカードが出てしかもPKが Socceroos に与えられた。 
大歓声が Sun Corp Stadium に沸き上がる。 これで次のイラク戦に出場出来なくなった内田は信じられないという蒼白な顔。 どうやらポジション取り争いをしている時に Brosque を抱え込んだのがファールと取られららしいがこの試合そんなシーンは何度もあったんだけど….. 大歓声の中 Wilkshire がPKを正面に蹴り込み試合を振り出しに戻されてしまった。





これで Soccerood 達は蘇生してしまった。 70分に Carney がドリブルで上がるマークに入った内田がピッチに脚を取られて転倒した際にボールを抑えてしまった。このプレーに対してこの日2枚目のイエローが出て内田が退場にされるかとヒヤリとするがここは御咎めがなくてホッとする。
それを察したか日本ベンチは72分に内田を下げて酒井宏樹を入れる。 酒井次節イラク戦は頼んだぞ。
75分32秒、距離はあるがゴール正面で長谷部が Cahill を倒してFKを与える。そして壁が出来上がる前に Carney に蹴られて今度はCKを取られてしまう。そのCKは一旦今野がクリアーするも再びゴール前に放り込まれ攻撃参加して残っていた Ognenovski がファーサイドのゴールポストに当たるあわやのシュートを撃たれる。 壁を作るのに時間がかかったりここでマークがずれたりと日本選手達は明らかに動揺している。同点にされたがアウェーなのは日本。しかも人数は1人多い。じっくりと慌てずにボールをキープすてくれよよまず思う。
77分32秒岡崎のアーリークロスから香川がヘッドを放ち、79分には長友から香川に入り反転してシュートを放つなど香川の連続シュートで徐々に日本イレブンが落ち着きを取り戻しつつある様に見えた。



それでもセカンドボール、こぼれ球が1人少ないオーストラリア選手の足元に行く様に思えてならない。 残り10分を切るとこのまま勝ち点1を死守するのか、勝点3を取りに行くのか、ワールドカップ予選ならではの難しいところとなる。
82分カウンター攻撃に転じられ Cahill がドリブルで上がると事をものすごい勢いで本田が激走しマークに入り Cahill を倒してイエローカードを受ける。  Cahillも上手くファールを誘う。84分オーストラリアゴール前でボールを回し左サイドから岡崎が上げてクロスは Schwarzer がワールドクラスのキャッチを披露。



85分50秒、日本ベンチは岡崎を下げて清武を投入する。1人少ない相手に勝点3を狙うと言うベンチからのサインだろう。
87分長谷部が前田とのワンツーで抜け出したところを Ognenovski が倒して絶好の位置でFKを得る。 しかしブーイングの中遠藤が蹴ったFKは大きく外れる。それだけ壁が高いのか? 残り時間はロスタイムを入れても5分とないはず。両チームどの様に試合をおわらすのだろうか? そう思っていると次のドラマが起こる。
Valeri が前線にフィードし Brosque と栗原が競るとAl Ghamdi 主審のホイッスルが鳴り何と栗原にイエローカードが出される。栗原もこの試合2枚目のイエローカードとなり退場となってしまう。Brosque の位置はオフサイドとも取れる位置であったが線審がフラッグを上げる前に Al Ghamdi 主審が笛を吹いた。長谷部を始め日本人選手が主審にその前のオフサイドをアピールするが、それを制したのが Cahill だった。それはスポーツマンシップからかそれとも点数稼ぎか?サラリーマンなら出世するタイプだ。 



ゴール正面からの Wilkshire が蹴ったFKは川島が右に倒れファインセーブでストップ。ゴール裏の Socceroos サポーター達が一斉に頭を抱え込む。 この試合本田や遠藤よりも良いFKだった。
その後のネアーサイドに入れられたCKを跳ね返し、香川、清武と繋いで一気にカウンターに転じる。そして最後はこぼれ球を清武が拾ってシュートを放ったがポストの左に外れる。 ロスタイムは3分と表示される。 ロスタイムの過ごし方はどうするのだろう。
91分16秒、香川に替えて伊野波が投入されCBに入る。 するとオーストラリアベンチは Wilkshire を下げて McKay 同様に Sun Corp Stadium をホームとする Brisbane Roar で昨シーズンまでプレーしていた Robbie Kruse を投入し Brosque と2トップを組ませる。 日本ベンチの交替を先に見てから動いたのか….
時計は93分を過ぎた。もう終了のホイッスルが鳴ってもおかしくは無い。そして93分28秒、本田が後ろから Cahill に倒されFKを得る。 さっきの Wilkshire のFKを見せられた本田は絶対に決めてやると思っているだろう…本田がボールをセットし前線の選手達に指示を出す。そして……

この試合の主役となった Khalil Al Ghamdi 主審はワールドカップでは2006年 2010年大会でも主審を務めており、 Asian Cup 2007 そして北京五輪でも笛を吹いた。2010年には地元サウジアラビア紙 Al-Nadi Saudi Arabian Newspaper 紙が選ぶ Best Referee in the Year に選ばれている
ワールドカップ南アフリカ大会では主審を務めた2試合、メキシコ対フランス戦では6枚( フランス2, メキシコ 4 ) スイス対チリ戦では9枚 ( スイス3 チリ 6 ) 更にスイスの Valon Behremi に1発レッドを出す等イエローカードを出しながら試合をコントロールする主審らしい。この試合のジャッジをAFC, FIFA はどう判断するのだろう? またワールドカップ予選で主審を務めるだろうがその時が楽しみだ。



対戦相手のコンディションはアウェーの日本よりも悪い、今回は勝つチャンスが十二分にあると思っていたけど試合が始まればそんな願いは霧散してしまうくらいの Socceroos の立ち上がりだった。 改めて彼らのレベルの高さを思い知った。試合内容もあわやのシュートが多かったのは Socceroos だった。 それでもこれは国際大会の決勝戦では無くワールドカップ予選の試合の1つ。アウェーで引分けは悪くない。 9月のイラク戦で勝点3を確実に上げて貰いたい。出場停止選手は多くいるけど。
ただワールドカップではこのオーストラリアより強い相手ばかりが出て来るのだ。

そして一番後悔した事は…..この試合を観に行けなかった事…やなぁ???  

豪日戦後のオーストラリアの報道から….

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Brisbane での一戦から瞬く間に10日間が過ぎた。 ワールドカップ予選3連戦の途中から始まった EURO2012 も準々決勝を迎えるがあのオーストラリア戦、いつも自分が陥ってしまう“燃え尽き症候群”は今回も“健在”である。
まぁ自分ひとりで勝手に燃え上がって、燃え尽きているんだけど。
アウェー戦1試合を含む3試合で勝点7は上場の滑り出し。
次はイラク戦に向けて….といっても俺がすることは何にも無いんだよなぁ…..

Neill lauds grit and determination

ワールドカップ2006年大会で日本を逆転で破ったあの有名な試合から丁度6年後のこの日、Socceroos の主将である Lucas Neil はその試合で見せた不屈の精神を見せよとチームメイト達を鼓舞しブリスベンで当面のライバルである日本との一戦を 1-1 の引き分けに持ち込んだ。
先週の金曜日マスカットでのオマーン戦を引き分け、ハードな移動を経てホームに戻りオーストラリアはワールドカップ予選のキーとなる日本戦に臨んだ。しかし開始11分で中盤のキープレーヤー Mark Bresciano を軟部組織の挫傷の為に交代を余儀なくされ、替わって投入された Mark Milligan が退場となり更に1点を失いながらもアジアでベストチームから勝点1を掴むと言うことをやってのけた。
Socceroos は2試合を終え勝点2しか挙げられていないが、思われているよりもいい状況にあるはずだ。
日本はそれよりも勝点5上回っているがホームゲームを1試合多く行っている。
ホームのオーストラリアは試合終盤には Sasa Ognenovski のシュートがクロスバーの下に当たるなど勝てるチャンスさえ掴んでいた。しかし Neil はこのスケジュールの下でチームが果たした成果は満足していると述べた。
“試合前に我々はある関心を集めただろう。そしてタフな2週間だった。中東で試合をする事はテレビで見ているよりずっとハードなものだ。我々は今夜ファンタスティックなチームとしてプレーをした。そして勝利を盗み取っただろう。そう我々は勝利を得たであろう。不運な失点を喫したが最後は少しはオージースピリットを見せる事が出来ただろう。"
Socceroos の Holger Osieck 監督は選手達が大変な不運を克服し勝ち点1を死守したその頑張りに誇りを露わにした。
大変な状況下のオマーンでの試合をこなしオーストラリアに移動し、この日選手達が1人少ない中で見せたものは表現が出来ない。 私は最初から後ろに下がりたくはなかった。日本にプレッシャーを与えねばならなかった。 我々は日本がどの様にプレーするか解っていた。 構えていて彼らがプレーを始めてから対応する事は大変なミステークだ。我々が日本にプレッシャーを掛けたかった事は明らかだった。しかし早い時間に Bresciano を失った事は分だった。なぜなら彼は後に我々が失ってしまった創造性の要素を配していた。
しかし Osieck は正当なゴールチャンスを掴んだ Marl Milligan が内田篤人にまったく無害なチャレンジをしたと思われたがその彼にこの日2枚目となるイエローカードを示した主審のジャッジには怒りを残していた。
それは全く疑わしい主審の判断だ。 Milligan は明らかにボールに行っていた。そして内田に触れもしていなかった。内田はボールに飛びこんでいた。私はどの様にして Milligan がカードを受けたのか解らない。それは私の理解を越えたものだ。
Osieck は“多くの思い通りにならない事”が主審のジャッジで起こったと語り、後半、栗原が Alex Brosque を抱え込んで得た反則は“恐らくそれだけが”オーストラリアが受けた有利な判定であった、と語った。
かつての Socceroos のGK であった Mark Bosnich は試合後に Milligan の退場を“国際レベルで見た最悪の判定。”と述べた。
この試合で今年 Socceroos で最高のパフォーマンスを見せた Tim Cahill はワールドカップ予選では Blue Samurai からそんなに多くのチームが勝ち点を奪えない事を考えれば、これは貴重な勝ち点であると語った。
“これは最高の勝点だ。退場者を出して試合が替ってしまった事を考えれば良い結果だ。 我々は素晴らしい選手が揃った素晴らしいチームだった。我々はお互いに信頼し合う事が出来た。

あの”カイザースラウテルンのショック”から6年。本当に早いものだ。 Socceroos のスタメンであの日プレーしたのは Schwarzer, Neil, Wilkshire, Cahill, Bresciano。 Milligan はベンチで出番はなく、スタメン起用の Kewell は出番なし。そして途中出場だった Kennedy も出番なし。 世代交代が上手くいていないのか、あの時の選手達がそれだけ偉大なのか?これだけ悪条件の揃っていたオーストラリアに勝てなかったのは少し残念か?
いつになったら公式試合でオーストラリアから90分で勝利を得られるのだろう?


Take it as red, this is some rivalry

Socceroos は昨夜日本に勝てなかったが名誉ある引分けと云うことであれば、これはベストなチームの対戦であった。
先週金曜日のオマーンとのスコアレスドローに続いて、このチームがどれだけやれるのか、そしてこの old guard がワールドカップ予選をやり通せるだけの充分なエネルギーがあるのかどうかと云う問いが沸き上がった。その証拠として、彼らは使えるだけの燃料を持ってブラジルに上陸するだろう。ここで見せた様なプレーは昨今の Socceroos のパファーマンスを思い出させるだろう。そしてその一方で何人かは技術的な能力や戦術的な能力、決断力では戦えないとも批判されている。
まず最初に対戦相手を見てみよう。 欧州やアジアのクラブのスター選手を擁した日本はオーストラリアを打ち負かしにやって来たと期待された。彼らはそれをやろうとしたがディフェンスを引き裂くパスは激しいタックルと前に突き進む事で止められた。日本がたくらんだ事は、オーストラリアは無効にしそしてより反撃に転じた。 仕舞に試合週ろ湯のホイッスルが鳴り、 40,189人の観衆はついに息を吐く事が出来た。
そのアクションは気も狂わんばかりだった。
もし不利な面があったとしたらそれは日本選手の潜在的なプレーをピッチコンディションが邪魔をするという事であっただろう。 Yevgeny Kafelnikov はかつて Queensland Sport and Athletic Centre のコンディションをDavis Cup 後に“ジャガイモ畑”と表現した。その様な感想は Suncorp Stadium では場違いでは無かった。そこにはかろうじて土よりも芝が多かったがオージーたちには丁度良かった。
Socceroos は試合開始から少しして Mark Bresciano が負傷をするという危機に遭い、 Holgar Osieck 監督を慌てさせた。 Carl Valeri が既にスタメンに名を連ねており、より明白に守備的感覚を齎す Mark Milligan が投入された。そして彼は投入後11分で警告を受けた。
試合が型どおりに落ち着こうと危ぶまれる度に、あるインスピレーションまたは失策の瞬間によってそれが打ち破られる。 日本の忍耐強いビルドアップは時としてオーストラリアのカウンター攻撃を招きその逆もあった。
ホームチームの2トップ、 Tim Cahill と Alex Brosque はオーソドックスでは無く多くを示した。特に Cahill は怒れる義勇軍兵士であった。 彼は全てに挑み自身を嫌な存在に下。彼らは何かを証明したいかの様なプレーを見せ、Josh Kennedy を抑えてスタメンで起用され、恐らく何かを見せただろう。
しかしもし Cahill がこの日の様なプレーを続け昨夜彼が相対した- 特に日本の 今野と栗原のペアー相手に – 見せた様に相手を悩ませ続ければ彼が再びスタメンで起用されないと言う理由はどこにも見当たらない。
しかしながらオーストラリアが勝利を掴もうとすると言ういくらかの希望は、例えその後のリプレーでひどく不運だったと証明されてものの Mark Milligan が2枚目のイエローカードを受けておさらばした。
しかし試合は予想に反して5分後に内田篤人がCKjini Brosque を抱え込んだのを見つかった時にドラマチックに降り出しに戻った。そして主審はイエローカードを発行し、より重要な事に PKを与えた。 Like Wilkshire はミスする事は無かった。
彼らのチャンスが生き返った事がまた感じられた。 Socceroos は勝者に向かいそして Sasa Ognenovski がクロスバーの下を叩くショットを放った瞬間には勝利が感じだれた。最後に栗原が退場となったが既に結果は決まっていた。

Bresciano は3次予選の最終戦、サウジアラビア戦から代表に復帰した。それだけタレント不足なのか? A-League のレベルはなかなか上がらず、欧州でプレーするオーストラリア選手達の中でレギュラーを確保できている選手が年々減っている。
替って J-League, K-League でプレーする選手が増えている。
その一方で欧州でプレーししかもレギュラーポジションをしっかりとキープする日本人選手が増えてきた。 
個々の選手能力を比較しても、そして試合前のコンディションを比較しても、試合内容も....勝てるチャンスだった。それを引き分けに持ち込むのはホームチームの意地だったか?


Socceroos' golden oldies prove the fight is still there with battling draw

2006年ワールドカップドイツ大会の対日本戦で最も征服感の高い勝利を収めた日から丁度6年後のこの日、 Socceroos の黄金世代はその最も激しいライバルに対して偉大な激戦を披露した事からまだ充分な命が宿っている事を明らかにした。
彼らは試合には勝てなかったが Brisbane の Suncorp Stadium で行われたワールドカップアジア地区予選の大一番の日本戦を1-1の引分けに持ち込み精神的な戦いでは勝利を得た。 交替出場選手の Mark Milligan が2枚目のイエローカードを受けて退場となってからの最後の35分を10人で戦う事を強いられ、65分に日本のスーパースター本田圭祐が素晴らしくお膳立てしたチャンスを最後は栗原勇蔵が決めて日本が65分に先制点を奪った時はオーストラリアは危機に立たされた。
しかしオーストラリアに蓄えられた勇気を深く掘り下げ、 Socceroos はそのたった5分後に著名な Socceroo のGKで今はテレビ解説者である Mark Bosnich が“これまで見た中で最悪の判定”と表現された疑わしいPKを Luke Wilkshire が決め
て同点に追い付いた。 オーストラリアの Alex Brosque がCKの際に相手DFに身体を抱えられたという判定だった。
1人少ないにも関わらずオーストラリアはそれで試合を締める事はせず期待されなかった勝者となるべくヴィジターの日本に対してプレッシャーを与え続けるエネルギーを見つけ出した。
残り15分となりオーストラリアは勝機さえ見つけ出し、終了直前には Luke Wilkshire のFKがGK川島英嗣の素晴らしいセーブによって防がれその前の77分には Sasa Ognenovki のショットがクロスバーを直撃した。
それは最初の2試合を連勝で飾り9得点を挙げ失点を許さなかった日本から勝ち点を上げる事は予想出来ないと言う underdog ( 勝ち目の薄い側 ) であると言う予想を払拭させるホームチームの堂々としたパフォーマンスだった。
今週はオーストラリアのベテラン選手達は既に全盛期は過ぎていて若くて技術が高くスピードのある日本選手には対応できないと批判され続けていた。 しかし Tim Cahill, Carl Valeri, Wilkshire, Ognenovski そしてLucas Neill らが導いた様に彼らはまだ終わっていない事を証明した。
Holger Osieck 監督は選手達への称賛の言葉を失っていた。“それは indescribable (表現出来ない ) 素晴らしい。”感情的になった Osieck は云った。“先週金曜日は45度の中でプレーした後に長時間の行程を経てホームに帰ってくる事は信じられない事だ。 しかしこれはオージースピリッツだ。それは我々が長期に渡り知っていた事だ。”
Neill は Osieck のコメントに呼応した。“試合前に我々はある関心を集めただろう。そしてタフな2週間だった。我々はファンタステックなチームとしてプレーをした。そしてレッドカードの出され方に就いて充分に気をつけねばならなかった。
運な失点を喫したが最後は少しはオージースピリットを見せる事が出来ただろう。観衆の後押しを受けて勝利を目指す事が出来た。もし我々が勝ち続けて、日本も勝ち続ければ両国ともワールドカップブラジル大会に出られるだろう。我々はそこまでこれている事が解った。
オマーン戦では起用されずこの試合ではスタメン起用された Cahill は素晴らしいプレーを披露し何故彼がチームにとって重要なのかを示した。 かれは自分のハートを持って走りまわり、ヘッディングでは競り勝ち激しくタックルを浴びせピンチになる度にカバーに回った。 この週は選手キャリアーの岐路であるとほのめかされた悪くない選手であった。
“我々は祖国の為にプレーしたなぜなら我々は愛しているからだ。結果は我々にとって充分だった。我々はチームを作るが出来た。偉大なチームでお互いを信じる事がただ必要なチームを。”
Osieck は先週のオマーン戦から選手を一人だけ替え、 Cahill を Brosuqe と組む前線においた。これは Harry Kewell にはポジションが無いと言う意味であった。
ゲームは2つの事故によって変わった。 最初は開始10分に Mark Bresciano の負傷を負い2つ目は55分に Milligan に出されたレッドカードでそれは Osieck の決定が明らかに間違っていたと言う事であった。
それは日本に彼らのセンスを集約させ素晴らしい技術を持った本田圭祐や Manchester United の香川真司らを通じてオーストラリアにプレッシャーを与え始めた。
そして本田の秀でた技術のプレーにおりゴールが演じられ彼らはあたかも日本がワールドカップで勝利を得た様に祝福しあった。
日本人が何年にも亘って学んで来たように誰もがこの試合を貰った考えた事に疑いは無かった。しかし Socceroos は敗北を知らなかった。

Australia 1 (Luke Wilkshire 70m pen) Japan 1 (Yuzo Kurihara 65m) at Suncorp Stadium. Referee: Khalil Ibrahim Al Ghamdi. Crowd: 40,189.

So much for being too old, too slow and no longer good enough. (年寄りには大変すぎる。遅すぎるもはや値しない )
試合前にはこう言われ続けていた。実際に2010年ワールドカップが終われば選手の総入れ替えがあると思っていた。おそらく2006年大会の様に1次リーグを突破して入ればそうなっていただろう。しかしそうでなかったばかりに....
日本相手にオマーン戦で温存された Kennedy を使うワントップを起用すると思ったんだけど。 そして Emerton がこの試合にも合流しなかった。 しかし Brosque があれだけやるとは.... 日本は彼の育ての親となったかもしれない。




Holger Hails His Heroes

Socceroos のHolger Osieck監督は Suncorp Stadium で行われた日本とのワールドカップ予選の試合を1-1 で引き分けた自分チームの選手達を称えた。
“今夜我々のチームが見せた事は信じられない事だった。彼らが大変な苦労の中いかに戦ったか、いかに色々とこなしたかを表現する事は難しい。 試合前我々はお互いをリスペクトしている事を知っていた。そしてこの選手達で出来る事をその通りに示唆した。
我々は日本だけでなく他のチームにもメッセージを送る事が出来た。
Osieck 監督の試合前の戦術はゲームメーカー Mark Bresiano が13分に負傷でベンチに下がる事を余儀なくされ、その交替選手として投入された Millingan が退場となった時 Osieck は彼と共にオーストラリアの勝利は消えて行くと思った。
“開始早々の選手交替はネガティブな印象を与え、攻撃の機会を限りあるものとさせ、後半は戦術変更を余儀なくさせた。
1人少ない事で日本の中盤はボールをより動かせるようになりそして我々の抵抗が試された。 我々の闘争精神が報われた事が嬉しかった。
Osieck はKhalil Al Ghamdi 主審が脚を高く上げたという判断から Milligan に示した2枚目のイエローカードに就いて批判をしている。 
“あれはけっしてファールでは無い。リプレーで見ても確認した。
“Milligan はボールを蹴ろうとしていた。そして彼は後方から走ってくる内田が見えなかった。あれは断じてファールではない。何故なら彼は全く内田に触れていないからだ。 私は主審がどこから見ていたか知らないが、私の位置からは決して危ないプレーでは無かった。”
そしてTim Cahill と Alex Brosuque が攻撃で見せたコンビネーションに印象づけられた事も語った。
“彼らは前線で大変効果的なペアーだ。特に Alex がチームに齎したものは特別に秀でたものであった。 この2人が共にプレーするのは初めてでみた。 また新たな攻撃の選択を持つ事が出来て嬉しい。”

     


Tim Cahill: Now Stop Bagging Us!

オマーン戦はベンチで過ごしたTim Cahill 日本戦ではスタメンで起用されその強烈なパフォーマンスを見せ代表に必要な選手と思われる様に。
オマーン戦のスタメンでは27歳の Alex Brosque が最年少の選手だった。しかしそれに就いて Cahill は何の関心も示さない。“その質問にはうんざりだ。 そういうたぐいの事を聞くのはもううんざりだ。 我々は国の為にプレーしている。何故なら祖国を愛しているからだ。 我々は批判される為にプレーしているのではない。あなた達は football を支持すべきで我々への批判を止めるべきだ。”
Cahill は得点こそ上げられない事を残念がったが日本と 1-1 で引き分けた事には満足していた。
“私がチャンスを創ってゴールを上げると言う事は今夜は残念ながら出来なかった。しかしチームプレー、それに徹した。
これは良い結果であった。我々はよく戦った。退場により選手が1人少なくなった事は不運であったがホームの寒中の前でプレーする事は偉大な事で我々は素晴らしいパフォーマンスが出来た。
それはタフな試合であったが我々はプロフェッショナルで何人かは世界でも屈指のリーグでずっとプレーしている。私はこの日本戦を楽しんだ。そして他の選手達も楽しんだ。結果を残せなかったのは少し不運ではあったが。“
Cahill は付け加えた。 “私はレッドカードは厳しいと思ったがそれは Football で起こった事だ。 ある判定によって不快になる事があるがそれは受け入れて次に行かねばならない。 結果は大きな事であったがそれに上積みせねばならない。それは良い結果で退場は成り行きを変えた。 我々は素晴らしいチーム、選手を擁した。我々はただお互いを信じれば良いだけで選ばれた事を確実にするだけである。”



Lucas Neill は Cahill の感想に呼応し、Blue Samuri にも賛辞を送った。
我々は引き分けたが、もし我々が勝ち続けて、日本も勝ち続ければ両国ともワールドカップブラジル大会に出られるだろう。
日本はファンタスティックなチームでこれまで対戦した中でベストな日本代表チームだった。もしお互いに切磋琢磨出来れば世界の列強とのギャップを詰める事が出来るだろう。 しかし選手達を信頼しよう。我々は大変優れたチームと戦いそしてスピリッツを見せた。10人になってまらでも全選手がファンタスティックであった。“



天敵 Cahill に Asian Cup に続いてゴールは許さなかった。しかし彼1人で状況をがんがん打開されていた。
来シーズンも Everton でプレーするかはまだ確かではないらしいが....

Neill はこの後どこでプレーするのだろう?出来れば J-League に来ないか?彼の様なCBは今の J-League には少ない。
それだけ若い日本の選手にとりよい対戦となると思うんだけど。

CahillもNeill も試合後は素晴らしいスポーツマンシップを見せた。 Viduka と違って。

私のこの試合の最も後悔したことは現場観戦しなかったことだ。

次に対戦するのは来年6月。これは絶対に外せない。しかしもうこの時は日本はワールドカップ出場を決めている事を願う。
そしてさいたまスタジアムで試合がある事を。 前に見た横浜はみにくくてたまらんかったから。でもその前にイラク戦か?

Lクラシコは世界最高峰の試合 あぁ贅沢だぁぁぁ… 日テレべレーザ 0-1 INAC神戸  10th June 2012

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ロンドン五輪が約1カ月後に始まる。五輪開幕が近付くにつれてなでしこ達に金メダルの期待がかかる。初戦は開会式の2日前だけど。 これまで球技で金メダルを期待するなんて70年代の女子バレーが定番だった。90年代に入り野球が期待されたけど金メダルは獲れなかった。 それから女子のソフトボール。素晴らしい活躍で金メダルを勝ち取ってくれた。 そして欧州勢の圧力により種目から外されてしまった。こういう種目こそ日本から世界に情報を発信して欲しいんだけどなぁ…

昨年のなでしこが女王に戴冠してから一斉に彼女達にスポットが当たり女子サッカーを取り巻く環境が劇的に改善されている。
それでもまだ多くのサッカー少女達が中学に進学後に競技を続ける機会を見つける為に“並大抵以上の努力”を払い続けている。
中学に入ってバスケットやバレーボールを続けるのにそんなに労力必要とするか?むしろ中学から始めるンとちゅうんか?
女子サッカーだけ、いやそういう種目も他にあると思うけど、どうも競技によって待遇にばらつきがあり過ぎると思う。

例えば俺が中学の時は練習試合でも勝った事無い野球部の連中が随分人気あった。俺は水泳部で市の大会でも上位だったぞ…
なのにあまりもてなかった。 ( 全く関係ないか?)

私が高校の時、近くに西山高校と云う女子高があった。今でも稀だけど、70年代の当時サッカー部があってテレビ局が取材に来ていた。何度かそのテレビ番組を見たこともある。 全国大会の常連だったらしい。通学沿線は同じだったけど残念ながらそこのサッカー少女とのロマンスは皆目可能性もなかった。( 当たり前か?)

今年、我が郷土の高槻FCが復帰したなでしこリーグの前半の大一番。日テレべレーザ対 INAC神戸の試合が東京国立競技場で行われた。この試合は今シーズンのスケジュールが発表れた時から楽しみにしていた。 これを楽しみと云わずして何を楽しみとするのだろう?愛する京都サンガとFC高槻の試合以外…
なでしこリーグ関係者の試合後の話では、この試合を“ Lクラシコ”と銘打つ等してはどうしても国立競技場で行いたかったらしい。
それはメキシコ五輪後3万人を集めた三菱対ヤンマーを再現したかったと思う。 欲を言えば公式発表では 16,663 人だった観客数は2万人台に乗せたかったか?それでも世界中で女子の試合でこれだけ集められる試合なんてあるだろうか? これまで何十年に亘っての関係者の努力の積み重ねだ。更なる観客数の向上を願う。

メンバーが超豪華だ。昨年のワールドカップ優勝メンバーが澤穂希をはじめGK海堀、DF近賀、田中、MF大野、川澄(以上 INAC 神戸 ) べレーザの方にもDF岩清水、MF阪口そしてFWマラドーナ岩渕と9人もピッチに出て来る。 ロンドン五輪に向けたメンバー候補35人中13人が両チームにおりスウェーデン招待遠征メンバーにも9人が含まれている。
世界女王(王者)のメンバーがこれだけ揃うクラブレベルでの試合なんて世界中の女子はおろか男子でさえこう言うカードはBarcelona対 Real Madrid 以外あるだろうか?
ここまで首位を行く INAC 神戸は7勝1分、2位を行く日テレべレーザは6勝2分。なでしこが戴冠後はなでしこメンバーを多く擁する INAC 神戸にばかり世間一般の注目が集中するが澤穂希を始め近賀、南山、大野らもべレーザ出身。女子サッカーを支え続けたのはべレーザと云う自負はあるだろう。




                                 GK 1海堀あゆみ170/64

          2 近賀ゆかり    5甲斐潤子  4 田中明日菜    3 高良亮子
             161/53         162/54       164/52           158/51

                                       8 澤穂希 
                                        165/54
                        7池笑元                      11 高瀬愛美
                        161/50                         164/60 
       
          10 大野忍                                           9 川澄奈穂美
             154/50                                                157/49 

                                  21ゴーベルヤネズ 173/64

                        9 永里亜紗乃                13岩渕真奈
                          165/58                          155/52

          11木龍七瀬                                          10伊藤香菜子
             161/51                                                160/51

                         7原菜摘子                  20阪口夢穂
                           155/44                       165/58

            4 須藤安紀子   23土光真代    22岩清水祥子   6 有吉佐織
                165/60          161/49          162/53         159/52

                                 GK 1 松林美久 168/55




べレーザのキックオフで始まった試合。見所は澤を中心としたコンビネーションの神戸にマラドーナ岩渕がどれだけ対抗出来るか?
開始早々に澤の縦パスのアーリークロスを近賀がヘッドで折り返し173cmのコーベルと岩清水が競り合う。さすがにこの試合、先発予想の南山千明に替って起用されたアメリカからの助っ人選手コーベル・ヤネズは前半はその長身で存在感をみせていた。ただ時間が経つにつれ岩清水を中心としたべレーザDF陣もしっかり対応。なでしこリーグのレベルの高さを見た様な気がした。
13分25秒にはチ・ソヨンから大野にパスが入りシュートレンジに持ち込むが土光、岩清水がマークに入りCKに。その後にも近賀から高瀬に繋いでコーベルがシュート体勢に入る。 それまでの繋ぎは見事だった。 




予想のフォーメーションでは大野がワントップで2列目左に高瀬、右に川澄がはいると思われていたがこの日は大野、川澄が両サイドに。高瀬はボランに入った。そのぶんロンドン五輪でなでしこのオプションが増えるか?



立ち上がり劣勢だったべレーザだったが25分を過ぎると徐々にペースを掴む。その中心となったのはマラドーナ岩渕のドリブル。
26分51秒、伊藤からボールを受けた岩渕がフリーでドリブルシュートを放つが甲斐がブロック。29分4秒には原からボールを受けた永里がゴール正面に出したパスに岩渕が再びフリーでドリブルシュートに持ち込むがGK海堀がナイスセーブ。 33分43秒には永里のスルーパスを受けた木龍が近賀のマークを受けながら放ったショットはGK海堀の正面に。



その直後にも左サイドを須藤と木龍で崩し岩渕のシュートを導く。  30分過ぎから木龍、須藤、原の3選手で随分左サイドを突破してくると思ったら木龍は代表候補に上がった選手だった。



7分30秒、岩渕は何と澤に激しく反則気味にタックルを入れる。このプレーには澤は主審にファールをアピール。岩渕は何事も無かった様にボールを追う。このプレーを見た時これで岩渕はロンドン五輪メンバーに近づいたか…と思ったけど。



みどころ多かった前半はスコアレスのまま終わった。しかし岩渕は最後のプレーで脚を痛めてしまったらしく後半からはベンチに下がり田中美南と替ってベンチに下がってしまった。 後でテレビで見たけど本人はかなり悔しかったらしく野田監督に随分慰められていた。 
岩渕、そして京川舞。彼女達に“まだこの次があるよ。”と声を掛けるのは今は酷だろう。誰が云うか解らんけど。

前半終盤に掴んだペースをそのままで後半に臨みたかったべレーザだったけど岩渕が下がってしまったせいか、前線への推進力が弱まった見たいだった。 そして攻守に渡って澤の動きが更に鋭くなって来た。彼女の動きを見ているだけで入場料金の下は取れた様な気がした。しかしS席にすればなでしこの上田監督や釜本邦茂氏のサインを貰えたかもしれないなぁ…..
そして59分先制点が神戸に。大野からボールを受けた川澄がドリブルでべレーザゴールに迫り最後は右SBの有吉が倒してしまい千葉主審はペナルティースポットを指す。 これで得たPKを川澄自ら左側に決めた。 



大野から川澄へのパス。男子で言えばシャビからイニエスタへのパスに匹敵するか?
PKを献上するファールを冒してしまった有吉だがスウェーデン遠征に参加しスウェーデン戦ではスタメン出場を果たした。

先制を許した“ホーム"のべレーザであるがここから反撃にでる。66分には神戸の波状攻撃を凌ぎ一気にカウンター攻撃に出る。
69分にも中盤からバイタルエリアにボールを繋いで最後は伊藤からボールを受けた田中美南がシュートに持ち込むが海堀がストップ。 その直後のCKから坂口がヘッドを放つが惜しくも外れる。
やや押し込まれ始めた神戸は74分に高瀬を下げてアメリカ人選手 Rebecca Ann Moros ことべッキーを投入し前線をコーベルと2トップにし前線からプレスを掛ける。これで澤が少し前に出て来た。



するとべレーザベンチは77分に永里を下げてMF小林弥生を入れて中盤を厚くし田中美南の1トップにすると、神戸ベンチも池笑元を下げて南山千明を入れ、澤とボランチを組む。 こうしてべレーザは中盤でボールがなかなか回らなくなって来た。 逆に78分にはコーベル、べッキーの助っ人コンビのパス交換かでシュートを放たれるがGK松林が右に倒れてキャッチ。 終盤には阪口を前線に上げる等べレーザも攻撃の枚数を増やす等その後は両者チャンスを掴むがゴールを奪えず神戸が1-0 のまま逃げ切った。

試合終了と同時に拍手が沸き上がる。 そして試合後は五輪に期待がかかる澤が神戸サポーターの前に来ると更なる歓声が。 観客動員数は昨年の記録 17,812 人を上回れなかったが五輪で好結果を出して更なる興隆が見られる事を祈る。 そして高槻の残留も…

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